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メディアグランプリ

マスクに隠れて若返り

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:仲本 ひと美(スピード・ライティング特講)
 
 
マスクをすることが、あたりまえの生活になった。気が抜けてしまう時間が増えた。よく友人と話すのは、メイクの時間が減ったこと。人と会う機会も減り、綺麗にフルメイクをしても、顔の下半分はマスクで隠れてしまう。最近のメイクは眉毛を整えるくらいで、あっという間に終わる。口紅やチークはさぼり気味。
 
マスクをするようになり、口角が下がっている時間が増えた。職場でテレワークが進み、誰かと会話をする機会が激減。以前は、友人とも会う機会が多かったのに、今はメールのやり取り。友人との会話はスマホの画面越しに無表情ですることが多い。意識をしないと、どんどん表情が乏しくなってしまう。
 
表情が豊かになることが、若返りにつながる、ということ教えてくれた方がいた。
私は、20年事務職をしている。パソコンでの作業がほとんど。仕事中は、集中するほど無表情の時間が多い。
ある日、美容に詳しい知人に「あまり表情を動かさないでしょう。頬の筋肉がおちているよ」と教えてくれた。
たしかに、自分の顔をじっくり見ると、頬が平面で力がなく、あごのラインもたるんでいる。無表情で鏡を見つめると、老けて見える。年齢的なことかなと思っていたが、美容に詳しい方に聞いてみた。
「頬を引き上げる方法ありますか?」
「毎日1分。思いっきり笑ってみて。方法は、鏡を見ながら両方の口角を目尻に向かって引き揚げる。口角と目尻に斜めにベルトがあるように意識して引き上げてみて」
ポイントは、斜めに引き上げる。口角を上手に上げることができないと、下あごにマリオネットラインという、腹話術人形のような縦線のシワができる。マリオネットラインができないように、口角を目尻に向かい、斜めに引き上げる。
笑顔の運動を教えてくださった方は、とても若々しい。表情も生き生きしていて素敵だ。毎日、お風呂に入る前に1分続けたら、頬が引き上がるだけではなく、ほうれい線も薄くなったらしい。
 
1日のうちにたった1分、しかも笑顔をつくるだけで簡単だ。私も、さっそく笑顔の運動をはじめることにした。
 
お風呂に入るとき、洗顔のついでに鏡を見ながら、口角を目尻に向かって思いっきり引き上げる。やってみると、まったく口角が引き上がらない。
パソコンの作業が多く、無表情で過ごす時間が多い。とは言え、1日1回は笑い、表情筋は動かす機会はある。簡単に笑顔の運動はできるだろうと思った。けれど、実際にやってみると、思うようにできない。
笑い声は上げるけれど、あまり顔の筋肉を動かしていないことに気がついた。意識をしないと、どんどん顔の筋肉がたるんで老けていく。シワやシミは年齢の割に少ないのに、なぜか老けてきていた。私の老けの原因は頬のたるみ。真剣に笑顔の運動に取り組むことにした。
最初の頃は、口角を目尻に向けて引き上げることを意識はするが、どこに力を入れたらいいかわからない。鏡を見なら笑顔をつくらないと、きちんと口角が引き上がっておらず、マリオネットラインができてしまう。最初は、鏡を見て、正しい動きを意識することにだけに集中して笑顔の運動を続けてみた。毎日1分だけなので、そんなに大変ではなく。毎日洗顔はするので、そのついでに行うようにした。
1ヵ月ほど、毎日続けると、自然と口角を引き上げられるようになり、しっかり頬に力を入れられるようになった。ただ、頬に力を入れられるようになったけれど、見た目の効果はまだ見えていなかった。1ヵ月ほど続けたけれど、たった1分なのに、笑顔の体操をやり忘れてしまう日も多くなった。見た目の効果を感じずに少々飽きてしまった。
 
私の母は60代後半、頬がたるんできたことを気にしていたので、笑顔の運動を教えた。やり方を丁寧に教えた後、教えたことを私はすっかり忘れていた。
3か月ほど経ち、母の顔を見ると、なんか若々しい。
「お母さん、化粧品変えた?」
「毎日朝晩、洗顔のたびに笑顔の運動を1分していただけだよ」
母は真面目に笑顔の体操を続けていた。しかも1日2回も。3か月続けたら、母のあごはスッキリし、顔も少し小さくなった。
私は目に見える結果が得られず、運動を辞めていたが、真面目に継続した母の結果に刺激され、再び始めることにした。
 
笑顔の運動を再開してからは、洗顔のタイミングだけではなく、気がついたら運動をするようにした。
 
最近は、仕事でパソコンを見る時間に加えて、暇つぶしにスマホの画面を見る時間が増えた。意識しないと無表情の時間が多い。
マスクをしていると表情が見えない。思い切って、仕事中、マスクをしている時は、笑顔の運動を行うようにした。
同僚は、仕事に集中している。全員パソコンの画面を見つめている。私が、ひそかにマスクの下で笑顔の運動をしていても、誰も気がつかない。表情筋を動かすと顔の凝りもほぐれて気分転換になることにも気がついた。
 
マスク生活になり、テレワークをする同僚も多く。意識をしないと笑顔を忘れる日々が多くなった。マスクがうっとうしく感じることもあるけれど、マスクの今だからこそできる、若返りに取り組んで、少しでも気持ちを前向きに過ごしたいと思う。
今、皆に隠れて、仕事をしながら笑顔の運動をしている。マスクをしない日々に戻ったら、ほうれい線が消え、若返り。友達が努力に気がついてくれたら嬉しい。
日々、若返りのためにマスクに隠れて笑顔の時間を増やしていこうと思う。
 
 
 
 
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2021-09-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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