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自分の敵はだいたい自分です


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:佐藤 謙介(ライティングゼミ集中コース)
 
 
「自分はなんて意志が弱いのだろう」
 
あなたも一度や二度、自分の意志の弱さを悔やんだ経験があると思います。
 
仕事で目標を追っていたけど最後に力尽きてあと数万円の売上が達成できずに未達成だったとか、またはダイエットすると決意して順調に体重が減っていたのに、ケーキの誘惑に勝てずに食べてしまい、それを機に結局元に戻ってしまったなど。
 
こんな出来事は誰しもあると思います。
 
なぜ人は立てた目標を叶える直前になって失敗してしまうのでしょうか。今回は、目標を達成するために必要な無意識の力について解説します。
 
◆優勝直前で試合を棒に振った過去
実は私も自分の意志の弱さを痛切に感じた出来事があります。
 
私は学生の時に空手を習っていました。高校生から本格的に初め、試合でもそこそこの成績を残せるようになっていました。しかし、いつもベスト8か、良くてベスト4というのが自分の実力でした。
 
ところがある時参加した大会で、私は順調に勝ち上がり、決勝に進出することが出来ました。しかも準決勝は昨年の優勝者に勝利し、私自身も「すごい、優勝できる!!」と勢いに乗っているのを感じました。
 
仲間からも「ここまで来たら絶対優勝しろよ」「今のお前なら絶対に勝てる」と私に檄を飛ばし、気持ちふるい立たせてくれました。
 
私も「優勝できるぞ」と初優勝に向けて期待を膨らませていました。
 
ところが、この時私の心の中では「優勝」とは別の異なる考えも同時に浮かんでいました。それは
 
「負けたときに何て言ったらいいかな」
 
実は、私は試合が始まる直前にすでに負けたときの言い訳も考えていたのです。
 
そして試合が始まるとそこには準決勝に勝った時の私の姿はありませんでした。いわゆる「泥仕合」という、どちらも決め手に欠け、ひたすら体力だけを消耗する試合が続きました。そして結局、時間内に決着がつかずに判定にもつれ込みました。
 
結果は、2対1の僅差で私は負けたのです。
 
試合後、師匠が私のもとに来て「惜しかったな。でもよくやったぞ」と声をかけてくれた時に私は涙が溢れました。
 
かけていただいた優しさに感動したわけではありません。
 
応援してくれた人たちに対して、負けることを予想しながら試合をしていた自分自身のふがいなさ恥じて涙を流したのです。
 
◆セルフイメージの呪縛
この時私には何が起こっていたのでしょうか?
 
実はここには自分の「セルフイメージ」が大きくかかわっています。
 
以前コーチングを学ぶ中でこの「セルフイメージ」の概念を知った時に、空手の試合の時に私に何が起こっていたのかが、よく理解できました。
 
私は当時自分のことを「いつもベスト8の選手」というセルフイメージを持っていたのです。
 
その私が決勝に勝ち上がった時に無意識のうちに「自分が決勝に残るなんておかしい」と無意識が勝手に考え、私は試合前にも関わらず「負けたときの言い訳」を考え、負けたとしても格好がつくようにしたのです。
 
つまり人が目標を達成できないのは、自分のセルフイメージと違う自分になろうとすると、元の自分に戻そうとする強い力が働くからなのです。
 
◆変えるべきはまずセルフイメージ
例えばダイエットに失敗してしまう人は「私は太っている」というセルフイメージを持っています。
 
それなのに、体重が減ってきて痩せてくると無意識のうちに「自分が痩せているなんておかしい」と考え、痩せないようにいろんな言い訳を考えだし「太っている状態」を維持しようとするのです。
 
つまり、人はどんなに頑張ったとしても、最終的には必ず元のセルフイメージの自分に戻ってしまうのです。
 
つまり裏を返すと、セルフイメージが「本来の私は痩せてスリムである」なら、たとえ太ったとしても痩せている自分に戻ろうとする力が働き、痩せることが出来るということです。
 
つまり自分が何かを達成したければ、まず「セルフイメージ」を変えることから始めればいいのです。
 
◆セルフイメージの変え方
セルフイメージを変えるためには大きくは2つのステップがあります。
 
1.自分がどうしても達成したいゴールを設定する
2.ゴールを達成しているときの自分の状態をイメージする
 
つまり、なんとなく痩せたい、なんとなく達成したい、やれと言われたからやらなければいけないという弱いゴール設定ではなく、自分がどうしても達成したいゴールを設定します。
 
例えば痩せたいなら「体重を5kg減らして美しくなった姿で大好きな人に告白してお付き合いする」と言ったような強い願望が伴ったゴールを設定します。
 
すると、それを達成しているときには「私は美しいスタイルで、自分に似合う服をカッコよく着こなし、自信に満ちている」というセルイメージが浮かびます。
 
そして、そのセルフイメージをできるだけリアルに持ち続けるのです。
 
例えば紙に書いて頻繁に見返したり、カッコよく服を着こなしている人の写真を持ち歩いき自分と重ね合わせるのも効果的です。
 
これを繰り返しているうちに、自分のセルフイメージが少しずつ変わってきます。
すると今度は無意識のうちにセルフイメージに近づいていくように行動が変わってきて、目標を達成できるようになります。
 
私がもし空手の試合で決勝に進む前に「俺は優勝にふさわしい男だ」という、まさにワンピースのルフィが「俺は海賊王になる男だ」というのと同じように高いセルフイメージを持っていたら、きっと決勝も素晴らし試合をしてたに違いありません。
 
ぜひあなたも、どうしても叶えたいゴールを設定し、自分のセルフイメージを変えることから始めてみてはいかがでしょうか?
 
 
 
 
***
 
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2020-11-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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