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本を売ることによって生まれる書店


投資、という考え方がございます。

アメリカなどでは、ベンチャーキャピタルというものがあって、有望な若者や企業に、日本では信じられないほどのお金を投資するそうです。しかも、結構自由にやらせてくれるらしい。日本にもテレビ番組で「マネーの虎」というのがあったけれども、あれよりも、ダイナミックなシステムです。フェイスブックなども、そういったベンチャーキャピタルからの融資を受けています。ま、アメリカで大きくなっている企業の多くがそういう融資を受けていると言えます。

日本でも、それをミニマムサイズにしたものや、僕も起業当時に借りた日本政策金融公庫という政府系の金融機関もあるあるけれども、書店というのは様々な業界の中でも、「融資が下りにくいランキング2位」だという、まことしやかな噂さえございます。

様々な業種があるのに、ビリから2位って凄まじい。

ま、だからこそやりがいがあるというものであって、僕みたいなへそまがりは、そんなこと知ったってへっちゃらなのでございます。と、いうか、逆に闘志がわくというものです。

 

いや、闘志の話ではなく、今日は投資の話です。

ギャグではなく、「闘志」という文字を打ち込んでいて、あ、本題は「投資」の方だったと思い出したのです。

 

僕は、どうも、この投資という考え方が、しっくりと来ない。

 

善い悪いという問題ではなく、なんだか、心にしっくり来ないのでございます。

第一、人の金には、やはり、ありがたみに欠けるのであります。

使ったところで、そう痛くはない。身を切られるような思いをしない。

この点、ワタミさんなどはとても偉くて、自分で開店資金を佐川急便の運転手をして稼いだといいます。

ドラマ『ハゲタカ』に出てくる松田龍平扮する西野もえらくて、夜間の道路工事で貯めたお金を元手にハイパークリエーションを起業しています。

楽天の三木谷さんだって、銀行をやめて楽天の全身の会社を起業するまでに、貯金とか退職金とかで、自分でちゃんと2000万円を用意しています。

そうなのです、僕は自分でちゃんとお金で店をやるなり会社を興すなりして、始めてスタートなんだと思うのです。

 

というわけで、僕は今回、自分でお金を貯めて、書店を開こうと思っております。

 

けれども、ただ、お金を貯めるのも、芸がないと思います。まあ、芸がなくともいいではないかと思うかもしれないけど、人生、芸がないとつまらない。

人生、つきつめると、面白いかつまらないかの二択でしかないと僕は思っているのですが、どうせなら、やはり面白い方がいい。

 

そこで、僕は考えました。

 

本を売った利益だけで、本屋を作ったらいいんじゃないか、と。

 

まさに、純度100%の本屋です。

 

今は試行錯誤しながらではありますが、幸い、僕には本を売ることができます。そして、これも幸い、本を作るのをお手伝いすることもできます。つまり、この二つの能力をウリにして、バリバリ働けば、本屋の開店資金は貯まるし、業界のためにも少しはいいんじゃないかと思ったのです。

そして、本当に今、それを実行しております。

本を売るためのサービスが「CORE1000」であり、本の制作のお手伝いが「CODE MAKIMG」です。

ちなみに、きんきらの方の僕の名刺をお持ちの方がもしいらしたら、見てほしいと思います。表と裏に、「CODE MAKER」という文字があると思います。これは、コードメイキングをする人、という意味。1年くらい前から使っている僕の肩書き。(まあ、コードメーカーについては、またいつか話しますね)

とにかく、この二本柱で、僕は本屋を作ろうとしているのでございます。

 

本当にありがたいことに、今年の3月16日に、実質的に再独立をしてから、本当に多くの方にご支援いただきました。

ご支援とは、「投資」という意味ではございません。

仕事をいただいたということです。僕は、これこそが、もっともありがたいものなのではないかと思っております。

 

