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「オシャレな人」こそ流行を追わない理由


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記事:松本萌(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
「オシャレですね」
誰しもが言われたい言葉だろう。
もちろん私もそうだ。
 
オシャレという言葉は外見のことを指すことが多いが、その人の持っている物、佇まい、雰囲気、考え方、生き方に対して使うこともある。
オシャレで自分らしく楽しく過ごしている人は、どんな時代もみんなの憧れの的だ。
 
「オシャレな人」とは「流行に敏感で最先端をいく人」のことを指すと思っていた。
 
ところが数年前、あるオシャレな人に出会ってそれは間違いであることを知った。
オシャレな人が言うことを忠実に試したら、老若男女様々な人に「オシャレですね」「いつも似合う洋服を着てますね」「自分の良さを活かすメイクをしてるね」と言われるようになった。
社会人になるまでノーメイクだった私が、メイクを誉められるまでに変わることができたのだ。
 
私がどんなことを意識したのか紹介するので、「オシャレな人になりたい」と思っている人は最後まで読んでほしい。
 
大半の人がオシャレに目覚めるのは思春期頃ではないだろうか。
テレビに出ている芸能人やファッション雑誌に載っているモデルを見て「私もあんなふうになりたい」「同じファッションをしたら、私も魅力的な人になれるんじゃないか」「素敵なインテリアに囲まれて暮らしたら充実した日々を送れそうだな」
 
今ほどネットが盛んではなかった中学高校時代、私はファッションやインテリアの雑誌を見るのが好きだった。
同世代の間で流行っているファッションを自分も身につけたいという思いは強かった。
 
例えば私が高校生の頃流行ったピタT。
体にフィットして少し丈が短めのTシャツだ。
当時の私は弓道部に所属し毎日稽古をしていたため、お中元でもらう高級ボンレスハムなみに立派な二の腕をしていた。
ピタTを着ると腕が更に強調されて見苦しいのだが、流行っているものをどうしても身につけたくて着ていた。
 
大学の頃はジャケットやトレンチコートが流行った。
友人達がカラー付きのジャケットを羽織ったり、トレンチコートをサラッと着こなしている姿が素敵だなと思っていた。
いざ自分が試着すると友人達のような姿にならないのだが、流行にのりたくて春先や秋はカラー付きのジャケットを羽織っていた。
 
社会人になり自由に使えるお金が増え、洋服をたくさん買うようになった。
シャツの袖をまくったボーイッシュなスタイルが流行れば真似をしたし、ワイドパンツが流行れば購入して同期との飲み会に着ていったり、ゆったりしたデニムパンツとスニーカーの組み合わせが流行れば真似をした。
 
その時々流行るものを取り入れてはいるものの、なぜかいつもしっくりこなかった。
 
そんなある日、友人から「面白いよ」とファッション関係のとある企業家のメルマガを教えてもらった。毎日更新されるメルマガの内容は痛快で納得感があり、Facebookに載っている写真のその人はシンプルでオシャレな洋服をまとっていた。
すぐファンになった。
その人がオシャレに関する講座を開催すると知り、即申し込んだ。
 
講座ではファッション、メイク、ストレッチ、ウォーキングと様々なことを学んだ。
 
その中で私が衝撃を受けたのは「骨格診断」だ。
「骨格診断」は女性の体型を三種類に分けて、その体型に合うファッションを取り入れるというものだった。
 
私の診断結果はウェーブ。
ウェーブは上半身が薄く華奢で女性らしい体型のことを指す。
華奢とか女性らしい体型と思ったことが一度もなかったため、ビックリした。
 
ウェーブ体型に似合う洋服はタイトなサイズ感、柔らかい素材……
どれも持っていないというか、真逆な洋服しか持っていなかった。
当時袖付けが肩の位置より下にあるドロップショルダーが流行っていたが、ウェーブ体型の人には似合わない洋服だった。
 
どうりでしっくりこない訳だ。
 
具体的にどんな洋服が似合うか教えてもらっても抵抗感が拭いきれなかったが、せっかく講座を受けたのだからこの際洋服を全取替えすることにした。
 
徐々に買い揃えていき、クローゼットにウェーブ向けの洋服が並ぶ頃にはウェーブ体型への洋服に対する抵抗感は薄れていった。
 
その頃になると初めて会った男性に「そのニットかわいいね」や友人に「今日も洋服オシャレだね」と言ってもらえるようになった。
勤め先の同僚が異動する際、挨拶に行ったら「いつも品があって素敵な格好をしていると思っていた」と言ってもらえた。
 
自分に合う洋服を身につけていたら、いつの間にか私は「オシャレな人」になっていた。
 
私がオシャレになるために必要だったことは流行を取り入れることではなく、自分をよく知ることだった。
自分の体型を知り、どんな洋服であれば似合うのか、どのパーツを際立たせることで自分がオシャレに見えるのか。
自分の魅力を引き出す答えは外ではなく、自分自身にあった。
 
考え方や生き方がオシャレと感じさせる人にも同じことが言える。
誰かの真似やその時代にもてはやされていることに飛びつくのではなく、自分は何が好きなのか、どんなことに興味を持っているのか、得意不得意なことは何か、生きる上で大切にしていることはどんな事か……
自分のことをよく知っているのだ。
 
自分を分かっている人はぶれずに人生を突き進んでいくことができ、そんな姿を見て人は「かっこいいな、オシャレな生き方をしているな」と憧れる。
 
人は解を外に求めがちだが、実は自分の内や身近なところにある。
流行に踊らされず自分を深く知る人が、自分らしい人生を歩むことができる。
とてもオシャレな生き方だ。
 
オシャレ講座を主催していた企業家の人とは今も交流があり、会う度に「あの少年みたいだった萌さんがオシャレで女性らしくなって嬉しい」と言われる。
これからも自分をよく知る努力を怠らず、外見も内面もオシャレな人であり続けたいと思う。
 
 
 
 
***
 
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2023-07-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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