プロフェッショナル

『プロフェッショナル仕事の流儀』宮崎駿 引退宣言 知られざる物語

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こんばんは、チーム天狼院の榮田です。

今日のプロフェッショナルは引退宣言をした宮崎駿氏の物語です。

私が初めて、この天狼院書店のHPで

『プロフェッショナル』について更新した記事

宮崎駿氏でしたが、今回はその放送を再構築・シーンの追加などをしていて、

新たな発見がありました!

 

「自分のつくった映画で泣いたのは初めてです」

宮崎駿氏がそう言って『風立ちぬ』の封が切られた3ヶ月後、宮崎氏は引退宣言をしました。

「手抜きをしてきたと思ったらつらいけど」

「後ろを振り返らないようにしてきた」

 

宮崎氏はいつも体にとてつもない無理をかけて、

映画と向き合ってきたのだな、と思いました。

それは手抜きどころか、あらゆる力を振り絞って、全力を上回る力を出していたのでしょう。

だいぶん前から「この映画が終わったら映画を辞めよう」と思っていたそうです。

手間がかかる作業も超人的な働きでこなしてきましたが、

ポニョを制作していた65歳のときに衰えを感じます。

ポニョで155億円の興行収入をおさめ自作が待ち望まれていましたが、

2年間以上の沈黙がありました。

鈴木プロデューサーら、周囲の人々から渇望され、

『風立ちぬ』の制作を始めますが、やはり衰えによりスムースにいきません。

集中力が続かなかったり、謎の体調不調が続いたりと、

以前のように体が思うように動かず、頭で思い描くレベルになかなか持っていくことができないのです。

 

実は幼い頃からひ弱で劣等感のかたまりだったという宮崎氏。

「人に喜んでもらえたら存在を認めてもらえるんじゃないか」

そう思って映画の世界に身を置きました。

そんな小さな頃の原体験が宮崎氏の映画づくりの

姿勢に影響を及ぼしているのかもしれません。

 

映画監督を引退した宮崎氏は現在、本人が言うには

「映画になりそうもない道楽の漫画」を楽しくつくっているのだといいます。

「つくる」、「喜ばせる」ことが好きな少年が、そのままいつでも全力を出し切って生きてきた、

宮崎監督の半生はそんな風に感じられました。

 

天狼院書店においても、いつでも新鮮な価値を「つくり」、お客様に「喜んでいただく」

姿勢を常に大切にしていきたいと思いました。


2013-11-18 | Posted in プロフェッショナル

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