食を制するものは、皮膚を制する!
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:前原正子(ライティング・ライブ福岡会場)
「ハウスダストとダニと……ん〜、小麦かなぁ〜」
『え!? 小麦!?』と耳を疑った。
主人は、皮膚が弱い方で、小さい頃は、アトピー性皮膚炎だと聞いていた。大人になった今でも、職業柄チョークや、洗い物をやってくれた時には台所用洗剤で、指が荒れだすのを、何度も見た事がある。
私は、台所用洗剤でも負けないぐらい、強固な皮膚の持ち主である。そんなふたりのかけ合わせには、なんと! アレルギーの子供がうまれた! といっても、生まれた時からアレルギーなのではなく、5歳頃から皮膚がカサカサしだして、7歳になった頃にアトピー性皮膚炎の様になっていった。首や両肘関節、両膝関節を掻いて、ジュクジュクになって、カサカサになってまた掻くの繰り返しで、正常な皮膚になる瞬間を見ることもなかった。妹夫婦からも友達の子供からも心配され、意を決して病院へ行くことにした。
何故、すぐに病院へ連れて行かなかったのかというと、過去の経験に理由がある。以前行った皮膚科で、ステロイドの入った塗り薬を処方された。徐々にステロイドの量を減らしていきます。とは言われたものの、塗りだして1年以上経つと、疑問が湧いてきた。看護師経験がある私としては、ステロイドは『魔法の薬』と言われるほど、どんなモノも治してくれる。と同時に、副作用も強いと聞いていた。なので、長期使用に抵抗があり、途中で自己中断してしまった。
普通の皮膚科に行けば、同じ事の繰り返しになると判断した私は、中々行かせたいと思う病院を見つける事が出来ず、息子の皮膚が荒れるのをどうにかしてあげたい! と思いながらも、病院へ連れて行けなかったのだ。
だが、タイミング良く、親友の息子の、皮膚科でも治らなかった皮膚症状が改善したという口コミを引き寄せ、同じ病院を受診してみた。
すると、まさかの、『ハウスダストとダニと小麦のアレルギー疑い』との診断!
その日から、小麦商品を食べない生活が始まった。
うどん、パン、焼きそば、ピザ、パスタ、ケーキ、クッキー、全て小麦粉入り。カレー、唐揚げ、餃子、コロッケもである。
小麦の入ってない食べ物……?
我が家は、小麦の入っている食べ物ばかり食べてきた事に気付いた。食べない日は週に何日あっただろうか?
小麦抜きの生活を始めて、8ヶ月が経とうとしていたある日。
また、疑問が湧いてきた。
2週間に1回の病院受診。またもやステロイドの入った薬を塗り続ける日々。いくら小麦をオフしても、薬はオフにはならない。悶々としていた気持ちを、遂に、先生にぶつけた。
「どうなったら薬は辞めれますか!?」
「皮膚が良くなってきたら、少しずつ減らしていきます」
えっ!!!!! 8ヶ月毎日薬塗ってきたのに!? これは、いつまで!?
先の見えない長い道に、私のやる気は消えた……。ゴールを楽しみに走り続けていたランナーが、ゴールの見えない暗闇に入ってしまった様な感じだ。
その日から、病院受診が間延びしていき、遂には、また自己中断を考えていた。
矢先!!!
出会ってしまった!!!
私の理想とする先生に!!!
その先生は、「1年かけて治して行こうね!」と私の欲しいゴールを言って下さった。目の前に、とてもとても明るい光が差し込んできて、涙が出そうだった。
やっと、息子の皮膚を治せる!!! 薬を使わずに!!!
H先生は、何科の専門でもなく、医者でもない。そう、薬膳の先生だ。『薬膳』と聞いた時は、難しそうだなと正直思った。だが、よくよく話を聞くと、『体質や体調に合わせて健康へ導くための食材を取り入れた料理』のことを『薬膳』と言うのだそう。特に、H先生のコンセプトは、『砂糖、小麦粉を使わない料理。質の良い油や食材を使うこと。食べ物は薬』であった。私が20代の時に出会った寺子屋と同じコンセプト! 私が身につけたかった料理の教室がここにあった。
食べ物で、皮膚を治す? と疑問に思う方も多いかもしれない。
皮膚は、食事やホルモンなどの内的要因と、紫外線やスキンケアなどの外的要因が50%ずつといわれている。なので、食べ物だけで治るとはいえない。
でも、食べ物は、思っている以上に大きく関係しているように思う。
何故なら、人の体は、およそ37兆個の細胞で出来ていて、この細胞達は、簡単に言えば、血液が運んでくれている酸素や栄養素をもらって、成長していくからだ。
ということは、息子の皮膚細胞は、息子が口に入れた物が血液で運ばれて、作られている! ということ。『食べ物で体も肌も作られている!』と散々看護師時代にも、今の仕事(スキンケアアドバイザー)でも、みんなに熱く語ってきた。なのに、出来ていない自分。息子にまで悪影響を及ぼした自分。とても恥ずかしくなった。職業を隠したくなった。
でも、母親として、そんな弱い考えじゃダメだ!
H先生からも、ビシッと言われた。
「こうきに、『お母さんが悪かった! ごめんね! 今日からお母さん頑張るから、こうきも一緒に頑張ってくれる?』と言いなさい」と。
その日の夜、息子に言った。素直な息子は、「うん!」と元気に答えてくれた。
それから8ヶ月が経とうとしている。
H先生のアドバイスを受けながら料理をし、先生が作ってくださったお料理も息子に食べさせた。息子の大好きなお菓子も、出来るだけおにぎりや甘栗、ふかし芋などに変えた。いつもより多めに水も飲ませ、便通を良くする事も心掛けた。
食べ物だけでなく、外からのケアも、女子高生並みにパックもやってみた。
皮膚の状態は、落ち着いたり、悪化したりの繰り返しで、私も一喜一憂した。貰った小麦のお菓子を少し食べた息子に「やる気あるの!?」とキツく言ってしまったこともある。
色々ありながらも、1番辛いのは、息子であり、1番頑張ってるのも、息子である。こんなにも辛抱強く、諦めずに明るくいる息子を誇りに思う。
今では、今までで1番いい皮膚の状態になっている。周りの皮膚の色、触り心地に、かなり近付いてきている。「普通の皮膚だ!」と見る度に言っちゃうぐらい!
しくじり先生からのお願いです!
どうか、口に入れる物は、気をつけてください!
口に入った物で、体が作られます!
乳児は、ママが口に入れた物が血液で運ばれ母乳となり、それを飲んで大きく成長します。
自分の口へ、彼や彼女の口へ、我が子の口へ、孫の口へ、とにかく口に入れる前に、『体が喜ぶものかな?』と考えてみてください。
息子は、皮膚という臓器に影響しましたが、体には、他にも沢山の臓器があります。
食を制するものは、皮膚……だけでなく、体を制する!
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