便秘の苦しみを知っていれば必ず断捨離は成功する!
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記事:海野そら (ライティング・ゼミ特講コース)
「食べ物を食べて外にださなかったとしたら、人間の身体はどうなりますか?」
断捨離で有名なやまひたひでこさんの講演会に参加した時に、一番心に響いた問いかけだ。
断捨離とは、もともとヨガの草分け的指導者沖正弘氏が提唱したヨガの思想。
やましたひでこさんがその思想をもとに、ものごとを「断」ち、いらないものを「捨」て、執着から「離」れる、という片づけの理論を導きだした。
講演を聞きながらやましたさんの論理にぐいぐいと引き込まれていく。
住まいと身体はともに「空間」。身体は口から食べ物を入れたら、排泄物として外にださなければどんどん不健康になっていく。もし内臓という空間が埋まってしまったら、病気になり命を奪われることもある。住まいも身体と同じように、入口から物を入れたら、出口からださなければその空間は強度の便秘状態になる。物を中にためればためるほど住まいは病んでいく。つまり、消化できる量は決まっているのだから、入れてださないままだと人間と同じように住まいも病気になってしまうというのだ。
便秘の苦しみを知っている私には、物を詰め込みすぎ消化できないでいる家の苦しみが容易に想像でき、すぐにでも取り除いてあげなくてはという気持ちになった。
私は正直片付けが苦手だった。
目に見える場所がある程度きれいにみえれば良いかな程度の掃除はするので表面上はそれほど汚くはない。しかし、ためこんだ物を目に見えない場所につっこみ隠して生活していただけだった。買い物好きなので物はどんどんたまっていく。なんとか片付けなければと思いつつも行動にはうつせないでいた。
そんなジレンマに陥っている人は案外多いのではないだろうか?
家のデトックスは、いらないものを捨てるだけ。実にシンプルである。しかし、頭ではわかっていてもそんなシンプルなことができない。
例えば、子供たちが小さいころ描いた絵や作文。若いころにお金を貯めて購入した高価な洋服や昔はまった趣味グッズ……。
瘦せたらまた着られるかもしれない洋服や子供たちが小さいころ使っていた習字セット、家族が買ったけれど自分がまだ読んでいない書籍……。
捨てようと思っても捨てられない物たちがそこら中にある。
なぜ捨てられないのか?
物は単なる物として存在しているだけではなく、目に見えない感情がのっかっている。見るだけでその時の想いがよみがえってくる懐かしい気持ちや、まだ使えるかもしれないという期待がぬぐえず価値があるように思える気持ちが邪魔をする。そのような感情にひっぱられてしまい、いざ片づけようと思っても物に対する思いや執着を断ち切れず捨てることができない。
そんな感情に囚われなかなか物を捨てることができない人は、便秘状態の我が家を想像し、便秘で苦しんでいる住まいの叫びに耳を傾けてみてほしい。
物にはりついた過去の思い出や未来の不安にとらわれるのではなく、今の自分と住まいの健全性を保つことが大切だと気づくことがはじめの一歩だ。
物に感情をのっとられることなく今ここにいる自分にとって一番いいすっきりとした状態の住まいにすることは、自分の身体や心にも良い影響を与えてくれる。
住まいの苦しみに気づくことができれば、優先させるべきは「出すこと=離れること」だ。
物中心の視点から今ここにいる自分中心の視点で断捨離に取り組むことができれば、執着することなく物を手放すことができるようになる。
さらに、やましたさんは言う。
物を家に入れることは簡単だけれど、出すことは難しい。つい買っちゃうことはあるけれど、とりあえず捨てるはまずない。出すという行動は、強い意思をもってやらなければできない。物を手放すことがそれほど難しいことならば、初めから物をできるだけ家に入れないようにすればいい。買う前に本当にこれが今必要か選択し決断した上で買う。
それを習慣づけるには練習が必要だという。
確かにそれまで買い物をするとき、そこまでの意識をもって買い物をしていなかった。迷ったらつい買ってしまっていたし、すぐに必要のないものまで予備として買うこともあった。
部屋がだいぶすっきりした後、私の買い物訓練が始まった。
家を再び便秘状態にしないためにも、まず買う前に自分に問う。そして考える。
「これは我が家にとって今絶対必要な物か? 」
選択、決断をその都度意識してする。これを繰り返すことで本当に必要なものを見極めることができるようになり、実際買い物の量が減っていった。物を家に入れる量が格段に減ったので、物があふれるということがなくなった。
片付けがなかなかできない人にぜひ実践してもらいたい訓練だ。
ちょっとした想像力があれば間違えなく断捨離は成功する。住まいに物がつまった状態を自分の便秘の苦しみに置き換えることで実感し、私の断捨離は一歩ずつ前進している。
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