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私の留学生活は大成功の自己啓発セミナーだった


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:Yuki Hashizume(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「日本なんて嫌い! 日本の大学に行くぐらいなら、アメリカの大学に行く!」
 
遡ること16年前。
私は高校の進路指導の先生にも、両親にも反対されていたのにも関わらず一人でアメリカの大学に行く事を決心していた。
当時は近所に留学斡旋を行なっている会社もなく、インターネットを駆使して通いたい学校へ入学申請をしたい旨をメールで送ったのを鮮明に覚えている。
必要条件と、願書を受け取った私はあっという間に申し込みを済ませることで周りの人たちを説得したのだ。
 
要するに「事後報告」というやつだ。
 
では、なぜあんなにも日本を離れたいと思っていたのか?
今思い返してみれば、それは私自身が自分の存在意義を見出せていなかったからだった。
 
九州男児の父と台湾人の母との間に生まれた私。
東京で産まれたが、3歳の時に沖縄の小さな離島へ移住した。
そしてその環境が私の価値観を大きく作り上げていったのだ。
 
「あんた、どこの人ね?」
 
という言葉を、沖縄ではよく言われる。
要するに出身地を聞いている質問なのだが、移住者の私の場合「沖縄」とも言えない。
かといって「東京」と言っても東京の事なんて記憶にも残っていない。
「九州」「台湾」なんてもってのほかなのである。
 
そう、私には地元が無かったのだ。
 
その所為か、実家がある地域でさえ自分の心の中では「地元・ふるさと」とは呼べず、自分には戻ってこれる場所なんてないんだと思い込んでいたのだ。自分自身に対する評価は常に低く「私なんて」が口癖のひねくれた高校生だった。そう思い込んだが最後、私はとことん自分の考えをネガティブな方向へと引きずりこんでしまい「こんなに周囲の人間からの意見に左右される日本なんて糞食らえ!」という考えに至ってしまっていた。
思春期の高校生にはその思い込みだけでも、親に反発してアメリカに行こうとする原動力になったのだ。
 
そんなひねくれてしまった女子高生がアメリカ留学で経験したものは言語や興味深い学問や知識に加えて
「自分自身を認めてあげる」というマインドだったのだ。
 
私が住んでいたのはアメリカのシアトルという、当時イチローで大人気だった都市である。
どんぴしゃで時期が被っていたため、日本人だというと「イチロー!イチロー!」とその単語だけで盛り上がれた。
思い返してみれば、日本人に対してウェルカムな雰囲気だったことは恵まれていたのだろう。
語学学校に入り、初めてできた友人は台湾人やトルコ人、韓国人、ロシア人、アメリカ人、ネイティブインディアンとたくさんの国々人たちだった。
その中にはもちろん日本人のグループもあった。
もちろん同じクラスなので、日本人グループと放課後遊んだりもしたのだが自分の心の奥底で「私は日本人でも台湾人でもない、彼らとは違う」という思いが渦巻いていた。
結果、心のそこから馴染むことができず私は割と一人でフラフラとしていることが多かったのだ。
 
では親しくなれる友人が一人もいなかったのか?と言われるとそういう訳ではない。
 
毎日登校前と放課後に通っていたお気に入りのカフェで出会う人々は、同じ時間帯に同じ席に座って作業をしていた。
定期的に通うようになりそのお店のスタッフは
「おはようサンシャイン! 今日も黒髪が美しいね!」
「課題が進まないんだって? 何か手伝えることはあるかい?」
と声をかけてくれる。そこからたくさんの出会いから多くの価値観をしることができた。
 
専門クラスの先輩のフォトグラファー。
撮影のモデルを頼まれた時に、私は「私は身長も小さいし、美人じゃないよ」と否定的な私に対し
「僕は見た目が綺麗な人を撮りたい訳じゃないんだ。自分自身を信じている強い女性が撮りたいんだ。
君は一人で決断してアメリカに来た。日本人同士でつるむ訳でもないが、毎日を楽しんでる。
自分自身の意志が強くないとできないことなんだよ!」
彼の言葉が、今までぽっかりと空いていた自分自身の心の隙間を埋め始めていた。
 
そうやって、様々な価値観を持った多国籍な友人たちやほんの一瞬ストリートで出会った人たちなど今までの人生では想像できなかったほどたくさんの人に出会うことができた。
そして、彼らみんな私を「日本人のYuki」としてではなく「Yuki」という一個人として接してくれた。
私の特殊な生い立ちと、それに疑問を持ち続けて生きてきた私は
いつの間にか「国籍なんて関係ない! 私は私だ!」という強い意志を確立していたのだろう。
 
当時の私のまわりにいた日本人特有の「あなたは〇〇だから〇〇すべき」という前提を捨てることができ
そしてその考え方を100%のサポート力で支えてくれた留学時代の友人たちは一生の宝物である。
彼らに出会わなければ、私はきっと30代半ばになった今でもコンプレックスを抱え生きていただろう。
きっと自己啓発本を読み漁り、自分探しをするために大金を払ってセミナーに通っていたかもしれない。
考えてみると、私の人生においての留学生活は4年間にわたる自己啓発セミナーに参加していたようなものなのだ。
 
しかも、本来の自分を発見し理解することができた大成功のパターンだ。
 
今、私はまわりにまわって沖縄の離島で子供と両親と暮らしている。
「東京生まれ、沖縄育ち、地元は沖縄で第二の故郷はアメリカ」という看板を掲げて、小さな離島で暮らしている。
かといって、この島だけに縛られている訳ではない。
ヨーロッパやアジアへ出張で飛び出したかと思えば、毎年お客様に会うために国内出張で日本を駆け回っている。
これが私らしい生き方なのだ。
 
もしも人生において何か大きな決断をする時や、人生の分岐点に立っていると思うときは考えてみてほしい。
それはきっとあなた自身を見つめ直せるタイミングなのだ。
 
そのタイミングを上手に掴めるかどうかはあなた次第なのだ。
 
 
 
 
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2019-11-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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