ビジネス書専門書店で働く女子大生スタッフが選ぶ1冊。「働きすぎ」にフォーカスを当てられた時代に生まれた彼女が、「働くって、いい」と思えた物語《STYLE for Biz log》
いつもありがとうございます。
天狼院書店の木村です。
「本が好き」
そんな気持ちを抱えて天狼院書店にやってくる学生スタッフがたくさんいます。
それでもその多くは「本」=「小説」だったりもします。
ビジネス書って、なんだか難しそう。
それが本音かもしれません。
ですが、難しい専門書だけが「ビジネス書」ではありません。
「本」を「有益な情報」と再定義した天狼院書店が贈る「ビジネス書専門書店」のSTYLE for Biz。
「ビジネス書」も広義で捉え、小説や漫画、雑誌、様々なジャンルをご用意しております。
今日、アルバイトスタッフが紹介してくれたのは「ビジネスに効く」小説。
気づけば「働きすぎ」にフォーカスを当てられた時代に青春時代を過ごした彼女。
なんとなく「仕事」=「苦しい」というイメージを持っていた中、ある1冊の本との出会いが、彼女の思いを変えます。
『おめでとう』
最後の一文が、心に水たまりが広がっていくように染み込んでいく本がある。
幸せで、でもどこか泣きたくなるように切ない。
その感覚を味わいながら閉じることの出来る本はそう多くはないが、この本はまさに私にとってそれだった。
好きだった幼馴染の結婚式で、涙の溢れる衝撃的なスピーチに出会った二ノ宮こと葉。
伝説のスピーチライター、久遠久美に弟子入りしたこと葉は、スピーチで「政権交代」を実現できるのかー。
本好きの私は、言葉に力があることを知っているつもりだった。でも、この本を読んで思ったのだ。
「言葉には、力がある」
自分は、なにをしたいのか。
仕事、人、人生と真っ正面から向き合う登場人物たち。
それを言葉にする人がいて、その言葉、想いに動かされる人がいて、人と人が繋がっていく、世界が変わっていく。
私は今まで、仕事に対していいイメージを持ったことがなかった。
会社のために自分を犠牲にして働く時代。ストレス、過労死と叫ばれる時代。
でもこの本を読んだ時、働くってこういうことなんだとストンと落ちたものがあった。
この本の中で、言葉はマジックのように人に何かを見せかけるものではない。
心からの想いを、人に伝えるものだ。
だからこそ、仕事と向き合い、人と向き合い、人生と向き合った登場人物たちの想いが、
久遠久美、こと葉の紡ぐ言葉によって読んでいる私たちにも届いてくる。
働くって、これだけの想いをもってするものなのか。
こんなに人のために一生懸命になれるものなのか。悪くないな。
私も、まさに原田マハさんの「スピーチ」に動かされた登場人物だったかもしれない。
言葉には、力がある。働くって、いい。
最後の「おめでとう」が、こんなにも染み込んでいく言葉になるなんて。
この本に出会わなければ、知りませんでした。
『本日は、お日柄もよく』 原田マハ 徳間書店 2013年6月
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