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知らない方が幸せなこともある


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【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:ヒロ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「医者の10人中7人は、人間ドックを受けていません」
 
先週、僕は健康に関するセミナを受講していた。テーマは、人生100年時代をどう生きるかだ。そして、その中で、お医者さんが人間ドックを受けるかどうかという話が出たのだ。
 
「ふーん、そうなんや」
医者の不養生のせいで、受けていないのかと思ったが、そうでもないらしい。
症状が出てから受けても、十分間に合うと思っている医者が多いそうだ。
 
僕は、去年の会社の健康診断のことを思い出した。
大腸ガンの潜血便検査で陽性反応がでて、精密検査要の判定結果が返ってきた。会社から、「病院に行きましたか?」と定期的にフォローが入る。
 
仕方なく、休みを取って病院にいった。
 
「検便で陽性ですか。2〜3%の確率でガンが見つかります。大腸内視鏡検査をうけますか?」
微妙な確率だと思いつつも、受けませんとは言えなかった。
「はい。お願いします」
ケツからカメラを突っ込むのか?ガンの心配より、検査を受けること自体が憂うつになっていた。
 
検査前日から、食事を減らしていって、当日は、絶食。検査室へ行くと、その日検査を受ける人は6人。近所のおっちゃんもいた。そのおっちゃんは、毎年受けていて、「便が透明になるまで、下剤を飲まないといけないんやで」と言っていた。
 
最初のうちは余裕だったが、2リットルの下剤ともなると、だんだんきつくなってくる。便が出るたびに、看護婦さんに見てもらう。
「もういいですか?透明です」
「まだ少し黄色いです」
席に戻って、下剤をもう一口飲む。
 
何回か見てもらって、ようやく合格。6人中4番目。
近所のおっちゃんに「お先!」と礼をして検査室に向かった。
 
検査着に着替えて、しばらくして検査開始。
先生が、カメラを肛門から入れていく。
最初は、順調に進んでいったが、「うっ」とお腹に痛みが走った。カメラが大腸の壁に当たったのだろうか。看護婦さんがお腹を押さえて、ようやくカメラは先に進む。しばらくして先生が、「ポリープがあるね。取りますよ」との声。
ポリープは切除されて、検査終了。
 
無事終わって帰ろうとすると、看護婦さんが、「切除したポリープは、検査に回しますので、後日、検査結果を聞きにきてくださいね」と言った。
 
「そうか、まだ検査は終わっていないのか」 休みを取って病院に来ないといけないので、憂鬱になった。
 
2週間後、ちょっとドキドキしつつも、検査結果を聞きに行った。
結果は、問題なし。健康診断の結果をもらってから半年間、気にしていないようで、気になっていたので、ようやく完了してホッとした。
 
ここ数年の健康目標で「人間ドックを受ける」という項目があった。大腸カメラを受けたことは満足だった。ただ、胃カメラは飲んでないままになっていることを思い出した。
 
でも今日の講義を聞く限り、胃カメラは、自覚症状もないし、受けなくてもいいのかなとも思えた。
 
人間ドックにはマイナス面があるということだ。
検査をすると、何らかの異常が見つかることがある。
通常は、そのままにしておいて問題ないケースが多いが、悪化することある。
 
そんな場合、お医者さんは患者にこんなふうに、質問することになる。
「腫瘍かもしれません。おそらく良性と思われますが、10%の確率で悪性の場合もあります。検査しますか?そのままにして様子を見ますか?」
「そのままにしておきます」と言える患者は少ない。10%のリスクのために、検査や手術をすることになる。たとえ、そのままにしておくと決断できたとしても、不安な気持ちを抱えたまま、生きていかなければならない。
 
お医者さんに治療をお願いする時、「最善を尽くしてください」という言葉は使わないほうがいいらしい。その言葉はリスクを排除するため、徹底的に検査し、最大限の治療をするということを意味する。それは、患者にとっては必ずしもプラスにならない。
 
検査結果を説明されて、「さあどうしますか?」と質問されたら、
「説明ありがとうございます。あなたならどうしますか?」と聞き返すといいらしい。お医者さんは、自分が最適と思っている治療をすることなるからだ。
 
さて、講義の方では、「日常力の大切さ」とういうことも強調されていた。日常力とは、ささいなことの積み重ねを意味する。一つのことで健康を実現することは難しい。適度な運動、バランスの良い食事、規則正しい生活、笑顔を絶やさないこと、アウトプットを続けることと積み重ねていくことで、健康で長く生きられるようになる。
 
僕はこの日常力という言葉が気に入った。
そして、講義が終わって、気になっていたことを聞いてみた。
 
「ところで、先生ご自身は、人間ドックは受けられていますか?」
「もちろん受けてないよ」
 
人間ドックを受けるのは、やめておこう。知らない方が幸せなこともあるから。そのかわり、日常力を磨いて、日々を楽しく生きていくことにしよう。
 
 
 
 
***
 
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2019-07-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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