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ワインバーは美術館である


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:石渡泰裕(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
今年もボジョレーヌーヴォーの解禁日が近づいてきました。
普段ワインを飲まない方でも、この時だけはワインを飲まれる方や、ボジョレーヌーヴォーをきっかけにワインを飲み始めたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
数年前、ワインを飲み始めたばかりで、知っているワインの名前はボジョレーヌーヴォーとロマネコンティぐらいだった、ワイン超初心者の私が、ワインバーに通い、ワイン初心者にも、ワインバーはお勧めだと思った魅力をご紹介したいと思います。
 
私が通っていたのは、カウンター席8席、ソムリエの資格を持っている30代のオーナーが一人で営業しているお店でした。このお店では、ワインだけではなく、ビール、カクテルなど、ワイン以外のお酒の提供、おつまみからパスタなどの食事まで提供していました。
 
お店に入り、カウンターに座って店内を見渡すと、ボードには、今日のワインリストが、スパークリング、白ワイン、赤ワイン、ロゼなど、ワインの種類ごとに、ボトルの名前が書かれていました。
 
もっとワインのことを知りたいと興味本位でお店に入ったのですが、2種類しかワインの名前を知らない私には、ボードに書かれているボトルの名前を見ても、それがどんなものなのか、さっぱりわかりませんでした。
 
更に、シャルドネ、ピノノワール、メルローなど、ブドウの品種の名前も書いてあったことが今ならわかりますが、当時は、品種の名前を読んでも、ドラクエの呪文のような言葉の響きにしか思えず、わからなさ過ぎて、メダパニにでもかかったように混乱していました。
 
唯一安心できたのは、一杯600円~1000円までの商品が多く、思ったよりも値段がリーズナブルであったことでした。
 
どれにしようか迷っていると、「ご注文はお決まりですか?」とオーナーが尋ねてきました。
正直に、「ワインを飲み始めたばかりで良くわからないんです」と伝えると、
「普段、どんなお酒を飲んでいらっしゃいますか」
「さっぱりとしっかりした感じだと、どちらが好みですか」
など、いくつか質問をしてくれました。
 
それから、2-3種のワインを持ってきて、作品の解説をするように、味わいや香りのなど、1本ずつ、そのワインの特徴を紹介してくれました。
 
例えば、香りは、花の蜜の香り、柑橘系の香り、バターの香りなど、実際にワインを表現するのに使われているのですが、ワイン初心者でもわかるような身近な香りを伝えてくれました。
 
その中の一本を選び、グラスに注がれたワインを一口飲んだ時、細かい香りまではわかりませんでしたが、解説してくれたような香りや味の印象を感じ、好みの味のワインを楽しむことができました。
 
別の日にお店に行くと、先日とはまだ違うワインのリストがボードに書かれていました。お店によって異なると思いますが、このお店では、ワインリストがよく変わっていたので、特定のワインだけではなく、色んな種類のワインを飲むことができました。
 
特に面白かったのは、同じブドウ品種がリストにあった時です。ワインは、同じブドウ品種を使っていても、土壌や気候によって味が変わるので、同じ品種のワインがリストにあるときは、飲み比べをするチャンスです。
 
例えば、気候による白ワインの味の違いとして、チリやオーストラリアなどの温暖な気候で育ったブドウは、冷涼な地域で育ったブドウに比べて糖度が高いことにより、アルコール度数も高くなり、しっかりとした味わいやフルーティーな香りがあったりします。
 
決まったワインだけではなく、いくつかのワインを飲み比べていると、こういう感じの味が好き、こういう香りが好きなど、自分の好みのワインが掴めて来てきますし、自分でワインを買う時やレストランで頼む時の軸になってきます。
 
もし、レストランで頼む時にどんな風に伝えたらいいかわからない時には、どうやって注文したらいいか相談することもできますし、自分で購入するのにどうやって選んだらいいか困ったら、ワインボトルの写真を撮影することもできるので、ネットやお店で探して自宅で楽しむこともできます。
 
中には、手に入りにくいワインや少し高価なワインがお店で提供されていることもありますが、レストランだとボトルで注文するようなワインをグラスで頼むことが出来るのも魅力の一つです。
 
また、レストランと違ったワインの楽しみ方として、レストランだと料理にワインを合わせたりしますが、ワインバーでは、ソーセージ、柿の種、スナック菓子など、もう少し日常的な食べ物とワインを合わせて意外なマッチングを見つけることもできます。
 
その他にも、ワインのラベルもユニークなものや凝ったデザインもあり、ラベルも作品の一つとして目で見ても楽しめます。そのボトルのデザインにどんなメッセージが込められていて、ワインがどんな製法で作られていて、どんなこだわりがあって、味や香りの特徴まで知っていればより楽しみも深まると思います。
 
もし、まだ理解できないことがあったり、深い知識がなかったとしても、美術館に行って、自分の感性で作品を味わうように、ワインバーでも誰もが自分の楽しみ方で楽しむことができると思います。
 
色々な魅力や楽しみ方があって、まだまだご紹介したいのですが、どんな魅力や楽しみ方があるのか、ワインバーを訪ねて発見してみてください。今年の食と芸術の秋は、ワインバーで堪能してみるのはいかがでしょうか。
 
 
 
 
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2020-11-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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