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メディアグランプリ

【雨の甲子園球場で女性の生き方を考える】


 
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:谷やん (ライティングゼミ 日曜コース)
 
「ちぇ、今日も打てないなぁ !」
夕方まで降り続いていた雨だったが、試合開始前にはようやく小降りになった。
今日は本当に久しぶりの甲子園球場
阪神 VS 巨人 戦
甲子園に住んで18年目になる。
息子が0歳の時にここに引っ越してきた。
その息子も今年18歳の高3になる。
随分この地に住んでいるもんだ。
球場は家から歩いてすぐの距離にあるのだが、なかなか聖地に行く暇もなく、機会もなかったのだ。なんせ、阪神巨人戦は滅多にチケットが取れない。
今回はたまたま近所の商店街の平成最後のセールの福引で3枚のプレミアムチケットが当たったので、友人を誘っておっさん3人で行ってきた。
 
「めっちゃ、いい席やん。阪神の選手が目の前に見える !」
仕事で遅れて、5回裏から登場してきた小川ちゃんが叫んだ。
 
その席は阪神側のベンチのすぐ近くの、選手が間近に見える極上の席だった。
夕方からは雨も上がって、貧打の阪神打線にイライラしながらも楽しく観戦していた。
 
結局、阪神はヒット1本と全く打てず
試合は2-0で完封負け、
全くの盛り上がらない試合だったが、
 
試合の合間に焼き鳥や串カツを食べ、可愛いお姉さんが売りに来るビールを飲みながらの話が妙に心に残った。
 
「小川ちゃん、最近子供さんができたそうやね。おめでとう !」
 
「そうやねん。この年になってはじめての子供やから、毎日風呂に入れるのが俺の仕事でそれが凄く楽しみやねん。仕事が終わって疲れていても子供を風呂に入れてると癒されるわぁ」
 
「そんな大切な仕事があるのに、こんな面白くない試合に誘って申し訳なかったなぁ」
 
「いやいや、こんなにいい席で試合が見れて感動やったし、凄くリフレッシュできたわ」
 
「ところで、奥さんは元気 ? 0歳児は大変やろ、夜泣きもするし、オムツ替えもせなあかんし」
 
「そうやねん、嫁は一日中子育てにかかりっきりやから僕も手伝ってるけど、やはり女性の方が家事の負担は大きいな~」
 
「ほんと、そうやな。うちは嫁から、あんたは殆ど子育ての手伝いをしなかったって今でもブチブチ嫁に言われる。だから頑張ってなぁ」
 
「頑張っているよ。子供の顔見るとホッとするし」
 
「ところで、奥さん何歳だったっけ ?」
 
「49 」
 
「……」
 
一瞬、言葉が途切れた。
 
そんな年だとは思わなかった。
 
うちの家もなかなか子供ができずに苦労した。
不妊、不育治療もした。
2人目の娘は私が45歳、妻が38歳の時の子供、世間でいう高齢出産だ。
私の同級生の子供は殆どがとっくに成人しているのに、うちだけが小さい。
だから、いつまで働かねばならないのだろうかとか、高齢での子育てはきついとか思ったりもしていたが、上には上がいた。
 
人生100年時代になって、生き方も、生活スタイルも子育ても変わってきている。
特に女性は若い頃にキャリアを積むために仕事をするので、出産が遅くなっている。
私の知り合いの女性も、最近45歳の初産で3つ子を産んだ人がいる。
 
周りは、高齢で出産したら大変や、子育てをどうするのか?
とか、余計な心配をするが、女性の生き方や価値観や生活スタイルが変化し進化してきているのだ。
 
先日も知り合いのキャリアの女性から、こんな相談を受けた。
「谷やん先生、旦那はいらないから、子供だけ欲しいのですけど、どうすればいいですか? なにかいい方法はありませんか?」
 
「えぇ~、シングルマザーになって一人で子育てするの?」
「そうそう、旦那がいない方が気楽だし、恋愛はもう面倒くさいし」
 
「う~ん、そういえば精子バンクという組織があったな。でも、それは子供ができないご夫婦のためのもので、シングルの人はダメだったと思うけど、一度調べてみるわ」
 
そんな会話も飛び交う時代になった。
時代は変わったのだ。
人生はその時、その時の最幸の選択をすればいいだけだ。
後のことを考えて、臆病になって人は行動できなくなるが、
今やりたいことを全力で追求し、覚悟さえあれば怖いものは何も怖いことはない。あとはなんとかなる。
それが最近流行っているマインドフルネスの考え方かもしれない。
 
現代の医学はそんな女性の生き方をサポートしているのかもしれない。
49歳 初産 女性と45歳 3つ子ちゃんの女性とシングルマザーを目指す女性に心からのエールを贈りたい。
 
いや、そんなことを言っている場合ではない。強く逞しくなった女性に負けぬよう、我々男性自身もしっかりと生き方を模索しなければ置いてきぼりにされる。
そんな危機感さえ感じた。
本当に変わらねばならないのはわれわれ中年男性なのかもしれない。
 
「いつか、奥さんに子育ての本を書いてもらってや。絶対にこれからの社会と女性に必要な本になると思うから」
 
「嫁と共著で、高齢出産の子育ての苦労本を書くわ」
「売れるかなぁ ?」
 
小川ちゃんは、まんざらでもなさそうに笑ってそう言った。
 
 
 
 
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2019-05-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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