朝になったら消えていたい。子どもとのバトルに疲れはてた自分が手にした1冊
*この記事は、「リーディング・ライティング講座」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
投稿者:青柳 まみ(リーディング&ライティング講座)
世の中に子育て本はたくさんあるけれど、
これほど即効性のある本は、他にあるだろうか。
子育てに即効性って、ちょっとおかしいかな。
でも、この言葉がぴったりだ。
私には現在、中学生の子どもがひとりいる。
本当に修羅場な日々だった。
怒鳴りあって、物も壊れて、もういつ通報されてもおかしくない。
朝になったら、親子ともども消えていたい。 そう思いながら、眠りにつく。
そんな日々に、一筋の光がさしこんだ。
それが、この本だった。
修羅場な日々をなんとかしたくて、
たくさんもがいた。
子育て本もたくさん読んだ。
お母さんは、太陽のようにおおらかにありましょう。
お母さんは、お子さんの気持ちをしっかり受け止めてあげましょう。
頭ごなしに怒っちゃ、だめですよ。
親子でよく話し合いましょう。
そんなことを聞くたびに、
よーし!今日からは絶対怒らないぞ!と
強く決意するのだけれど
顔を真っ赤にして、悪態のかぎりをぶつけてくる子どもを目の前にすると、
すぐに、私の中の何かが反応しはじめる。
でも、がまん…
でも、がまん…
しだいに、頭が怒りでパンパンになって
もう、頭をかきむしりたくなるほどパンパンになって
がまん…
そして、ポン!と蓋が吹っ飛ぶ瞬間がくる。
そのあとは、いつもと同じような展開。
自己嫌悪におちいる。
みんな、子育てで大切なことは何か、わかってますよ。
おおらかで、おだやかなお母さんでありたいですよ。
そのほうが、いいと思ってます。
努力もしてます。
でも、できないんです。
それに、
私が、がまんして、がまんして、がまんしたとして
この怒りでパンパンになった私は、どうなるんですか。
そんな、やさぐれた気分にもなっていた。
私に必要なのは
強い感情をぶつけてくる子どもを前にした時、
どうしたら自分がまっとうでいられるのか
どうしたら自分の蓋がポンッ!と吹っ飛ばないでいられるのか
できたら、お互いが有益な話し合いにもっていけるのか。
その方法が知りたい。そこなんだけど、と思っていた。
手当たりしだいに子育て本をとりよせていた時に出会ったのが、この本だ。
本の名前は「しあわせ育児の脳科学」。
著者は、アメリカの医学博士とサイコセラピストの二人だった。
正直、期待していなかった。だからしばらく積んであった。
ある時手に取って、ぱらぱらとめくってみて、すぐに付箋とペンを取りに行った。
この本には、自分に必要なことが書いてあるとわかった。
〝まず接続 そして方向転換″
子どもが感情の洪水に飲みこまれているときは右脳の領域。
こんな時に、いくら論理で諭してもだめ。
まず右脳につながり、それから論理的な説明や計画といった左脳の領域に方向転換する。
そうやって、左右を統合する。その具体的なやり方が説明されていた。
〝脳の上部に働きかける″
脳の上下も統合する。
子どものかんしゃくが脳のどの部分で起こっているか見極めて、働きかける。
危機的な瞬間は、チャンス。偏桃体にハイジャックさせるな。
その具体的な声かけのしかたが書かれていた。
こんな感じで、脳の各部位の機能の説明と、危機的な状況に何をどうやって切り抜けるか、その具体的な方法が書かれていた。
タイトルの「脳科学」は大げさでもなんでもなかった。
〝ハンドモデル″
どんな時でも、自分の「こぶし」を見るだけで、何をすればよいか思い出せるツールまで紹介されていた。
さっそく、読んだその日からこのやり方を使ってみた。
できたよ、できた。
がまん、するのではなく、自分が事態をコントロールする。
子どもの脳に働きかけて、よりよい方向へ導いていく。
そんな感覚をはじめてつかめた感動があった。
そして、このやり方を子ども自身にも教える方法も紹介されている。
親も子も、生涯にわたって使えるツールである。
このツールを使って、良好な対人関係を気づいていける。
タイトルの「しあわせ育児」の意味はここにあった。
この本を、くりかえし読みながら、これからも子どもと向き合っていくだろう。
***
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