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やりたい仕事が分からなかった私に「やる気スイッチ」を入れた友人の一言


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:與十田喜絵(ライティング・ゼミGW特講)
 
 
先日、職場の同じチームに新しく加わってくれた2人の大学生インターンさんとお昼を一緒に食べる機会があった。歓迎会を兼ねたランチだったこともあり、大学で学んでいること、インターン募集を知ったきっかけ、将来はどんなことがやりたいのか、といったトピックに話題が及んだ。
 
ものおじすることなく、どの質問に対しても朗らかな笑顔でハキハキ答えるインターンさん。今回のインターン以外にも別のNGOで活動していたり、学生団体を立ち上げて海外に行った経験があったりと、行動力もスゴイ。
 
「自分が大学生の頃は、こんなにしっかりしていなかったな。令和という新しい時代を担うのは、こういうワカモノなのだな……」
 
と、ちょっと遠い目になってしまった。
 
私が大学生の頃にも、しっかりした考え方をもち、それを分かりやすい言葉で表現することができる人、やりたいことに向けて行動を起こしている人はいた。私は、そういう人と自分とを比べ、大学入学後、早々と落ち込みモードに入っていた。
 
当時、私は大学で「国際関係学科」という専攻を学んでいた。高校生のとき、「将来は国際協力の分野で働きたい」という漠然とした夢をもって受験を決めた学科だ。でも、大学に入学して出会った「国連で働きたい」「JICAで働きたい」「外務省で働きたい」と、より具体的な目標設定をしている人や、海外の大学院での留学に向けた準備をしている人、海外ボランティア活動に参加を申し込んでいる人を見たり話に聞いたりするにつけ、自分のようなレベルの人間が目指せる分野ではなさそうだ…… と感じてしまったのだ。
 
自分がどんな分野に関心があり、将来どんなことがしたいのか、どんなことが得意なのか、そんなことを探り、もやもやと悩みながら過ごしているうちに、あっという間に就職活動をする時期が近付いてきた。
 
興味のある業界を絞ることすらできないまま、まずは大学が主催する就職ガイダンスに参加し、企業の採用担当者や実際に働く卒業生の話を聞いたりしてみた。自己分析をしてみたり、外部の就職セミナーに行ったりもしてみた。
 
自分で自分のことが分からず、自分が人からどんな人間に見えていて、どんな職業がむいていそうかを調べるためのアンケート用紙を作って友人や先輩に協力さえしてもらった。いま思うとよくそんなことが頼めたものだと冷や汗が出るが、そのくらい必死だったのだ。
 
それでも、自分がどんな仕事がやりたいのか、分からなかった。
 
そうこうするうちに、企業が採用活動をするピークの期間がやってきてしまった。
やりたいことが分からないながらも、いくつかの企業の採用説明会に参加し、エントリーシートを提出し、面接までこぎつけることができた企業も数社あった。が、一次面接か、2次面接までしかいくことができない状況が続いた。
 
「〇〇ちゃんは、もう内定をもらった企業に決めたんだって」
「〇〇ちゃんは□□社と△△社から内定が出たけど、まだもう少し頑張ってるらしいよ」
 
そんな会話を耳にするようになってきた時期のこと。
私は学食で大学1年の時から仲の良かった二人の友人ととりとめのない話をしていた。
一人は公務員試験を受けるために勉強中、もう一人は大学院への進学を予定していた友人だった。
 
「内定が出なくて焦る気持ちもあるけど、受けている会社の仕事が自分がやりたい仕事なのか正直よく分からない、その企業が本当にいい会社なのかと疑わしい気持ちもある。だって、企業は利益第一で活動しているわけだし。就職してその企業の利益のために働くのって、どうなのかな」
 
たしか、私がそんな内容の発言をしたときこと。
 
「えー。でも、それじゃあどうやって生きていくの?」
 
と、Aちゃんが私に聞いた。ふんわりとした、いつも通りの彼女の口ぶりで。
 
その後にどんな会話を続けたのかは記憶にない。
だが、Aちゃんのこの一言が、私の就職活動に対する煮え切らない姿勢に喝を入れ、「やる気スイッチ」を入れてくれたことは間違いない。
 
就職せずに、どうやって生きていくのか。
親のすねをかじって過ごすのか。いや、そんなのは嫌だ。
企業の利益のために働くのってどうなのかな、なんて偉そうなことを言える立場か。
まずはどこでもいいから就職して自分で生計を立てる経験をして、それからやりたいことがあるなら挑戦すればいい。
やりたい仕事かどうかなんて選んでいる場合ではなくて、働かせてもらえる場所を本気で探さなければ。
 
Aちゃんの一言から、就職活動に本気で取り組む必要がある理由が、こんなふうに自分の中で腹落ちしたのだ。
 
「やる気スイッチ」がオンになり、自分の覚悟が決まってから受けた会社からは、驚くくらいにスムーズに内定が出た。さすが多くの学生を見ている採用担当者さんは、本気で就職活動をしているかどうか分かるものなのだなぁと、尊敬の念がわいてきた。
 
やりたいことが分からず、就職活動で苦戦している人にぜひ伝えたい。
 
やりたいことなんて分からなくても大丈夫!
自分に向いている仕事が分からなくても大丈夫!
企業はあなたの就職に対する本気の姿勢を見極めていますよ、と。
 
そういえば、「やる気スイッチ」を入れてくれたAちゃんに感謝を伝えていなかったかも、と気づいた数年前のこと。同窓会で久しぶりに顔をあわせたAちゃんに、この話とお礼を伝えることができた。
 
「えー。私そんなこと言った? 全然おぼえてない。あはは」
 
あの時の一言と変わらず、ふんわりしたAちゃんの言葉と笑顔だった。
 
 
 
 
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2019-05-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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