美味しい日本酒の選び方
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:岡 健一郎(ライティング・ゼミ木曜コース)
日本酒に詳しい友人に連れられて呑みに行った日本酒がすごく美味しかった。しかし自分で呑みに行こう、買いに行こうと思ってもどれが良いかわからない、という経験ありませんか。
また人気の日本酒Barに行ったまでは良かったが、
「どの様な日本酒がお好みですか」
と聞かれて、一緒に行った友人が「フルーティーでさっぱりした感じがいいかな」なんて答えるのを聞くと、何と答えていいかわからず、つい
「私も同じ感じで」
なんて答えたことはありませんか。
日本酒を呑み始めたときに誰もが一度はこの様な体験をしているのではないでしょうか。
自分が美味しいと思える日本酒を選ぶ方法はただひとつです。
自分の好みの味を知ること。
それに尽きます。では自分の好みを知るためにはどうすれば良いのでしょうか。
さっき戸惑った日本酒Barへ改めて行ってみましょう。店員さんが話しかけてきました。
「本日はどの様な銘柄にしましょうか」
「この間呑んだ玉川のペンギンのラベルのが美味しかったんだけど同じ様な感じのお酒ありますか」
日本酒に詳しい店員さんであれば「Ice Breakerだな」と分かり、選んでくれるでしょう。もし同じ様なおススメが無ければきっと「ほかにお好きな銘柄はありますか」と聞いてくれる筈です。友人が答えた「フルーティーでさっぱりした感じ」という注文は一見良く思えますが、実は抽象的で主観的な表現なので、相手の店員さんが同じ嗜好の持ち主でなければ、外れる確率が高くなります。具体的な銘柄を出すことで、それと同じ感じのお酒を店員さんが選んでくれると、自分が好きな味である確率が高まります。そのお酒を店員は「旨口」と思っていて、あなたが「フルーティー」だと思っていても問題はありません。先程の「ペンギンのラベル」という言い方の様に細かい銘柄を覚えていなくても、「玉川」の様な主要銘柄名と特徴のあるラベルが説明できれば良いのであればハードルが下がるのではありませんか。「山名酒造の未鑑定大吟醸 鑑評会出品酒3年氷温熟成」なんていきなり言われると店員さんもちょっと構えてしまいます。割と有名な銘柄で好みなものが言えると会話がスムースになります。
また「同じ感じではないのですが、それがお好きならこういったのもおすすめですが」といいながら、少し変化球な日本酒を薦めてくれる場合もあります。これは自分の好みの幅を広げるチャンスです。ぜひトライしてみましょう。
こんなやりとりを繰り返していくことで、自分の好みの銘柄が増えていきます。その共通項を探ってみると自分好みの味にたどり着くという訳です。
ここまで日本酒Barでの対応例を挙げましたが、実は同じ技が酒屋さんや百貨店の酒販コーナーでも使えます。おすすめは地酒を真剣に取り扱っている酒屋さんです。
会話をすると試飲をさせてくれる酒屋さんがあります。これで外れがなく購入することが可能です。しかも色々な種類を提案してくれることが多いため、幅を広げるにも役立ちます。このような「コンシェルジュ酒屋」はあなたのとても強い味方です。
日本酒Barでは会話を楽しみながら色々なお酒が少しずつ呑めますが、多くのところでサービス料がこっそり含まれています。飲食店で提供するお酒は「1杯いくら」と決められていないので、お店としては当然従業員の対応費用も想定して価格を決めます。それに引き換え、酒屋で売られている日本酒はほとんどの場合定価が決まっています。何種類か試飲させてもらって購入してもサービス料はかかりません。お得ですよね! 「720mlを1本買っても飲みきれないかも」と思っているあなた。開栓しても冷蔵庫で保管すれば10日は美味しくいただけます。銘柄によってはもっと時間をかけて呑める日本酒もあります。
結論をお伝えします。
美味しい日本酒を選ぶために、自分の好みを知ってくれている行きつけの酒屋をもちましょう。そしてコストパフォーマンスの高い「家呑み」の世界へ足を踏み入れてください。
一人で飲まなくても構いません。家族や仲間と一緒に家呑みも楽しいと思います。
そして次にみんなで好きな日本酒の酒蔵を訪れてみてください。造っている人の思いや、造られている環境の空気に触れることで日本酒はより一層美味しくなります。また日本酒は造られている地元の郷土料理と合う味が多いので、少し旅することで好みの日本酒とよく合う料理に出会えるでしょう。
「私の近所にはそんな酒屋ありそうもないよ」
そうつぶやいたあなた。何も近所でなくてもいいのです。インターネットで購入できる酒屋さんの中にはFacebookページを持っているところがあります。そこでなら会話もできるのです。ぜひ「あなたのコンシェルジュ酒屋」を探してみてください。
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