体力レベル1の私がよく分からないまま流れに乗ったらいつの間にかマシンピラティスジムに通ってた。
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:紫葉アリア(ライティング・ゼミ3月コース)
私は絶句した。
え、そこまで?? 私はそこまでひどいんか??
私は「マシンピラティス」についてGoogle検索から調べた結果を読んでいた。そしてそれを読んだ感想がこれだったのである。
なぜ私はマシンピラティスについて調べていたのか。それはゴールデンウィークの連休中に閃いたことから、話は始まる。
連休は人の心を躍らせる。しかし世の中が心躍る時間に浸っている期間とは裏腹に、私は淡々とパソコンと向き合い仕事を進めていた。もとから肩が凝りやすいし疲れやすいのに、パソコン作業はさらに私の体をバキバキにしていく。
私は体質的に疲れやすく、体力がない。
学生時代はかなりハードなスポーツをしていたのだが、実は体力を使いすぎないように頭を使って要領よくうまく切り抜けていた部分がある、いやほとんどそうだった。と、今なら正直に告白できる。
しかしハードなスポーツをしていたことに変わりはないので、実は社会人になってからかなり体にガタが来ていた。ずっと体にしんどさを感じるのだ。
それをなんとかするため、私はいろいろなことにチャレンジしてきた。
スポーツジム、ホットヨガ、整体、鍼灸、ストレッチ、ウォーキング、ジョギング、マッサージ…書ききれないほど「自分の体を整えるなにか」をジプシーしてきた。
しかし整体や鍼灸、マッサージなどは受けた時は楽になるのだが、効果が持続しないのだ。
これは整体の先生から教えてもらったことなのだが、体のコリというものは、もとからの筋肉のつき方や生活習慣の動き、姿勢によってひどくなっているわけなので、その場で緩んだとしても生活するだけで形状記憶合金のように元に戻ってしまう。だからほぼ毎日施術に通いつつ、日々の動き自体を変えなければ意味がない、と。
つまりその結果(しんどい体)を生み出している原因(姿勢や筋肉の状態)をなんとかしなければ、いつまでもネズミが滑車の中でひたすら一生懸命走っているだけのラットレースが続くわけだ。
つまり、姿勢を変えなければ意味がない。その姿勢を支える筋肉を育てなければ意味がないのだ。
しかし、先ほど述べた通り、私には体力がない。
なので運動系が何ひとつ続かない。
スポーツジムは3日で会費を払うだけの幽霊会員、ホットヨガは逆に暑さにやられて疲れすぎて通えなくなった。ジョギングは長距離を走れず、ウォーキングくらいしかできないのだが、ウォーキングだと育てたい筋肉を育てることができない。
そして今年のゴールデンウィーク中、私はパソコン作業をしている時に閃いた。
何を閃いたのかは今でも正直よくわからない。いきなりGoogle検索で「姿勢 改善 福岡」的なキーワードで検索していた。
そして検索で一番上に出てきたページにアクセスし、見学予約を申し込んだらなんとその日のうちに見学ができることになり、見学が終わったら「どうしますか? 通いますか?」ではなく、「いつから来れますか?」と聞かれてあれよあれよと契約が済んでしまった。
そこまで辿り着いてから、私は我に帰った。
「私、何を契約したんだっけ」
危ないやつである。何かを閃いてからの私はもう、とりつかれたかのように一連の流れに乗っていた。その流れが何かを脳で把握しないまま、契約まで済ませてしまっていたのだ。
契約書を読むと「マシンピラティス」と書かれていた。
そもそもマシンピラティスが何かすらよく分かっていないのに、私はなぜ見学予約を申し込んだのだろう。そしてなぜよく分からないまま契約まで済ませたんだろう。本当に謎である。
よく分からないなら調べてみよう、と思って私はそこでやっと「マシンピラティス」について調べてみた。順序は完全におかしいのだが、なぜかそうなってしまったのだからもう今更何を言ったって仕方がない。
調べてみたところ、マシンピラティスとは専用の機械を使ってピラティス運動をするものらしい。なるほど。ではピラティスとは何なのか。
「ピラティスはリハビリテーションに必要なエクササイズの一つです」
そもそもピラティスの原型はリハビリテーションのために作られたそうだ。
そこで冒頭に戻る。
まじか。私の体力はリハビリレベルなのか。
あまりにも体力がないと自分でも存じてはいたけれども、そうか、そこまで体力がなかったのか。しかし体力がないだけで私はすこぶる健康なのである。体力レベルだけが通常状態で100、いや1000中の1くらいなのだ。
自分という存在の一面を再認識した瞬間であった。
そして私は2ヶ月ほど通っているのであるが、マシンピラティスは機械を使うので確かに体力がない人でも適切な運動ができる。寝転がったまま運動ができちゃったりするからだ。おかげで私ですら継続することが出来ているし、多分これからも継続できるであろう予感がしている。
通常、30分1セットで十分に体を鍛えられるメニューになっているのだが、私が通っているところはやる気があれば何セットでも良いことになっている。
最初、調子に乗って3〜4セットくらいこなしていたのだが、その3日後見事に寝込んだため、今はおとなしく30分1セットのみをきっちりやることにしている。
それくらいびっくりするくらい体力がない私。
そんな私でも出来てしまったマシンピラティス。
もし運動が苦手で、それでも何か体を動かしたい…と思っている人がいるなら、私はひたすらマシンピラティスをおすすめする。機械に助けられながら、30分という短時間で効率よく、体を動かすことができるから。
体力レベルが1くらいの私でもできているので、多分、いやきっと大丈夫。
頭でアレコレ考えないでたまにはよく分からないひらめきに乗っかってみると、思いもよらない出会いがある。
***
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