メディアグランプリ

朝のコーヒータイムで人生を変える


 
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事;ヒロ(天狼院書塾)
 
数ヶ月前、自分が勤める工場で、喫茶コーナのレイアウトが変わった。フードコートのような雑然としたテーブルと椅子の配置が、カフェのようゆったりとしたものになり、本棚を置いたり、間接照明を取り入れたりして素敵な空間に変わっていた。
 
そこで、朝、コーヒーを飲むことが新しい習慣になった。
 
始業1時間前に出社し、席にカバンを置くと、ノートとIPhoneを持って喫茶コーナに直行。
 
売店のレジで「おはようございます」と挨拶して、店員さんからコーヒーの紙カップを受け取る。ICカードで支払いを済ませ、そばある自販機に紙カップをセットする。ドリップ式のベンダーで、缶コーヒーより断然美味しい。
 
喫茶コーナには、そんなに人はいないので、空いているボックス席に座って、ノートを広げる。1日の予定と実績を書いたノートだ。
 
もともと、僕は計画的に仕事することが苦手だ。
「人から頼まれた割り込みの仕事」「今課題になっている緊急の仕事」があるとそれに集中してしまい、予定していた本来重要なはずの仕事が後回しになることがよくある。
 
その重要な仕事は、明日でいいと自分に言い聞かせて家に帰る。そして翌日も同じ結果。1ヶ月経って、何も進捗していないこともある。
 
その度に自己嫌悪に落ちる。そんなことが多かった。
 
そこで、まず簡単なノートをつけることにした。昨日の予定を見返して、実績を書いていく。予定通り完了したものは、◎、着手したものは○、手をつけなかったものは×とつける。
 
予定は、仕事だけでなく、プラベートの予定も一緒に書き込んでいる。「ストレッチをする」「部屋の片付けをする」「英単語を覚える」などだ。
 
そして毎日、何かひとつその日の気付きをメモすることにしている。できなかったことも、「思ったほど時間がかかるので早めに取り組もう」「誰々さんのやり方を取り入れてみよう」などポジティブな感じで書いておく。
チェック欄には、◎、○が多くなり、ポジティブなコメントを見ると、だんだん自己嫌悪に陥ることが少なくなってきた。
 
昨日の振り返りが終わると今日一日にやることを書き出しておく。
 
朝のコーヒータイムを取る前は、会社にきて、まずメールをチェックしていた。予想していないトラブルや割り込み仕事の依頼のメールが目に入り、その日やろうと思っていたことが飛んでしまう。そのトラブルや割り込み仕事に想定以上の時間をかけてしまい、昼すぎになってからようやくその日の予定を考える。そんなこともよくあった。
ノートを目のつくところに置いておく。そうすると朝書いた「今日一日やること」を優先しようとする意識が働くので、割り込みに対しては時間制限を設定したり、誰かに他の人に振れないかと考えたりして、時間を削減しようとするようになってきた。そして、×とすることは避けたいので、重要な仕事はたとえ5分でも時間を取ろうとするようになる。
 
朝のコーヒータイムで予定を書き終える頃には、喫茶コーナの人が増えてくる。いつものメンバーだ。その中にベトナムからきている若い人たちがいる。彼らは、実に楽しそうに話をしている。一体どんな楽しいことがあるのか聞いて見たいほどだ。
 
一方、自分の職場は、「笑い禁止」なんじゃないかと思うほど笑いがない。
笑っている人や冗談を言っている人がいると違和感を感じるほどだ。
 
ベトナム人の彼らにとって、毎日会社にきて、自分の居場所があるっていうのはすごいことで、毎日幸せを感じているのかもしれないと思う。
それは僕らも同じことだ。朝、会社があり、職場に自分の居場所があり、健康で働けることは、とってもありがたいことなのだ。
ベトナム人の同僚を見るたびに、そのことを思い、今日も一日楽しく過ごそうと感謝の気持ちがわいてくる。
 
予定を書き終えると英単語帳を取り出す。1日10分英単語を覚えることにしている。10分でもそこそこの単語に目を通すことができる。英単語を覚えるは目にする頻度が重要と言われている。日課に組み込んでいるので、必ず時間を割くことができる。そしてノートのチェック欄に○がつく。
 
最後にお気に入りの音楽を聴く。Apple Music のFavorites Mixというプレイリストが僕のお気入り。毎週火曜日、僕のお気に入りの音楽を勝手にリストアップしてくれる。5分ほど聴くだけで、やる気が高まってくる。
席に戻って、メールを開き、「さあ、今日も頑張ろう」と一日を始める。
 
朝のコーヒータイムは、僕の会社員ライフを好転させることを感じている。
 
 
 
 
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2019-09-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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