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不幸だと思っている人々へ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:朝香(ライティング・ゼミ平日コース)

悲しみの雨がザーザーと心に降り続ける人生を過ごしてきました。そんな私だからこそ、心に涙をいっぱい浮かべながら頑張って生きている皆さんに、悲しむことは悪いことばかりでないということをお話できると思うのです。あなたは何で悩んでいますか? 外見? 性格? それとも能力ですか? 私はどれも最悪ですよ。ブスで頭が悪くて、だらしなくて遅刻や忘れ物ばかりして、どんくさくてユーモアのセンスもなく、コミュニケーションが苦手でいつもオドオドしていて、友だちもできない魅力のない性格です。50年間変わることなくそんな自分と付き合ってきました。

そんな私でも50歳になるとそれなりに自分らしく生きる着地点を見つけた気がしています。もちろんまだまだ生きづらさを抱えているのですが、50年間悲しみ続けて、私は悲しみについて語れるほどまでの悲しみのプロになったのです。何事もプロの領域までいくということは名誉なことではありませんか。いつか死ぬとき、「ああ、寂しい人生だったなあ」と嘆き悲しむのではなく、「悲しみのプロとして人生を全うした」とプライドをもって死んでいけると思うのです。たぐいまれに不幸な星の下に生まれてきたと思ってきましたが、普通でないということ、選ばれた特別な人間なのです。

 あなたには友だちがいますか。私は友だちが少ない寂しい人生をずっと生きてきました。大学時代は、ランチを食べる友だちもいないので、よくトイレに隠れて便器に座って、おにぎりやサンドウィッチを食べていました。幸い綺麗なトイレでよかったです。ワイワイガヤガヤ楽しそうな大学食堂は私にとっては地獄のようなところでした。そんなところで一人ぼっちで寂しそうに食事をするなんていたたまれないですよね。ワイワイガヤガヤと楽しそうな人たちの輪に私は人生で一度も入ったことがないのです。彼らこそが、私に自分は友だちがいない寂しい人間であることを自覚させ悲しませる源です。皆さんもそう思いませんか。

しかし、50年間生きていると、気持ちがしっくりと合う友だちを何人か作れるものです。その人たちは私に悲しい思いをさせません。楽しそうなところなんて見せません。彼女たちは、私と同じく、暗く、何かに苦しんでいます。普段は対人関係にオドオドしている私ですが、その親友たちとなら落ち着いて何でも話せるのです。沈黙だって怖くありません。あなたとリズムが合う友だちもきっと見つかると思います。本当の友だちを見つけると、学校やら歌の歌詞やら親たちがうるさいくらい「友だちは大切」と叫んでいた意味がよくわかります。数は少なくていいのです。あなたの周りにたくさん友だちが集まってこなくてもいいのです。気持ちがしっかり合う友だちが一人でもいれば素敵なことです。

あなたは外見のことで悩んでいませんか。私はたぐいまれなブスに生まれてきましたよ。そして20歳の時に二重まぶたにする整形手術を受けました。麻酔のために、目に注射をぶっ刺される、これは悲鳴がでるほど怖かったです。でも、それまでの悲しい経験の数々が私に勇気をくれました。悲しい人生からさよならしたい、その一心で恐ろしい手術を乗り越えました。手術後、私の人生は確かに変わりました。もしあなたが顔にコンプレックスをもっているなら整形手術はひとつの解決策かもしれません。

しかし、私は娘には整形手術を勧めませんよ。50歳になってつくづく感じることは、ブスでいいということです。優しい心こそ宝物であり、人間の美しさなのです。「20(ハタチ)過ぎたら自分の顔」という言葉がありますが、20才くらいではまだ生まれつきの美人が圧倒的に魅力的だと思います。しかし30才過ぎると顔立ちが悪くても、愛嬌のある人が徐々にのし上がってきます。40才、50才になると人柄やライフスタイルこそが魅力になります。さあ、顔立ちに嘆かないでください。少しでも人に優しく、美しい行いをするように心掛けていればいいのです。

あなたは頭がいいですか? 私のバカさ加減は病気と診断されるほどで、リタリンという麻薬のような薬を処方されたことがあります。リタリンの威力は本当にすごいです。整形手術が私の人生を変えたのと同じくらい、リタリンは人の人生を変える力があります。あれは、人をスーパーマンに変身させる薬です。読むスピード、書くスピード、話すスピード、集中力、どれも超人的レベルになります。しかし薬が切れると、シンデレラが元のボロボロの服を着た姿に戻るように、元のバカな私に戻ります。すごいギャップです。シンデレラでい続けるためには、リタリンを飲み続けなければなりません。薬はとても疲れます。私は、バカな本当の自分を選び、薬をやめました。ダメな自分でいいじゃないですか。バカはバカなりの仕事をしています。収入は低いですが、自分の好きな仕事です。やりがいのある毎日を送っていますよ。

コミュニケーション能力、外見、学力、どれも恵まれずに生まれてきましたが、大切な友だちが数人いて、自分のやりたいことを仕事にして、こうして悲しみのプロとして悲しみについて語って、私は今の自分に満足です。50才で見つけた着地点かなと思っています。悲しんできたからこそ見つけた境地だと思っています。皆さんも、何にも恵まれてなくても大丈夫です。悲しい人生でいいのです。悲しみながら、あれやこれや生きていると自分らしい着地点が見つかりますよ。

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2018-10-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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