人間関係の秘訣はオープンマインドであること
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:松本萌(ライティング・ゼミ6月コース)
「初めて会ったとは思えないくらい楽しい時間を過ごせたよ。ありがとう」
先日友人に言われた言葉だ。
照れくさくてむずがゆい気持ちを抱きながらも嬉しく感じた。
最高の褒め言葉だ。
日々生活する中で他者との交流は必ずある。
家族、職場、学校、ご近所付合い、趣味や学びのコミュニティという近しい関係もあれば、通勤途中ですれ違う人、友達とご飯をしに行ったレストランの店員さん、職場のトイレをきれいにしてくれる清掃員というこれからも会うかどうか分からないが、縁あって出会う人もいる。
出会ったすべての人から好かれたいとは思わない。と言うのも私がすべての人を好きになるほど色々なキャラの人を受け入れる度量がないからだ。自分ができないことを周りに求めるのはおかしな話だ。
ただ縁あって出会った人から一人でも多くの人に「あなたと出会えてよかった」「あなたと楽しい時間を過ごせてよかった」と思ってもらえたら、そして口に出して伝えてもらえたら最高に嬉しい。
初めて会った友達と過ごした4時間の中で、人間関係における最高の褒め言葉がどうしたらうまれるのか、その極意を知ることができた。
友人なのに初めて会うとはどういうことだろうと思われるだろう。正確に言うとリアルで会うのは初めてで、パソコンの画面越しでは何度か会った仲だ。
三年前の私は仕事もプライベートも行き詰まっていた。
そりの合わない上司から叱責されることが多く、職場で孤立していた。当時好きだった人とのLINEのやり取りが唯一の癒やしだったが、ある日「結婚する」と打ち明けられた。私は恋愛感情を持っていたが、相手は違った。
仕事もプライベートもどん底の状態になり「自分は変りたい。今変らなきゃダメになる。仕事もプライベートも充実した生活を送るんだ!」と決意し、マインドを学ぶ講座に飛び込んだ。その講座で同期として出会ったのが前述の友人だ。
全講座オンラインで行われたため、受講生の居住先はバラエティーに富んでいた。海外在住者もいて、友人もその一人だった。
マインドを学ぶ講座ということもあり講師も受講生も自分をさらけ出しながら語り、意見を言い合い、笑いあり時に涙ありの濃厚な半年間を過ごした。
講座終了後もSNSで繋がっており友人が一時帰国することを知り、会う約束をした。
週末のお昼時私がネットで検索したレストランで会うことになった。
先に私が着き、案内されたのは奥にある個室だった。席に着くと「松本様」と書かれたメッセージカードが置かれており、来店への感謝の気持ちとお店のコンセプトが記載されていた。品数は限られているものの、こだわりを感じさせる料理がメニューに並んでいた。
仕事で営業をしていたこともあり初対面の人と会うのは苦ではない。ただ正直なことを言うとプライベート且つサシで会うとなると「会話が続くのだろうか」という不安な気持ちはあった。
程なく友人が「お待たせ!」と現れた。講座を受けていたときより髪を伸ばし、鮮やかな赤色のリップは華やかな顔立ちの友人に似合っていた。
席に着くなり友人は「雰囲気のいいお店だね」と言い、メニューに目を通しながら「お店のこだわりが伝わってくる。どれも美味しそう。こんなお店を選ぶなんでさすがだよ」と誉めてくれた。嬉しかった。
落ち着いたところで「そういえば私達会うの初めでだよね。はじめまして」とやっと初対面らしい挨拶をした。その頃には私の不安は消えていた。
料理はどれも産地や素材、見せ方にこだわりを感じさせ、優しい味付けだった。
料理を楽しみながら仕事、プライベート、興味をもっていること、様々なことを話した。私は自分の考えや思いを文章化する力を身につけ、人に伝える力を磨きたいと思い天狼院のライティング・ゼミに参加しているが、なんと友人も文章を書くことが好きと知り、新たな共通点の話でも盛り上がった。
お店を出るとき、友人が「どの料理もこだわりがあって美味しかったです」と見送りをしてくれた店員さんに伝えた。店員さんは微笑みながら「ありがとうございます。よい週末を」と私達を送り出してくれた。
別れ際友人が「初めて会ったとは思えないくらい楽しい時間を過ごせたよ。ありがとう」と言ってくれた。
友人の言葉に心があたたかくなるのを感じながら帰る道すがら友人の言葉や行動を思い出していたとき、あることに気がついた。
友人が「初めて会ったとは思えない」と言ったのは私が素の状態だったからだろう。最初不安な気持ちがあったはずの私が素でいられたのはなぜか。それは全て友人のおかげだ。
はじめましてを言う前に私が選んだお店のことを誉めてくれた。お店を選ぶ側は思いのほか気を遣う。好みに合う雰囲気のお店だろうか、食べたいと思う物はあるだろうかと気を揉む。友人は最初の段階でお店やメニューを誉めることで私の不安を解消してくれた。
「料理美味しかったね」と内輪で話すことはあっても、レストランの人にお礼や感想を伝えることはあまりない。言っても「ごちそうさま」くらいだ。
料理を提供している側としてはお客さまが喜んだのか、満足してくれたのかは気になるところだ。友人のように感想を伝えてくれるお客さまは有り難い存在だろう。
友人が自分のポジティブな思いを惜しみなく伝えるというオープンマインドの精神であるからこそ私も素の自分を出して話すことができた。あたかも旧友かのように色々なことを語り、楽しい時間を過ごせた。初めて会ったとは思えない雰囲気を作ってくれたのは友人だ。
心を開いて素直にポジティブな言葉で自分の思いを伝えることで最高な関係を築ける。
これが友人から学んだ人間関係の極意だ。
三年前のマインドの講座のおかげで私は変った。
生きていく上で頑張ったり無理したり我慢したり、時には自分を犠牲にすることはしかたないと思っていた。全部間違いだった。
まずは自分が本当に思うことや望んでいることから目を背けずに向き合い、そしてありたい自分になるための行動こそ必要だと知った。今は自分が思うことを素直に口にし、したいことをしている。仕事もプライベートも充実し、心穏やかに過ごしている。
今回友人から相手を誉めたり感謝の気持ちを伝えることが大切ということを学んだ。まずは「ありがとう」を口癖にしよう。
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