天狼院通信

【今だから言える“初代天狼院秘本“が生まれた理由】


記事:三浦崇典(天狼院書店店主)
 
 
初代天狼院秘本が生まれてから、なんと、今年で9年になります。代を重ねて最新の天狼院秘本は13代目まで生まれました。1タイトルあたり、2,000名様以上にお買い求めいただく、大ヒット・シリーズとなりました。
 
初代天狼院秘本は、谷津矢車先生の小説『蔦屋』でした。
 
カバーをかけて、タイトルを隠して売るというスタイルは、なぜ生まれたのか?
 
これまでも、ここまでは明かしていたと思います。
 
書店経営者としては、売りたくなく、
けれども、一書店人としてはどうしても売りたいという葛藤の中で、
タイトル隠して、返品不可能で、他の人に教えないという条件なら売れるのではないかと始めたのが秘本でした。
 
今まで秘めていたのは、最初の部分、
 
「書店経営者としては、売りたくない」理由です。
 
なぜ書店経営者としては、売りたくなかったのか?
 
答えは単純です。
 
今から僕が近い未来的に書店経営者としてやろうとしていたことを、江戸時代に存在した蔦屋重三郎がすでにやっていて、それについて小説『蔦屋』では詳しく描かれていたからです。
 
「これでは、今から僕がやろうとしていたことが、ダダ漏れじゃないか……」
 
僕が書店経営者としてやろうとしていたこと、そして蔦屋重三郎が江戸時代にすでにやっていたことーー
 
それは、完全なるオリジナル商品を、自分の書店で売るということでした。
 
いや、蔦屋重三郎が、というより、江戸時代の書店は、基本的にすべて出版社を兼ねていたんですね。
 
つまり、蔦屋重三郎がプロデュースした写楽の本などは、蔦屋重三郎が経営していた書店でしか買えなかったのです。あとは、貸本屋を通じて借りて読むというレンタルビデオ店のような仕組みになっていました。
 
当初から、僕がやりたかったのは、まさにそれでした。
 
自分たちで作ったオリジナル・コンテンツを、自分たちの書店で売る。
そうすることによって、その書店は、世界に一つしかないオンリー・ワンの書店となる。
 
今まで、新刊書店として、半ばセレクトショップのような形で運営を続けてきた天狼院書店としては、これに踏み切るのは相当に勇気がいります。
 
そして、この2023年という天狼院書店がおかげさまで10周年を迎えるこの年に、かねてからやりたかった業態に、推移させようと計つしました。
 
新刊書店の側面を維持しつつ、かなりの割合を「オリジナル・コンテンツ」の販売に移行したいと考えています。
 
そのために、本格的に旗揚げするのが、出版レーベル「海の出版社」です。
 
そして、売場をお客様に解放してしまう「解放区/クリエイターズ・マーケット」です。
 
はい、お客様の小説や随筆や戯曲や実用書や雑誌やZINEや写真集などのコンテンツを書店で売ってしまおう、お客様の作品を展開する売場を全国の天狼院書店に大きく設けてしまおうというプロジェクトです!
 
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もうすでに、雑誌を創るゼミや青山先生の講座で写真集を作った方のみならず、今まで天狼院の講座でライティングの作品を発表してきた方、天狼院以外で作られている方も、ぜひ、チャレンジしてみてください。
 
2月から売場「解放区/クリエイターズ・マーケット」が正式に開始になります。
 
皆様の作品で、全国の天狼院が華やぐのを楽しみにしております。
 
僕も、活字中毒者として、そして一書店ファンとしても、「解放区」が盛り上がるのを楽しみにしております。
どうぞよろしくお願いします。
 
 
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2023-01-03 | Posted in 天狼院通信, 天狼院通信, 記事

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