メディアグランプリ

神社仏閣巡りの素晴らしさ


 
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

 
記事:山本 清文 (ライティング特講)
 
皆さんは、自分の趣味を他人に紹介する機会はきっと多いと思われる。そんな時、私は、必ずと言っていいほど、「神社仏閣を巡って御朱印を集めること」と回答する。今では、趣味であると堂々と言えるのだが、幼い頃は、全く興味をもたなかった。
小さい頃は、年1回か2回、お寺へ家族で参拝することはよくあったが、お寺巡りまで興味はなかったし、何より仏像にはあまり見向きもしなかったと思う。
 
そんな私が、神社仏閣に興味をもったきっかけは、会社の同僚が、「御朱印」を集めていると聞いたことだった。「面白そう」と何となく思った瞬間から、京都のとあるお寺へ休日に足を運んでいた。
お寺へ足を運んだことはよかったのだが、その時、どうやって、御朱印を手に入れるのか、ロクに調べていなかった。途方に暮れていた私は、お寺の関係者に一から説明を求めた。そして、丁寧に解説をして頂いたおかげで、私はようやく理解が出来た。まず、「御朱印」とは神社仏閣で参拝をした証として頂くものである。その御朱印を頂くためには、御朱印帳を入手してから、各寺社を巡っていくとのことらしい。当時、勢いだけで参拝に行った私は、恥ずかしくなったが、同時に良い経験をさせてもらった。
苦労をした挙句に、ようやく、御朱印を頂いた私。1つ目的を達成すると、今度は御朱印帳の空白が気になって仕方なくなった。こうなってしまうと、すぐに埋めたくなってしまうが私の性。初めて、御朱印を頂いた次の週からどの寺社へ行こうか、計画を練って実行していた。ある時は、電車で目的地へ向かい、また、別の日は車で向かいながら、御朱印をせっせと収集していた。
 
そんなある日、いつものように、御朱印を頂くために寺社へ車で向かっていた。その時、トラブルに巻き込まれた。それは、車のエンジンが故障してしまい、寺社へ向かうどころか自宅に帰ることも出来なくなった。今思うと、早く御朱印をもらいたい一心で、朝から晩までとにかく車を走らせていたので、エンジンに負荷がかかったのではないかと思う。しかし、当時の私は、初めての経験だったので、こう思った。
「バチが当たった」と。
このような苦い経験をしてからは、参拝のペースは落ちた。しかし、神社仏閣巡りをやめることはしなかった。なぜなら、各地の寺社で頂く御朱印はそれぞれ特徴があり、また、寺社の方々が手書きで丁寧に記載するので、きれいな文字を見ると何だか得をした気分になり、うれしくなるからだ。
また、寺社には特徴的な建物も多く存在する。それらの建物を見て、携帯のカメラで写真を撮ることも、私にとって楽しいものであった。いろんな角度から建物を撮り、何となくではあるが建物の表情を楽しみたいのだ。
もう1つ、楽しみを挙げるとすれば、仏像の顔の表情を見ることだ。すべての神社仏閣で仏像を拝めるわけではないが、仏像を拝見できる時は、つい長時間見てしまう。各地に存在する仏像は、本当に表情が豊かなので、こっちまで思わずにやけてしまったり、驚いたりして、自然と自分の表情が豊かになった気分にさせてくれる。
 
このように、神社仏閣巡りに興味をもった理由を色々と述べてきたが、共通点は、「何となく楽しみを見つけること」である。御朱印、建築物、仏像とそれぞれ特徴があるから、毎回楽しみになる。そういえば、思わぬ副産物の出会いもあった。
ある日、愛知県にある熱田神宮へ知人と参拝に行った。その時、結婚式を挙げている夫婦に出会った。見知らぬ参拝者たちから、「おめでとう」と声を掛けられ、笑顔で対応をしている二人の姿に、こっちまで嬉しくなり、幸せのおすそ分けを頂いた気分になった。そんな幸せな出会いにも遭遇できる可能性もあるのだ。実際に、神社仏閣で結婚式に遭遇することは、「神さまから歓迎をされている」と言われているので、その時、私が幸せな気分になれたことは、どうやら思い込みではなさそうだ。
 
最近、参拝をせずに御朱印だけをもらう人が増えていると耳にする。せっかくなら参拝をしてから色んな建物を巡り、最後に御朱印を頂く方が、ありがたみを感じるのは私だけだろうか。先程も述べた通り、御朱印だけもらうのは非常にもったいない。色んな出来事に遭遇でき、また、思わぬ発見で、自身の感情が豊かになれる可能性を大いに秘めている。なので、各地の神社仏閣に訪ねる機会があれば、是非、色々境内を見て頂きたい。そうすることで、神さまや仏さまから、思わぬご加護を頂けるかも……。
 
 
 
 
*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 
http://tenro-in.com/zemi/97290
 

天狼院書店「東京天狼院」 〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F 東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」 〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN 〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5

【天狼院書店へのお問い合わせ】

【天狼院公式Facebookページ】 天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


2019-08-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事