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メディアグランプリ

秘密の隠れ家でクリエイターごっこをしています


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:西元英恵(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
いつもより気合いを入れて服装を整える。
ロングスカートに黒のバレエシューズを合わせ、ベレー帽を被る。
普段、公園遊びに付き合って汚れてもいいようにジーンズ、スニーカーに日除けのキャップ帽を被ってチャリにまたがる私からしたら、精一杯のお洒落だ。今日は、秘密の隠れ家でクリエイターごっこをすると決めている。
 
近所のTSUTAYAのフロアー内に新しくカフェが併設された。建物を外側から見た3Fの窓に「カフェ近日OPEN! !」と、どデカく紙が貼ってあり、アナログな形でそのお店が出来ることを知った。あまり期待はしていなかったが、これがまあテンション爆上がりするほど素敵だったのだ。なので時間が許されるときはここでクリエイターごっこをひっそり楽しむことにしている。
 
通信で受講している講座がある。その宿題をする時に、自分はクリエイターになったつもりで、そのお仕事をするためにこのカフェを訪れているという設定にするのだ。「設定」するだけで何でこんなにも心が躍るんだろう。子供があんなに「ごっこ遊び」にハマるのが手に取るように理解できる。
 
さあ、お店に着いた。まずはチェックイン。普通のカフェと一番違うところはおそらく時間制ということだろう。カラオケのようにいまからどれくらい利用するのかを受付時に決めてしまう。この時間制というのが私にはすごく合っていた。宿題をする横で「チ、チ、チ……」と時限爆弾でも仕掛けられた気になってくる。すると、とてつもない集中力が発揮できるのだ。家でひとりでパソコンに向かっていると
「ピンポーン」こんにちはー、生協の配達に来ました!
「ピンポーン」どうも! 佐川急便でーす!
来客が多いのである。そうこうしているうちに集中力は風船のように漂い、ソファでごろごろ、おしりをポリポリ、せんべいをバリバリみたいな状態になってしまう。
そんな私でも強制的に背中の「やる気スイッチ」を押してくれるのがこのカフェなのだ。
 
天井が高く開放感あふれる店内は一個一個こだわりぬいたとみられる照明、ソファ、机、椅子が丁寧に置かれている。1名席、2名席、BOX席の中から用途に合わせて座る席を決める。その間には背の高い観葉植物が置かれてあったり、オブジェ的にお洒落な雑誌が飾られていたりする。そして真っ白な壁には作家はわからないがアンディウォーホルみたいにバキバキッとした色使いのポップアートがどんっと3枚並んでいた。もうその空間にいるだけで自分まで洒落た人間になったような錯覚を持ってしまう。
 
もうひとつのお楽しみはドリンクやスナックの豊富さだ。ドリンクは想像通りのラインナップだったが、このスナックというのがなかなか充実していた。透明の細長い筒に素焼きのナッツやらキャラメルをかけたプレッツェル、揚げたパスタのスナック、有料のビールにも合うようなスパイシーなかりんとう……などなど思った以上にたくさんの味が楽しめた。しかも、それだけでなくバルミューダのトースターまで設置してあり、パンを焼いて食べることもできる。さらにその横には多くの種類のフリーズドライのスープが置いてあった。
 
もうここまで来たら、ここは大人の遊園地だ。ついついそのドリンクやスナックの充実ぶりに時間をかけて吟味してしまう。いかんいかん、こんなことをしている場合じゃない。宿題をせねば。
 
やっとのことで席に着くと、パソコンを開いた。窓側の席に座ったため、窓越しに外の様子が見える。商店街近くで人通りが多く、賑わっている感じだ。その様子を眺めながらこの大人ばかりが集っている静かな空間にいることの気持ちよさに身を委ねる。小さい子供を追い掛け回す毎日だと、もうこれだけでご褒美に感じる。
 
ひとりクリエイターごっこ中の私は、いつも持ち歩いているノートにこれからやろうとしている宿題の概要をまとめてみる。宿題の期限は「納品日」に脳内で変換した。考えがおおかたまとまると、パソコンのキーボードに思いの丈をぶつけた。
カタカタカタカタカタカタ……「うーん、きょうは筆がすすむわぁ」
手元に置いたナッツをつまみながら、家では飲めない挽き立ての本格コーヒーを飲んで気分は最高潮だ。その後も集中力途切れることなく、宿題に精を出す。
「ふーっ」予定していた2時間半が近づき、なんとか宿題は終了した。
 
家じゃなかなかなりきれないクリエイターごっこ。そして家族は誰も知らないこの秘密の遊び。今日はオープン記念の500円OFFクーポンを使って1,700円。主婦の秘密の遊びにしてはちょっとお高いかしらと罪悪感も生じつつ、でもこの100%いや200%なりきれるごっこあそびはストレス解消にも持ってこい。たまになら、許される……よね?
 
 
 
 
***
 
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2021-11-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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