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ウェルカム「大殺界」


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:天草野黒猫(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
ある日のことだった。
 
「大殺界だもんね。しかたないや……」
 
私は1人自分にいい聞かせていた。
それは夏の暑い日。実家の冷蔵庫がこわれた時のことだった。
 
もう30年くらい長く使っていた冷蔵庫が、ある日を境にプツンと冷えなくなった。
壊れた冷蔵庫は、氷がとけて水浸し。母からSOSを受けて、かけつける。浸水しの食品達をとりだして、水をふき取って行く。わぁ、これは大変な作業だ。
 
ひととおり、作業がおわって腰をおろすと
「大変やったねー」
母が申し訳なさそうに言って来た。
 
「続けてごめんねー」と詫びてくる。
 
何が続けてなのか。そう。続いているのである。
先週は引き戸のガラスが落ちてきた。
 
留め木が弱くなっていたのか、上部分のガラスがすっぽりと抜け落ちている。ケガが無かったのが不思議なくらい。これまた修理が必要だ。
 
その前は、お風呂場だ。
お風呂場のタイルがドサッと落ちてきた。
立て続けに修理が必要な事がおこっている。
 
母に呼び出されるたびに「今度は何?」と思いつつも、飛んでいく。
 
いつもなら、どうして悪いことが起こるのか。「何かの呪い?」なぞと笑い話にしつつも、意気消沈するところだ。
 
だけど、今年は胸をはって言い訳ができる。
だって、仕方がないじゃないか!
悪い事が起こるこるのは「大殺界」だからだ。
 
この「大殺界」は、実に便利である。
 
「大殺界」は六星占術の、悪いことが起きる運気の流れのことだ。有名ところでは細木数子さんの、占いがこの大殺界の六星占術の占い方だ。
 
細木数子さんというと一時大ブームになった。テレビでも「ズバリ言うわよ!」の言葉で、ゲストの運命を歯に衣着せず占っていた。少し強めの印象の今までにはない占い師。
 
少しおおげさな言葉、表情。バッサリ切る軽妙な言葉もどこかおもしろくて、興味本位で良く見ていた。
 
書店には年末年始になると今も必ず平積みで、占いの本が並んでいる。最近、細木数子さんは見かけなくなったが、その時調べた星回りを今でもなんとなく覚えていて年始にはチェックする。
 
「ねぇ今年から、大殺界じゃない?」
 
友人と2人で本屋を散策した後、喫茶店で休憩をしていた時のことだ。
昨年末に六星占術の占いを購入した友人がふいに私に声をかけてきた。
 
「六星占術で何星人か覚えてる?」
そんな質問に答えて間もなくのことだった。
 
彼女の見た本によると、2019年から私は「大殺界」に私は入るのだそうだ。
 
なんとなく、悪い事ばかりおきそうな「大殺界」。
まず、字からして怖いじゃないか「大殺界」。
 
そんな事を、年始には思っていた。
ああ、どんな悪いことが今年は待っているのだ。
 
しかし、この「大殺界」を、今年、私はいい意味で利用させていただいている。
 
例えば、お気に入りのお皿をわってしまった時。
「あ~大殺界だからしかたないねー」。
なんだかあきらめがつく。
 
がんばっていた検定試験に合格した時。
「大殺界なのにがんばったじゃん。すごいぞ、私」とほめる理由ができる。
 
あれ? 便利じゃないか「大殺界」
 
マイナスから考えているせいか、変な期待も少ない。
その上「大殺界」という運気が下がる要因があるのだからと、物事に慎重になる。
 
「大殺界」だから、派手に動かず大人しく勉強しようかな。
「大殺界」だから、しっかり計画立ててやらないとね。
「大殺界」だから、言葉にも注意しなきゃね。
 
意外と効果的だぞ、「大殺界」
 
その上、確かことわざに「禍福は糾える縄の如し」という言葉がある。そう考えると、「大殺界」の後にはいい事がまっているということじゃないか?
 
未来に希望まで見える「大殺界」。
なんだかウェルカム大殺界なのだ。
 
よく考えてみれば、「大殺界」という言葉にかぎらず全てはとらえ方しだい。考え方ひとつなのだろう。
 
今年、私は都合の良い言い訳「大殺界」を手に入れた。
その上、期間は決まっている。期間が決まっていれば、精進できるというものだ。
 
占いはひとつの目安。
占星術に風水。はては、亀の甲羅まで。古代から人は迷う度に目安が必要だった。日本の陰陽師なども総合占い師のようなものだ。
 
古来から、天候の被害があった時などは運が悪かったのだと割り切り、不思議な事が起こった時には行動を戒める手がかりとしていたのかもしれない。
 
今年から3年間、私は「大殺界」。
3年後には、きっといいことが待っている。
 
もし、3年すぎてもいいことが起こらなければ……
次は「星占い」に鞍替えだ!
 
良い事は信じて、悪いことは上手に言い訳にさせていただく。
悪い事が続けて起きているあなた。もしかして「大殺界」かもしれませんよ。
 
 
 
 
***
 
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2019-09-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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