チーム天狼院

女にとって最大の敵は、マックス可愛かった頃の自分《川代ノート》


こんばんは。川代でございます。

えー、まずは、みなさまに深くお詫び申し上げたいと思います。申し訳ございません!!!!!
これまで私は「女は怖いぞ」的なことを散々書いてまいりました。女子のヒエラルキーとか大好き。マウンティングとか大好き。女の敵は女。マジで女同士の戦いって終わりがないし怖いですよね! みたいなことを、大学生の頃からかれこれ3年くらいでしょうか、書き続けてきたと思います。

しかし、ここにきて、私がずっと主張し続けてきたことは、誤りだったと言わざるをえません。申し訳ない!!!

えっ、何がと思われるかもしれませんが、そうなのです。

私は、女にとって最大の敵は、女だと思っていました。
同性同士、あたしが上よ、いやそんなことないわあたしの方が美人よと、顔の美しさに、ファッションセンスに、体型に、胸の大きさに、ビジネススキルに、インスタグラムのフォロワー数に、料理の腕前まで、ありとあらゆる素材を使って牽制し合う。マウンティングする。それが女だと。だから、とにかく女を敵にしてはならないと。うまいこと交わしていかなければならないと、そう思っていました。

思っていたんです。信じていたんです。

けれども、気がついてしまったんです。
女にとっての最大の敵は自分以外の女たちではないのだということに。

そう、「マックス可愛かった頃の自分」だということに!!!!
いや、別の言い方をすれば、「最も『可愛い』と言われる回数が多かった頃の自分」。

本当に恐ろしいですよ。これは。いやー、もう本当にいい加減にしてほしい。

というのもですね、私、最近仕事にかまけすぎて、「ちゃんと鏡を見る」とか「体重を測る」とか「食生活に気を使う」とかそういう女子力アップ的な作業に時間をかけてこなくて、必要に迫られたらやる、という完全に女子としてアウトな生活をしてきたわけです。
それで、久しぶりにちょっと心に余裕が出来てきたときにふと全裸で全身鏡を見てみたのですが、なんだか、何かが、昔と違う。以前と違う。

あれ、私ウエストのくびれ、こんなになかったっけ? 前ってもっと砂時計っぽく、凹んでなかったっけ?
え、まって、このニキビ跡なかなか消えないなって思ってたけど、これっていわゆるシミっていうやつ?
ってか、なんか目の大きさが昔と違うような気がするんですけど。顔に肉ってこんなについてた? ってか私、顎もうちょっととがってたよね? こんな丸顔じゃなかったよね? もしかして顔周りの肉が増えたことによって、顔全体の比重が変わって相対的に目が小さくなったのか?

と、気がついたときには真っ青で、慌てて昔の写真を見返しました。大学生の頃の写真や動画を洗いざらい見てみます。違います。何かが決定的に違います。何が。なんなんだ。なにかがおかしい。とんでもない事件だぞこれは。事件だぞ……!!! っていうか、何、この昔の私の輝きは。キラキラした感じは。なんというか、自信に満ち溢れてるっていうか、これからの私の未来は超明るい! みたいな顔。単純に、どの写真を見てもばっちり化粧をしてるし、今より痩せてるし、顔も小さいし、なんか髪型もいい感じ。

家の中で一人、スマホを持ったまま、全裸で固まりました。
あまりの衝撃に、寒さなんて感じませんでした。

 

そのときぼんやりと、頭の中にある二文字が浮かびました。

 

 

「 劣 化 」

 

そんな……嘘だ……嘘だ……うそだうそだうそだうそだうそだああああああ!!!!

うわああああああああああああああああああ!!!!!

 

まさかそんな、と信じたくない気持ちが邪魔をしましたが、それでも私は懸命に今自分の身に起きている事実を認めようと努力しました。その結果、すべての自分おんディテールをチェックした結果、「自分は劣化したのだ」と認めざるを得ない、という答えが出てきました。

いやー、薄々、そんな気はしてたんです。
だって、最近「可愛い」とか、全然言われてないし。
というか、自分でもあんまり自分のこと「可愛い」って思わなくなってきたし。

いや、こういうことを言ってしまうともともと自分の顔が大好きみたいに思われそうですが、違うんです。私は高校生の時ぽっちゃりしていて自分の顔がとても嫌いで、大学生のときがんばって7キロくらいダイエットしたんです。メイクや髪型なども結構研究して、それである程度見られる顔にはなったという意識はあったんです。なのに、なのに……!

なのに、その努力を踏みにじるようなことをしてしまった最近の私が憎い!!!

これはあれか、罰なのか! 罰なんだな!
毎日肉と脂っこいものばっかり食べてる三浦さんにすら「終わってる」と言われる自分の食生活がいけないのか!
二日に一回はカップヌードルのトムヤムクンヌードル、三日に一回は松屋の豚丼を食べる習慣がついてしまっているのがいけないのか!
まったく、女子として綺麗になろうと努力していた時は春雨スープとかで満足していたのに、普通にご飯を食べるのに加えて毎日アイスも食べないと気が済まない体になってしまったのはいつからだったのか……!!

