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ライティング・ゼミは私の人生を変えている


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:Pauleかおり(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
あれは、今年5月19日。
太陽の日差しも強くなり、日中は汗ばむ。が、風は心地いいお昼すぎ。
こんな日は、海を眺めつつ、海風を感じ、波の音をバックに読書するのもいいな。
こんな理由から検索して、見つかったのが「湘南天狼院書店」
 
江ノ島水族館前の道路を挟んで斜め前にそれはあった。
階段で2階に上がると、珍しい本が並ぶ棚があり、奥にはバーカウンターの様な席と、テーブル席があった。
数名の人が、飲み物を注文し、パソコンで作業していたり、何かを書いていたりしていた。
 
まずは、喉を潤すべく……カフェのレジで飲み物を注文すると、
「内緒ですが…… 。せっかくですから、特別の場所へご案内しますよ」
「え? そんな場所があるんですか? いいんですか?」
(本来は、ある一定条件のもと案内してもらえる場所だそう)
「内緒ですよー」 年配女性のスタッフさんは、再度念を押した。
ヒミツ感が増幅して、まるでアトラクションにでも乗るかの様な気分になった。
 
さあ行きましょう! と、湘南地ビールの瓶とプラスティックカップを持って、書店を出る。
隣にあるエレベーターに乗り込み上昇。
随分ゆっくりだ。
エレベーターの扉もスローに開いて、徐々に目に入る空と海の青。
生ぬるい少し強めの風が、顔や髪、体に当たる。
眩しい! 左右に広がる海岸と左先に見える江ノ島。
「うわー、めちゃくちゃいい景色ですね。絶景の場所だ。感動します」
思わず声がハイテンションになって、無口ではいられなくなった。
 
ここは湘南天狼院書店の上にある屋上スペース。
「やはりビールを飲むならここでしょう。お好きな場所でゆっくりどうぞ」
 
今日の店舗の混雑状況、注文の内容、お客様のご来店主旨など、瞬時に加味され、即興でこのようなサービスが浮かび、言葉がけに至ったのだろう。
この瞬間、ここに導かれたことが、何かの序章のように感じられた。
 
しばし屋上を楽しんだ後、2階へ戻り、持参した本を読み始めた。
私は、この言葉いいな! と思うものはノートに書き写すことにしている。
この日も、いい言葉がてんこ盛りつづき、読むより、書く方が多かったのではないだろうか。
少しすると、先ほどのスタッフさんが、近づいてきた。
 
「文章などよく書いたりするのですか?」
「ブログは書いたりしますが、それ以外は……。そもそも不得意なんです」
おもむろに、2000字ライティング講座の話を薦めてきた。
iPATでホームページなど紹介され、その時初めて「天狼院書店」 が全国にあることを知った。
本屋であるにも関わらず、本屋というより、エンターティナーの要素が強い不思議なところなんだと徐々に理解し始めた。
 
「文章を書くのが好きな人ではなく、不得意な人にこそ、ぜひ受講してもらいたい講座なんです」
「私(スタッフさん)だって、書けなかったんですよ。でも書ける様になったんです。そういう人たくさんいます」
売り込む常套句だな。(←すいません)
 
そもそも私のレベルはそんなもんじゃないんだ。
小学生の頃から国語がめちゃくちゃダメで、あっと言う間に嫌いになったんだから。
中学生の時の偏差値は、自慢じゃないが、だいたい43をうろうろしていたんだから。
小さい頃から、本だって読まない。
どう考えても、そんな講座に通える様なレベルではない。
 
また、懸命に何時間もかけて書き直したブログ内容やFacebookの些細な投稿に、「もっと〇〇したらいいのに」 「あれは勘違いされるよ」 など、レクチャーされるほど下手だったのだ。
あれ以来、私は些細な文章を書くのさえ怖くなって、ついには書けなくなってしまった。
文章を書くことがトラウマ状態になっていたと言っても過言ではない。
 
だけどさ、このまま、私は何も伝えられない人生でもいいの?
私だって、伝えたいと思う日常がある。
気持ちがわかってもらえたら楽しいだろう。
せめて、文章嫌いから脱却できたら……。
 
葛藤の中、ふと顔をあげてみた先に、「人生を変える書店」 と書かれた黒いボードが見えた。
こうして声をかけてもらうことがなければ、私は『書くことを学ぶ』 なんて、一生スルーする人生だったに違いない。
 
「人生を変える」 かもしれない選択と、
「人生が変わらない」 これまでと同じ生き方の選択、私はどちらを選びたい?
人生は短い。
やらない後悔よりやった後悔の方を選ぼう!
 
こうして、6月から講座が始まり、時は過ぎ、9月になった今。
残すところ講義は後1回で終了だ。
 
『書くことは自転車に乗るくらい簡単だ』
講師である三浦さんの言葉。
 
その理由と技術をわかりやすく説明してくれる。
そこには納得できる法則があるだけ。
国語力なんてなくても、語彙が少なくたって、接続詞がおかしくても、てにをはがどうとか、そんなこと全然問題じゃないから! と、話された時は涙が出そうだった。
不思議なほど救われた気持ちだった。
 
ただ一つ注意が必要なのは、周りの受講生のレベルの高さ。
「しまった! やるんじゃなかった」 と後悔をするのは織り込んでおいてほしい。
1回目からすぐ辞めたくなった私が言うのだから間違いない。
しかし、ここで大切なのは、毎週の課題をとにかく提出することだ。
三浦さんも同じことをおっしゃっている。
習うだけでは、自分の力にはならない。
私も、今のところ一度も休まず課題提出してきたからよくわかる。
 
毎週書くことをしていると、ヘタレから筋力がつくのを実感できる様になる。
また、上手な人たちの作品を読めば読むだけ、コツが掴めてくるよう。
まさに自転車が乗れる様になるあの感覚と一緒の感じがする。
 
まだまだ私は幼児状態。
だけど、心底やってよかった! と思っている。
それは、読む立場でも、書く立場でも、読者メリットを意識するようになれたから。
言いたいことだけ言うのは、独り言と同じ。
そんな当たり前が腑に落ちてからは、見える景色が変わった様に思う。
 
現在7勝4敗で、7回天狼院のホームページに掲載してもらうことができるようになった。
うち一回は、今週の編集部セレクトにも掲載された。
国語能力低くても、ここまで書ける様になるってすごくないですか?
それだけでも私の人生を変えている魔法の書店だ。

 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2022-09-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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