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スープジャーは名コーチ

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:いとうひろこ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
仕事をしていて最も楽しみなことは、ランチタイム。
私の職場は、45分がお昼の休憩時間と、少し短め。
以前は1時間あったので、近隣のお店に食事に出かけることもありましたが、時間が短くなってからは、同僚とお弁当の宅配を頼んだり、コンビニで買ったり、デコ弁作りにはまったこともありました。
そして、今はスープジャーのお弁当が定番になっています。
 
ところで、「スープジャー」をご存じですか?
炊き立てのご飯を保温したまま保存できる「炊飯ジャー」は知っているけれど、そこから想像すると、スープを温かいまま保存する入れ物じゃないかな? と想像した方、正解です。
保温効果が高い容器。
そして、この容器は、どんな材料もおいしいスープに育て上げる優れもの。
どのくらい優れものかと言えば、有森裕子、鈴木博美、高橋尚子らをトップ選手に育て上げた小出監督レベルと言っても過言ではありません!
 
初めて作ったのは、「鶏肉のポトフスープ」です。
レシピを手元に、材料は鶏肉、ジャガイモ、ブロッコリー、玉ねぎ、人参、水、昆布、塩コショウ。
具材は合計してスープジャーの容量の半分弱準備し、残りが水。昆布はダシが出る程度の欠片。
鍋にドーンと全て放り込み、塩も入れて火にかけ、沸騰して鶏肉に火が通るまで、時間にして1分程経ったら、コショウを入れて温めておいたスープジャーに移し、蓋をして調理終了。
 
えぇっ! これでおしまい?
レシピどおりで、所要時間は10分足らず。
鶏肉は白く色が変わったから大丈夫と思うけど、野菜類は何一つ食べられる状態でない……。
 
さて、その日のお昼。実験結果を確認する瞬間です。
蓋を開けてみると、何ともおいしそうな優しい香りに、湯気がほんわりと立ち上がります。
ゴジゴジのジャガイモじゃなきゃいいけど……。
期待半分、不安半分。
 
ん! 玉ねぎが甘い! 人参も柔らかい!
ブロッコリーはきれいなみどり色ではなくなっているけど、味は悪くないぞ!
そして、レシピ通りにちょっと大きめに切ったジャガイモは……。
なんと! 他の料理に使った時よりもゆっくり加熱されることでほっこり感が増し、まるで別の品種かと疑うほど。
しかも、スープそのものは、だしの素を入れなくても、少量の昆布と具材からうまみが出るのか、かなりおいしいのです。
極めつけは量。380mlは多すぎず、少なすぎず。おいしいと感じたままで食べ終わる、飽きのこない量。
んー、コヤツ、いい仕事するじゃないの、とニンマリ。
 
初日の大成功に気をよくして、片っ端からレシピに挑戦。
毎朝、材料を刻んで、沸騰させて、スープジャーに移す。たったこれだけ。
根菜類・乾物・豆など面倒な食材も大丈夫。買い物した時に、ついでに適当にカットして冷凍しておけば、包丁も使うことなく、うまみも栄養も丸ごと摂取できます。
「料理」をするというより、「実験」のようですが、作るものすべてがおいしく出来上がります。
 
小出監督は、「ほめて育てる」という選手育成方法が知られていますが、しかし、その実、褒めるだけでは決してなく、叱ったりアドバイスしたり注意したりする中で、相手の個性に合わせて「ほめる」ことも指導に加えていた、ということです。
実は、スープジャーも然り。
 
刻んで、沸騰させて、スープジャーに移す、という基本は全て同じですが、具材の個性に合わせて、調味料を変えていきます。
調味料を変えるだけで、お味噌汁も、けんちん汁も、麻婆豆腐も、シチューも、ラタトゥイユも、お粥も、味噌ラーメンも、スープジャーの中で見事に個性を発揮し、おいしく出来上がるのです!
 
スープジャーのお弁当は、単に食欲を満たすだけにとどまりません。
それを実感するのは、たまに、朝、どうしても作る気がしなくて、お弁当の宅配や総菜パンなどでお昼を済ませた後です。
宅配もパンも、それはそれで充分においしくて、おなかは満たされるのですが、どうにもなにかが足りません。
アツアツではないからかな? と即席みそ汁や温かいお茶・コーヒーと共にいただいたとしても、スープジャーほどは満たされないのです。
 
それは料理から受け取るパワーの違いではないか、と思うのです。
ほとんどの料理は、調理したてが最もおいしいのではないかと思います。
お弁当なら詰められた時が一番おいしく、その分パワーがみなぎっているとすると、お昼時にはパワーダウンが否めません。
もちろん、冷めてもおいしいように作られているものもあるでしょうが、その点、蓋を開ける直前まで調理し続けているスープジャーのお弁当には敵いません。そのパワーのすべてを受け取ることが出来るからこそ、食欲以外のもの、午前中の失敗を癒す力、午後のやる気を生み出す力など、精神的な面も満たされているのではないかと感じます。
 
『監督がゴールにいてあげるべき時は選手が勝った時ではなく、負けた時に「おまえが悪いんじゃない、監督が悪いんだ」と慰めるためだ』と小出監督は言っていたそうですが、宅配弁当で満たされなかった時、「作る気がしなかったお前は悪くない! スープジャーの良さをわかってもらえてよかったよ!」と、スープジャーに慰められている気がしてくるところも、似ていたりして!?
 
名コーチ・スープジャーとの二人三脚は、これからも続きます。
 
 
 
 
***
 
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2021-07-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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