いやー、落ち込みました。
ものすごく落ち込みました。

そして、思いました。

ああ、女にとって本当の敵は、本当に勝たなければならないのは、周りにいる女たちじゃない。女友達じゃない。
マックス可愛かった頃の自分なんだ。マックスよかった頃の、マックス幸せだった頃の自分なんだ。

思えば周りから「可愛い」と言われることがそれなりにあったあの頃、私は闘争心に燃えていました。

もっともっと、可愛くなりたい。
もっともっと、綺麗だねと、輝いていると言われる回数を増やしたい。

綺麗になることに貪欲で、自分磨きをすることになんの抵抗もなかったし、自分ではなく自分以外の誰かが「可愛いね」と褒められていると、強く嫉妬していました。

私よりその子の方がかわいいっていうの!?
えー、じゃあ、何? 私はかわいくないの?
そんなの言うなら、もっともっとかわいくなってやる!

そう思って、もっと自分に似合うメイクを夜な夜な研究し、髪型の巻き方も変え、家で一人ファッションショーを開催し。

自分が最大限かわいくなれるように、ポテンシャルを発揮できるように、綺麗になることに全力でした。

でも、仕事が忙しくなってからは。
美容とかに構ってる暇ないし。
綺麗になることばっかり考えてる暇あったら、もっと小説書きたい!
っていうか、美容のことばっかり考えてる女子って、なんか頭悪そうだし、そんなことよりもっと大事なことあるっしょ!

そう思って、がむしゃらに仕事をしてきて、今の私にとってはやりたいことがもっとできるようになることや、書きたいものを書くことが最優先になっていて、自分の見た目のことなんか何も考えていませんでした。

別に自分よりも「可愛い」と褒められている子がいても気にしない。「あら〜かわいいわね〜」みたいな、おばさん的スタンスを身につけることで、嫉妬するということを回避するようになっていました。
女の嫉妬は醜い。そんなことよりも、知性で勝負する。人間性で勝負する。

そんな下心がなかったとは、全く言い切ることはできません。

でも、昔のことを思い出すと、あの頃、自分が輝いていたような気がするのは、やっぱり闘争心がむき出しだったからだと思うんです。

可愛くなりたい、もっともっと褒められたいという欲求に貪欲だった。そのための努力を惜しまなかった。
女としてもっともっと魅力的になりたいという気持ちが本当に強くて、周りの女の子たちよりも、過去の自分よりも、とにかく綺麗になりたいと思っていました。

そんな気持ちを最近、忘れてしまっていたな、と思うんです。最近。

それは別に綺麗になることだけではなくて、人生も、仕事もなんでも、「あの頃の自分、輝いてたなー」なんて思いたくないし、常に過去の自分が出したマックス値を更新し続けたい。今の自分が一番最高! と信じ続けたい。

なので、貪欲に生きていこうと、決めたんです。決めたんです。決めました!!!

もう「美容とかいいわー」とか「そういうことでガツガツすんの嫌だよね〜」とか「若い子には負けるわ〜」みたいな言い訳とかしない。絶対にしない!

「嫉妬すんの醜い」とかいいわ! もう気にしない! 勝ちたい! 全てに勝ちたい! 周りの女子全員にも過去の自分にも絶対に負けたくない!

だって、「嫉妬を手放す」ことと引き換えにブスになるなら、嫉妬満載でも美人の方が絶対いいもん。人生、楽しいもん!!!

 

ということで私、決めました!

私、半年後に、秘めフォト部、やります! 綺麗な写真、撮ってもらいます!

生まれ変わった、「誰この美人! やばいんだけど!」「うわっ! 眩しすぎて見えない! まともに顔見れない!」というくらいの美人になって、秘めフォト部で自分至上最高にセクシーで美しい写真、撮ってもらいます!!!

女子のみなさま、一緒に頑張りませんか?
半年かけて、自分の美度マックス値を更新しませんか?

私は、やります! やったります!

もう鏡見て落ち込んだりしない! 毎回鏡見るたびに「あら〜今日も綺麗ね! うふ!」と言えるような自分になる!

整形する以外にできることは全部やってやるぞ! 最高の写真を撮ってみんなに見せびらかすぞー!!!!

がんばるぞ! 本気になったら私はやる女だからな!!

 

待ってろよー!!! 秘めフォト部ー!!!!!

 

 

 

「川代ノート」は月〜金の22時更新!

 

女性限定、全国で大人気のイベント「裏フォト部」の進化版イベント「秘めフォト部」。

目標は自分史上最高にSEXYな1枚。

秘めフォト専任フォトグラファーの三浦が撮った「作品」は、写真データを1枚1,000円から購入可能。
お申し込みは下記ページからどうぞ!

東京

http://tenro-in.com/articles/45810

 

http://tenro-in.com/event/46290

http://tenro-in.com/event/45656

 

*この記事は、人生を変える「ライティング・ゼミ《ライトコース》」講師でもあるライターの川代が書いたものです。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになると、一般の方でも記事を寄稿していただき、編集部のOKが出ればWEB天狼院書店の記事として掲載することができます。

http://tenro-in.com/zemi/47103

 

 

❏ライタープロフィール
川代紗生(Kawashiro Saki)
東京都生まれ。早稲田大学卒。
天狼院書店 池袋駅前店店長。ライター。雑誌『READING LIFE』副編集長。WEB記事「国際教養学部という階級社会で生きるということ」をはじめ、大学時代からWEB天狼院書店で連載中のブログ「川代ノート」が人気を得る。天狼院書店スタッフとして働く傍ら、ブックライター・WEBライターとしても活動中。
メディア出演:雑誌『Hanako』/雑誌『日経おとなのOFF』/2017年1月、福岡天狼院店長時代にNHK Eテレ『人生デザインU-29』に、「書店店長・ライター」の主人公として出演。
川代ノートは月〜金の22時更新!

 

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2018-02-06 | Posted in チーム天狼院, 川代ノート, 記事

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