僕が天狼院書店「東京天狼院」店長としてやったこと〜日々進化する書店を目指して〜
天狼院書店店主兼店長の三浦でございます。
去年の12月以来の「東京天狼院」店長への就任でございましたが、就任期間1ヶ月の間に店長としてやってきたことを振り返ってみようと思います。
天狼院堕落庵のオープン
天狼院黒帆の設置
天狼院秘本の展開
天狼院のギャラリー化「池袋天狼院画廊」
外看板の設置
新発注システムの構築
天狼院のメディア化促進
新メンバーの合流
新ツールの開発
新サービス「THE READ」の設計
短い期間でしたが、様々なことに取り組みました。メディアに取り上げられたサービスもありますし、これから天狼院の主力サービスになりうるサービスの設計も致しました。
そのひとつひとつを見て行きましょう。
天狼院堕落案のオープン
天狼院の北側のスペース、天狼院BOX前に三畳分の畳スペースを設けました。ここに今話題で入手困難な「身体にフィットするソファー」、通称「人をダメにするソファー」を導入。ロールカーテンを設置して、ここを「天狼院堕落庵」と名づけました。
そして、平日の12:30-14:30の限定ですが、正式に昼寝のサービスを開始しました。
人をダメにする本屋《昼寝ができる天狼院堕落庵オープン》
これが、池袋経済新聞さんやYahoo!ニュースさんに取り上げられました。民法地上波のテレビ局の取材も入り、来週、放送予定です。
【メディア掲載】池袋経済新聞さんに取り上げていただきました。
天狼院黒帆の設置
とある日、あるいは僕がメインステージ黒船来航のところで、カンコンカンコン、なにやら大工作業をしていたのをご覧になった方もおられるかも知れません。黒船を進化させるために、あるパーツを設置していたのでございます。
それこそが、天狼院黒帆、通称「天狼院ブラック」でございます。
このパーツ、使い方のイメージが出来上がっていた僕としては出来た瞬間に「できたー!」とガッツポーズだったのですが笑、それを見ていた多くの方がポカーンとした顔をされておりました。それもそのはず、アクリル製のこのパーツ、普通ならそう効果的に使えるとは思わないはずですから。
本格的に稼働させるまで、写真を貼ったりして使っていたのですが、ついにブラックを本格的に使う時が参りました。
そう、「天狼院秘本」でございます。
天狼院秘本の展開
タイトルや内容を一切隠して販売するという前代未聞の販売方式「天狼院秘本」は拡販開始から14日間で150冊の実売と大変多くの方にお買い求め頂きました。通販も含めて、今なお売れ続けております。改めて御礼申し上げます。
そもそも、天狼院秘本は、当初からそれほど売れるとは想定していなかったサービスです。むしろ、この本を売るか、それとも隠そうかと迷っている中である意味「仕方なく」できたサービスです。
《通販可》【天狼院秘本】タイトル・著者名、教えません。返品できません。本当は独り占めしたい本、密かに拡販開始しました。
あまり注目されませんでしたが、この天狼院秘本があれほど受け入れられるのに貢献したのが、天狼院黒帆でした。
大きさ、視認性が高さ、しかも書き直しができるという黒帆が持つポテンシャルを最大限に引き出されたのが、「天狼院秘本」の展開でした。
天狼院のギャラリー化「池袋天狼院画廊」
天狼院には天狼院フォト部という人気の部活がございます。才能あふれるプロのフォトグラファーの方々に来て頂いているのですが、まずはその先生たちの作品を飾れないだろうかと考えて作ることを決めたのが、「池袋天狼院画廊」の設置、すなわち天狼院のギャラリー化でございます。
今、設置は計画のまだ四分の一ほどですが、これが完成したときは正式なサービスとして展開する予定です。
また、フォト部やデザイン部、雑誌編集部の皆様の作品発表の場としても使っていこうと考えております。
外看板の設置
天狼院書店「東京天狼院」オープンからいつかはやらねばと考えていたのが、外看板の設置でした。
A看板は置いてありますが、それだけではやはりわかりにくい。
北側の窓に「天狼院書店」と提示できる何かが必要だと考えていたのですが、デザイン部の顧問中西さんの協力を得て、それが今回実現できました。