仕事をもらうということは、チャンスと経験値と資金の全てをもらえるということです。

独立する上で、これ以上に尊いことはない。

 

そういう意味において、本当にチャンスを下さった皆さんには心から感謝しております。まだまだ微力だが、今も精一杯仕事で返そうと思っております。そして、書店開業後は必ず恩返ししようと思っております。

恩返ししなければならない人が、たくさんおります。

実質的には4月からスタートしたのですが、CORE1000系のお仕事はすでに、4件いただき、コードメイキング系のお仕事も4件いただいております。

 

チャンスをくれた皆さんに改めて心から感謝したいと思います。何度感謝してもし足りないくらいです。

 

お陰様で、CORE1000系の仕事などで、様々学ばせて頂いております。間違いなくサービス自体が、まるで第二次性徴期のような猛烈なスピードで、これからも進化を続けていくと思います。コードメイキングもまたしかりです。

 

男子三日会わざれば刮目して見よ。

 

簡単に言えば、今日のおれは昨日のおれと思うなよ、ということですが、僕も、僕が展開するサービスも、日々そうして進化して行けばいいと思っております。

 

今回、ついに「CORE1000」も、様々な反省と実績を踏まえて、新バージョン「Ver.3.0」をリリースすることにしました。

主な変更点は、コア協力店の拡大と精度の向上、および、原点回帰でございます。これは長くなるので、専門の資料に説明を譲ることにします。興味のある方は、ぜひ、ご用命くださいませ。資料をお持ちして説明つかまつります。(ちなみに、資料だけの配付は行っていません)

CORE1000系の仕事もコードメイキング系の仕事もそうですが、ひとつひとつのプロジェクトに大変、手間がかかります。本当にとてつもなく手間がかかります。それなので、どうしても受けられる数は限られてきます。

それに、あまりに同時に受けてしまうと、それぞれが疎かになってしまうことにもなります。

 

そこで、考えたのが、今回から導入する「パブリック・オファリング」という考え方です。

 

 

》》「TENRO-IN PUBLIC OFFERING 2012 AUTUMN」PDFファイル

 

詳しくは資料を読んでいただければと思います。

今回、公募をかけるのは、10月1日から来年の1月31日までの分で、CORE1000系は4プロジェクト、コードメイキング系は3プロジェクトを提供させていただくことにしました。これは、資料にも書いてあるとおり、書店開設に必要な資金と、現有の労働キャパシティーから逆算した数値です。

これを確実にクリアしていけば、書店の開設は現実のものとなります。もっとも、その間も、サービスが進化することが前提となりますが、今の状況を考えると、設定しているのは、決して無理な数値ではありません。

逆に、こうして公募期間を区切ることによって、オペレーション期間は、サービスの提供に集中することができるようになるので、更に精度が上がるだろうと考えております。

もちろん、この「TENRO-IN PUBLIC OFFERING」という制度は、1店目のリアル店舗「東京天狼院」を開設した後も続けて行こうと考えております。

 

TPOへの応募は、金銭の直接的な「投資」以上にありがたいものです。

そして、仕事をいただいている皆様には、本当に心から感謝いたします。

まだまだ至らぬところが多いでしょうけれども、どうぞ、長い目でみてやってください。

 

もし、来年の8月に、「東京天狼院」がオープンしたとしたら、それは、間違いなく、この時期に僕に仕事とチャンスを与えてくれた皆様のおかげです。

来年、真新しい店の前に立って、眩く目を細めながら、全く新しいタイプの書店の誕生を、僕と一緒に我が子が生まれたときのように喜んでいただければと思います。

 

それは悪戦苦闘しながら本を売ったことによって生まれた書店だと言えるでしょう。

 

そして、その書店の棚には、きっとそのプロジェクトで選ばれた作品が並んでいることだろうと思います。

 

これからもどうぞ、天狼院をよろしくお願い致します。


2012-08-01 | Posted in gallery, ニュース

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