受験生を持つ母親に伝えたい。学校とお子さんの相性が大切
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受験生を持つ母親に伝えたい。学校とお子さんの相性が大切
記事:KAMINO (ライティング・ゼミ日曜コース)
昨年、中学校受験をした息子の母親です。
いきなりですが、受験の結論から申し上げますと、志望校は上から3つは全滅で、最後の1校だけに合格をいただけました。もちろん直後は、それで満足とは言えず、それまでの努力を考えると悔しい思いでした。
しかし、実際に入学して落ち着いてみると、ある心境にたどり着きました。
「受験は恋愛である」ということです。
よく合格をもらったことを「〇〇校にご縁をいただきました」と表現する方もいらっしゃいますが、受験とは、ただの出会いではなく恋愛なのです。
親が行かせたい学校、本人が向いている学校、学校が欲しい生徒、塾が欲しい合格実績など、一人の受験においても関係者には様々な想いがあります。
最終的には、当事者である本人(うちの場合は息子)と学校の相性が合うか? に尽きるのですが、恋愛ドラマにも例えられるほどのものなのです。
ここで、一番重要なのは、志望校というのは人格がつかみづらく、最後まで気持ちがわかりません。志望している親子にとっては、2年も3年もずっと恋焦がれているのに、最後まで返事はもらえません。だから長い間、片思いのような恋心をずっと抱くのです。
特に、片思いが始まった頃に、志望校を調べると良い部分ばかり目が行ってしまい、悪い情報に目を背けてしまう。そんなところは盲目な恋心と同じです。
片思いの間にも、学力のレベルでふられないように、過去問題や出題の傾向を研究し、志望校に認めてもらえるよう努力します。能力の優れた子は特別な対策をしなくても、どの学校にも愛され合格をもらえますが、大抵の場合は本命に対策を行います。
特に受験をサポートする塾などは、早く本命を決めて努力しなさい。という場合もあります。それも間違いではなく、片思いの学校が好になってくれる人になるために努力しなさい。ということを勧められます。
しかし、この片思いを募らせる前に、もう一度考えてもらいたいのが、想いを募らせる相手のことをよく理解していますか? 本人の特徴を偽って相手(学校)に合わせていませんか? ということなのです。
もしも、その片思いの時期を超え、受験日当日のコンディションがバッチリで、たまたま得意な問題が出題されて、タイミングよく本人にとっては難関校に合格したとしても、本当に、本人と相性が良い学校でないと、お互いが苦労する。という話もよく聞きます。
受験は恋愛といいましたが、学校には何十人、何百人の同級生がいるわけで、もしも120人中の120番目付近の合格、または入学後も120番目付近での競争となると、結局は学校から愛される存在だと本人も感じられなくなってしまうかもしれません。
こう言ってしまうと、残念に感じられる方もいるかもしれませんが、恋愛は本人同士の幸せであり、結果的に、たとえ両親でも関係ないのです。もしも無理やりに親の希望する学校に入学させた場合は、いわゆる政略結婚になってしまいます。
もちろん、ご家庭によっては政略結婚が必要なご家庭もあるとは思いますが、子供の幸せだけを考えた場合には、子供と学校の相性を客観的に見てあげられるのが親であり、大人の役割であると思うのです。
最初の話に戻りますが、志望した学校に上から順番にフラれた息子の性格ですが、何事も覚えることが遅く、コツコツやっていくことで身につくタイプで、社交性はあるのですが、心配性なので、初めての場所や難しそうなことへのチャレンジは苦手なタイプです。比較的心は優しいのですが、競争心はあまり持っていないのんびりタイプです。
そんな息子の受験では、まったく息子に向いていない学校を第一志望校にしてしまいました。これは試験が始まってから気が付いたことです。塾での模擬試験を受けた際もうっすら感じていたのですが、第一志望の学校は、ルールや規則がキッチリした固めの学校だったのです。どちらかというと伸び伸びと育てようというよりは、学問をしっかり身につけましょう。という学校でした。おそらく、その学校に入学したいたら、コツコツやるタイプは後れをとり、社交性や優しさがあまり重視されなかったかもしれません。
そんな反省の残る受験でしたが、最後に相思相愛となった学校では、結果的に楽しく過ごしています。友達も多く、勉強、学校行事がとても楽しいようです。また先生も個性を重視してくれる方が多く、のんびりした息子の優しさや、面白さを伸ばしてくれるようにも感じます。相思相愛、恋愛結婚のような相手(学校)で幸せな毎日を過ごすことが何よりも大切だと息子の受験によって教えられました。
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