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生きるのが辛い、しんどい、嫌になるあなたに~生きる力について


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:南野原つつじ (ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「生きるって辛いな、しんどいな……。生きることに疲れちゃったよ。
あ〜ぁ、こんなふうに思う私は、今生きる力に欠けてるのかな……」
 
そんなふうに思ってしまう方、いらっしゃいませんか?
 
そんなことを思ってるのは、あなただけじゃないのかも。
試しに、Googleのシークレット検索とか、Yahoo! なんでもいいです。検索サイトで、【生きるのが】と検索してみてください
 
【辛すぎる、しんどい、めんどくさい、つらい、疲れた、嫌になる……】
 
そんなネガティブな言葉がずらっと並んでいます。
 
重苦しい気持ちで生きている人多いんです。
だから、こんな検索ワードが上位に並ぶんですよね。
 

 
「今まさに生きるのに疲れていて.こちらのブログに出会ったものです。
つつじさんのブログを読んで生きる力を養いたいと思います」
と先日私のブログにコメントを下さった方がおられました。
 
それまで生きる力についてなんて考えたことがなかったので
「生きる力ってなんだろう?」って改めて考えてみました。
 
2003~2005年の文部科学省の資料によると
 
”[生きる力]とは : 変化の激しいこれからの社会を生きる子どもたちに身に付けさせたい[確かな学力]、[豊かな人間性]、「健康と体力」の3つの要素からなる力”
 
とありました。
 
病気になって体力が衰えちゃった私なんかは、こんな文章を読むと
「私なんて、もう生きる力がないのかな……?」なんて、ちょっと萎えてしまったりします。
「確かな学力がないと生き残れないのかな?」
算数が大の苦手、計算も苦手なあほで、要領が悪く失敗をしては、めげてしまう自分が切なくなってしまいますね。
 
でも、あの世界に名だたるパナソニックを創業し、明治から平成まで激動の時代を生き抜き、後に”経営の神様”と呼ばれた松下幸之助も病弱で有名でした。体が弱かったからこそ自分1人で何もかもしようとせずに人の力をうまく活かせた、学歴がなかったから、衆智(たくさんの人の知恵)を集めて成功できた、と聞きました。
 
私たちは、生まれてから大きくなるまでに何万回となく「がんばれ」とか「負けるな」とか「くじけないで」とか、そんな言葉をかけられ続けてきたように思います。そんな幼い時からの教育が染みついているので、生きる力って、ついつい、なにか困難があってもあきらめずに立ち向かう力や、しんどくてもがんばって起き上がる力を想像してしまいます。
だから、疲れたりしんどくなったりで動けなくなってるときの自分を、「自分ってダメだなぁ、生きる力に乏しいんだな……」と責めてしまうのでしょう。
 
でも生きる力って、そんな単純なものじゃなくて、もっともっと多種多様なもの。
 
そう思うようになったのは、重症筋無力症という難病で、ほぼほぼ寝たきりになり、なにもできなかったときを潜り抜けたときでした。
 
いくら努力しても治らない病気、体中の筋肉が自分の言うことを聞かずに動かない身体。そんな無力な自分をただただ責めてばかりのときは、体中の元気が失われてしまいました。
 
病は私から様々な力を奪っていきました。目も開けられない、手も上がらない、モノも噛めない、飲み込めない。生きる力なんて風前の灯火で、息もできなくなって救急搬送されたこともあります。
 
ところが、私はすべての力を失ったように見えて、実は今までになかった力を身につけていたのでした。
しんどいときには自分を休ませる力。松下幸之助ではありませんが、自分でできないことが増えれば増えるほど、人にお願いして人の力を借りる力。誰かにうまくSOSを出せる力、自分を無理やり我慢させず相手を傷つけずに上手に率直にコミュニケーションする力。自分の思うように物事が進まないときでも自分や誰かを責めたり追いつめたりしない力……
前に進めないときには、立ち止まるのも生きる力。後戻りするのも、横道を探すのも生きる力。
と、そんなふうに、いかなるときも自分の今を受け入れることができるようになればなるほど、私の中に元々あった力が少しずつ出てくるようになりました。治癒力も働くようになり、元気になれたのでした。
 

 
スカンクのおならやタコのスミみたいに、自分の身を守るために、生物は多種多様な方法を駆使しています。植物でも食べられないようにトゲを作ってみたり、臭いにおいを出してみたり、種を遠くまで飛ばす仕組みがあったりと、驚くほど多彩な方法で、それぞれの種が古来より生き延びてきました。
 
たとえば擬態と検索して出てくる画像をみると、葉っぱそっくり! 枝そっくり! 海底そっくり! …… 周りの環境に実に巧妙に自分の身を同化させている虫や魚、いろいろな生物が出てきます。
 
まともに敵と戦うことをせず、うまく敵の目をごまかしてきたからこそ、今まで生き延びてきたんですよね。
 
ライオンやトラなど、攻撃力や体力が強いものだけが生き延びてきたわけではありません。
あんなに強そうだった恐竜も絶滅してしまったし、強いと思われるものだけが生き延びられたわけでもなく一見弱そうに思われるものゆえの強さもあります。一日10グラムのえさで充分、ず~~っと木の上にいて、週に1度だけ排せつのため地上に降りてくる、普段は木と同化して敵の目をごまかし体力を温存させて、生き延びてきたナマケモノのような動物もいるし、生きる力・生き延びる力って、今まで生き延びてきた生物の数だけあるのかもしれません。
 
人間だってある種の野生動物に比べると体力はないし攻撃力もないし……でも弱いながらも、みんなで助け合って知恵を出し合って生き延びてきました。
 
大変なときこそ、それらを笑いに変えて乗り切る力とか、生きる力は一つじなくて、人を活かす力も人の数だけあるのかもしれません。
 
物事が自分の思うように前に進まずに動けないとき、
生きるのが辛い、しんどい、めんどくさい、しんどくて嫌になる……とか思ってしまう、そんな試練のときは、人の痛みがわかり優しくなれたり、ペーパーテストでは測れない智慧を身につけたり、しなやかにしたたかに強くなれるチャンス。
 
あなたにはあなたの生きる力がきっとあります。
どんな力でもいい、どうか今見失つている生きる力・生き延びる力を見い出していただけますように……。
 
 
 
 
***
 
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2021-04-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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