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歩きの極意は意識をしないこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:大塚 久(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
「どこを意識して歩いたら良いですか?」
僕は理学療法士というリハビリの仕事をしている。リハビリは簡単にいうと、病気や怪我などで身体が思うように動かなくなった方に運動や体操などを指導して日常生活が送れるようにする仕事である。体に対する仕事のため、自然と骨や筋肉、体の使い方がくわしくなるため、「ダイエットするにはどんな運動がいいの? 」「肩が凝るんだけど何すれば良い? 」「腰痛い時は何すれば治る? 」といったことを良く聞かれる。冒頭の質問もその一つだ。それに対して僕はこう答える。
 
「どこも意識しないでください」
 
実はどこかを意識して歩くと不自然な歩き方になるのだ。
 
巷では歩くときに
・〇〇筋を意識しましょう
・お尻を意識して歩きましょう
・背筋をまっすぐ伸ばして歩きましょう
といった「どこかを意識した歩き方」がよく聞かれる。僕も理学療法士の養成校に通っていた時は教科書に載っている正しい歩き方を覚え、その歩き方になるように「〇〇の筋肉を意識して」や「背中を伸ばすのを意識して」と患者さんに指導をしていた。でもほとんどの方がその通りには歩けないのである。ちょっと思い出してみてほしい、今まで何処かを意識して姿勢を良くしたり歩いたりした時その意識を1時間でも続けることができただろうか? おそらく答えはノーだ。どこかを意識することは非常に疲れる。
 
実は歩くことは料理みたいなもので、 食材の切り方をうまくできたらカレーが美味しくなるのではなく、カレーを美味しく作ろうとした結果、切り方もうまくなる。歩くのも同じで、歩くために〇〇筋を使う、お尻を意識、背筋をまっすぐするのではなく、うまく歩いていたら結果として筋肉が使えるようになっていたり、背筋がまっすぐになっていたりする。要は結果そうなっているというだけである。さらに食材の切り方を意識してカレーを美味しくしようとしても食材の切り方しかうまくならない、しかしカレーを美味しくしようとすると食材の切り方だけでなく、炒め方、水を入れるタイミング、ルーの選び方など、別の要素も意識してできるようになる。一つのことを意識してやるとそのことしか意識できるようにならないが、どこも意識しないでやるとその他のことも意識できるようになる。歩くことで考えたらどこか一部だけ使えるのと、全身を使えるのとどちらがいいと言えば全身がいいのは間違いない。どこかを意識して歩くというのは非常に勿体無いことなのである。
 
では、意識しないで歩くにはどうしたらいいか? それはすでに歩く前に決まっている。例えば美味しい料理をするには食材選びや、レシピを調べるといった準備、どこかへ出かけるなら目的地までの行き方やそこになにがあるかなどの下調べといった事前の準備が必要になる。料理を作り始めてから食材が足りなかったや、家を出てから行き方がわからないとなると効率が悪いのである。歩くのも同じで歩きだしてから意識しないように歩くのは難しい。そもそも意識しないで歩くための準備が必要なのである。
 
準備は簡単で「伸び」をすればいい。まず、立ってみたり、歩いてみたりして今の感じ確認してほしい。確認ができたら伸びをしてみる。やり方はこうだ、
1.あぐらで座る
2.頭の上に手をぐーっと伸ばす
3.その姿勢で7つ数える
これを3回行う。
2回目は1回目よりさらに1cm伸びる、3回目は2回目よりさらに1cm伸びるようにやってみよう。
ポイントは
1.アゴを引くこと
2.空に向かってまっすぐ伸びること
この2つだ。
 
伸びをしたらまた立ってみたり、歩いてみたりして感じ確認してほしい、どうだろうか?先ほどと比べて意識しないでもスッとまっすぐ立って、歩ける感じがすると思う。そして何より感じてももらいたいのが、このスッと立っている時、気持ちよくないだろうか? この感情の変化がとても大事で、この快の気持ちがモチベーションにもつながる。この状態で歩いてもらえれば自然と体のいろんな場所が使えるようになってくる。要は意識しないで歩けるようになる。是非1日の始まりにやってみてほしい。
 
この伸びをして全身が使えるようになることで
肩に負担がかかって肩が凝っている人は肩の負担が減るし
腰に負担がかかって腰が痛い人は腰の負担が減る
全身を使うのでダイエットも効率的になる
伸びは歩くだけでなく、肩こりにも腰痛にもダイエットにもおすすめの体操なのである。
 
 
 
 
***
 
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2022-03-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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