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やる気が出ないのはあなたのせいじゃない


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:ごろ子(ライティング・ゼミ超通信コース)
 
 
「もう夕方か……」
また今日もやるべき事が出来ないままに、こんな時間までダラダラしてしまった。ていうかまだパジャマだし……。と、沈んでいく西日を忌々しく思った経験は誰にでもあるのではないだろうか。私も勉強、家事、持ち帰った仕事などライフステージによって対象は変われど、これまで数えきれない残念な夕方を迎えてきた。有効に使えたはずの一日をすっかり無駄にしたような気持ちになり、取り返せない時間を思って落ち込み、もういっそ開き直ってしまいたくてビールに手を伸ばす。……ダメ人間だ。
 
どの道いつかはやらないといけないと分かっている。ただ、どうせやるなら意欲的にサクサクやりたいなどと思って、やる気が出るのを待ってしまう。やる気が出ない事に強制的に自分を向かわせるのが苦痛で、気が付けばあっと言う間に時間を経過させてしまうのだ。結果的にその間中、頭の片隅で「やらなきゃ、やらなきゃ」とソワソワし、居心地の悪い時間となる。やらないならやらないで、その時間を楽しめればまだしも、本当に良くない時間の使い方である。
 
「やる気を出すコツ」、これをネット上で調べてみるとこんな感じである。
・環境を整える
・やることを細分化して書き出す
・最初に取り掛かる内容のハードルを低くする
・ストレッチなど体を動かす
気分を変えたり、最初の一歩を踏み出しやすくしたりして、取り掛かるきっかけを作るものが多い。ただ、そう言っても、そのきっかけを作るためのやる気が必要なのだと思ってしまう。正直きっかけを作るやる気があるくらいなら、もう本題そのものに取り掛かれる気がする……。
 
こういう事じゃない。あー、上手にやる気出したい。と、更に気持ちのコントロール方法を探そうとしていた私だが、その考えを根本的に変える事実に出会った。それは、やる気が出るまで待つ時間も、やる気が出る方法を考えることも全くの無駄だということである。脳研究者の池谷裕二氏によると、「やる気」を司っているのは脳の側坐核という場所であり、側坐核が活性化することで意欲的に行動ができるという。ただ、その側坐核の活性化は実際に行動し始めてからしか起こらないというのである。「やろう」とか「やらなければ」と思っただけでは活性化されないというのだ。つまり、我々の脳の仕組みとして待ってもやる気は起きない。何かをやりだす前からやる気が沸き上がってくることはない。乱暴に言うと、つべこべ言わずにさっさと取りかかれという事になるらしい。
 
身も蓋もないような結論ではあるが、逆に私は安心もした。やるべきことを前にしてやる気が出なくても、それは私のせいではない。「なんでやる気を出せないんだろう」なんてへこむ必要無しである。だってやり始めてないんだから。そして、何かをやり遂げるために、初めのやる気はたいして重要ではない。そう思えることでかなり楽になる。
 
そして、もう一つ知った脳の仕組みは「調子が出てくる」原理である。これはドイツのクレベリンという心理学者の提唱であるが、脳は行動を始めて5分~10分すると「作業興奮」という状態に入り、作業を途中でやめたくないという状態になるという。確かに、軽い気持ちでやり出したことに朝まで費やしてしまったり、少しだけやろうと始めた掃除に没頭してしまったりした経験は沢山ある。間近に迫った期限を前にして渋々作業を始めたら、だんだん調子が出てきて、もうちょっと早くやりゃぁよかったのに……と後悔することも。
 
そこで今、私は何かやるべきことがある時は早い段階でとりあえず10分やる事にしている。コツは、まず無心にできるような作業を切り出してその最初の10分に当てることである。そうして、とりあえず10分くらいはイヤイヤでもやってみる。その作業を継続しようという心理が働き、また、側坐核が活性化され、やる気が出る状態に体を持っていくのである。当初は気持ちをコントロールしようとしていた私だが、体のコントロールがカギなのだ。
 
無理やり自分を作業につかせるというのは、自然とやる気が出てやるという自分が思っていた理想的な状況とは全く違う。けれど、最終的にやるべきことをできるようにするプロセスは私にとってかなり明快になった。やる気になれなくてもとりあえず根性出して10分だけやり、そしてそれでも乗らなければ、潔くやらない時間を決める。そして時間をおいてまた10分やる。という感じである。私にとって大きなメリットだったのは、そうすることで、やらないと決めて開き直った時間は逆にものすごくリラックスして過ごせるようになったことだ。やれていないことに変わりはいが、少なくとも、結局何もできなかったのに、気になってのんびりもできなかったという時間の使い方は無くなる。そして本当にリラックスした時間を作ることは、次に自分を作業に就かせたときにスッキリと集中した状態に入りやすいという事も感じる。
 
ただの怠け者の私に限らず、例えば向上心の強い人や興味の対象が広い人ほど、自分で自分に課した沢山のやるべきことを抱えがちであり、「本とは今あれやった方がいいんだけどな……」と思いながら過ごす時間は多いのではないだろうか。とりあえずの10分、からのやる気創出。一度試してみて欲しい。
 
 
 
 
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2021-07-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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