中から単純にポスターを貼る形式ですが、これで少しはわかりやすくなったのではないでしょうか。
新発注システムの構築
といっても、天狼院は大企業ではありませんから、数百万円のシステムを導入できるはずもございません。
それなので、ほとんど無料で使えるツールを使って、そして頭を使って発注システムを構築する必要がありました。
たとえば、僕が外でこの本を発注したいと思った時に、店にいるスタッフが瞬時に発注がかけられるシステムができないかと模索していたのですが、これが可能となりました。
天狼院のメディア化促進
天狼院が現在本来業務としてスタッフに徹底させているのが、メディアとして発信することです。
「メディアとしての書店」
というのは、オープン前から掲げていた天狼院の大きなコンセプトの一つですが、今、目標値を立てて、スタッフ一丸となって取り組んでおります。
しかも、スタッフが上げるコンテンツが、結構、面白い。
【女優がいる書店】天狼院の書店員さんの中に女優がいるって聞いたんですけど本当ですか?《女優デイズ》
あなたは、今この瞬間にも取り返しのつかないことをしてしまっているということを、自覚していますか?バタフライ・エフェクトについて考える【風が吹くと本屋が儲かる・川代バージョン】
【天狼院7大あるある】スタッフ山中の独断と偏見により決定
メディア化の促進によって、1ヶ月以内に天狼院は月間10万pvを突破する予定です。そして、8月末までに30万pvに乗せることを目標としております。
新メンバーの合流
天狼院にはすでに面白いスタッフが多数在籍しておりますが、また面白いメンバーの合流が決まりました。
劇団天狼院、天狼院デザイン部、そして天狼院女子部のマネージャーとして活躍してくれるだろうと期待しております。
また、なぞの女子大生編集者も本格的に始動予定です。
お楽しみに。
新ツールの開発
天狼院のデザイナー、サトエリと密かに進めているプロジェクトが幾つかございます。
天狼院はデザインフル・カンパニーを目指しているわけですが、それを象徴するツールをまもなくリリース予定です。
プロトタイプの印刷所への入稿が終わっているので、まもなく手元に届くだろうと思います。
これは、天狼院が満を持して送り出す新サービス「THE READ」にも使われる重要なツールになるだろうと思います。
新サービス「THE READ」の設計
先日、としまえんの「庭の湯」という温泉でぷかぷか浮かぶながらアイデア出しをしていたとき、浮かんだのがこのサービスです。
【予告】天狼院は「THE READ」と名づけた新しいサービスを準備しております。
これはファナティック読書会と秘密結社ラボがなければ生まれなかったアイデアでしょう。つまり、お客様がヒントをくれたサービスです。
「THE READ」はこれから長い間、天狼院の主力サービスとなるポテンシャルを秘めていると考えております。
これによって、天狼院はさらに面白いことになると確信しております。
ベータ版として何度か試して、6月には大々的にリリースしたいと考えております。
乞うご期待でございます。
このように列挙していくと、1ヶ月という短い間でかなり進んだようにも見えます。
けれども、僕としてはもうすでにリリースしておきたかったサービスも多数あり、まだまだできたかなと反省している次第でございます。
もちろん、今度は天狼院書店店主として、引き続き「東京天狼院」を進化させて行きたいと思っております。
6月は大きなイベントが目白押しでございます。
6月11日はジュエリーブランドHASUNA代表取締役社長の白木夏子さんをお迎えしての天狼院LIVE。
6月18日は「天狼院秘本」のシークレットライブがございます。こちらはほぼ満席でございます。
そして、まだ告知開始しておりませんが、6月27日は天狼院の顧問税理士であり会計士でもある『さおだけ屋はなぜ』の山田真哉さんのスーパーライブを予定しております。
この他にも部活やラボを中心として、様々なイベントが目白押しですのでご期待ください。
また、棚も常に変化させて行きたいと思います。
これからも、天狼院書店をどうぞよろしくお願いします。