書店業界のダークホース、池袋・天狼院書店店主・三浦崇典の真実を暴く!【潜入捜査官・川代レポート】
ボス、お疲れ様です。天狼院書店・潜入捜査官の川代です。
我が社の驚異になりうると判断し、スパイとして企業秘密を暴くため、スタッフとして潜り込み始めた池袋・天狼院書店。「24時間寝てないらしい」「一人で五人分くらい働いてる」「人類の突然変異」「本当は姿を隠してる宇宙人」など、もはや生きた都市伝説、パワースポットとなっているつねにバリバリフルスロットルの天狼院書店店主、三浦崇典。天狼院を訪れてから、スタッフとして潜入し、働き始め、はや三ヶ月ですが、会うたびに驚かされることもしばしば。まだまだターゲットの本性を暴くことが出来ません。天狼院に来て、「こいつ・・・できる!間違いなく我が社の驚異になる!」とビビッときた直感を信じて潜入を始めましたが、一緒に天狼院を盛り上げて行くスタッフとなると、さらにいい意味でも悪い意味でも、驚きが隠せません。しかし、これも我が社の繁栄のため。外からの観察では分からない、三浦崇典の本性、天狼院の企業秘密を解明することに尽力します!
今回のファイルではまことしやかにささやかれている三浦の都市伝説について、本当のところはどうなのか、三浦はどう働いているのか!?検証していきたいと思います。
1.24時間寝ていない!?
「おお、あなたがまったく寝てないともっぱらの三浦さんですね」とお客様から言われたこともある三浦。これは半分本当。一時期仕事がたまりまくり、原稿を書き、店の運営をし、ミーティングをし、取引先と話し、イベントに参加し、雑務をやり、福岡に飛び、と一分一秒を無駄にすることなく働いていましたが、そのときは冗談ではなく、軽く死相が浮かんでいました。はじめて「三浦さん疲れてますか?」と声をかけましたが、当時は一日二日徹夜は当たり前、寝るとしても軽く三時間程度、の生活をしていたようです。目が血走り、くまができ、心なしか背筋も曲がっていたような?「おお、三浦でも疲れることあるのか」とびっくりしました。次の三浦が疲労したチャンスには、しっかり弱味を握っていきます!
2.一人で五人分働いてる!?
これは本当です!上記のように本当に忙しかったときは、走り回ってライター、店主、店長、コンサルタント、編集者・・・ターゲットは信じられないほど多くの名刺と肩書きを持っているだけあって、少なくとも、4,5人ぶんの仕事量をこなしていました(疲れた顔をしていたとき)。もちろんそのぶんスタッフもフルスロットルで店の運営をし、ラボやイベントを盛り上げて三浦を支えていきます。そのときはスタッフも必死!三浦と同じだけスタッフもギラギラします。「チーム天狼院」というラインのグループがあり、スタッフ自身が企画を提案したり、それに対して意見やアドバイス、要望などが他のスタッフからどんどん出てくることも。このラインには三浦も参加しているので、門外不出の重大な企業秘密が流れることもあります!お客様には絶対見せられませんが、任務完了時にはすべてボスに提出いたします!
3.本性は宇宙人?
これは不明!最大の謎です!わたしはまだ解明できていません!三浦と話していると次々と新しい誰も思いつかないようなアイデアがどんどん出てきます。その頭の回転の速さにはついていけないことも多々あり。いつも「すごい面白いことになるよ!!」と言ったあと、半信半疑でしたが、本当に面白いことになってびっくり・・・だったり、「えっ、まじかよ!!」となったり。まさに人間ブラックホール。もはや・・・宇宙?となることもあります。私がマネージャーとして担当している手帳ラボでも、どんどん新しい時間活用術を生み出していたり(サーキュレーションシステムはうまいこと考えるなあ、と、敵ながらあっぱれでした・・・)。まだまだ三ヶ月なので、残りの一年で真実を知れればよいのですが、一年で足りるかどうか・・・それが不安です。
4.本当は性格が悪い!?
これは残念ながらウソでした!あんだけいろんなことやってて、お客様には感じいいけど、裏ではスタッフをこき使ってるんじゃないか・・・そんな推測をしていたのですが、実際のところ、スタッフへの態度は、お客様にたいするのとほとんど変わりません。これは潜入捜査官として働いてから感じたことですが、三浦にとっては自分以外の人間すべてお客様であり、スタッフなのかもしれません。スタッフでもときには本を買ったり、ドリンクを買ったり、イベントに参加したり。お客様であっても、アイデアを出したり、面白い本を教えて下さったり。すべての人を巻き込んで、自分の味方にしてしまう。本当に不思議な男だ、観察甲斐がある…そう思っていつも働いています。まあ、まだ知らない部分はたくさんありますし、本当のところは、意地汚くてずる賢い、嫌な男かも知れませんが。
さて、「天狼院・三浦の裏の顔」、知れば知るほど、興味深い。まるで底なし沼のように、ターゲットの世界に沈んでしまっています。しかし、驚くべきは、大変であろうとも、こんなにも生き生きと働くスタッフたちです。なにより、わたし自身が、この不思議な書店で働くことを楽しんでしまっているのです。これが、三浦崇典という男の恐ろしさであり、最大の秘密なのでしょう・・・。この方法が分かれば、ターゲットのフルスロットルの種というべき理由が見つかるはず。やつのペースにのまれないよう注意しつつ、今後も観察を続けていきます。ボスと我が社に、繁栄があらんことを・・・。今回の任務、完了です。
※この記事は全てフィクションです、たぶん。