メディアグランプリ

ラジオのススメ 


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記事:citron(ライティング・ライブ東京会場)
 
 
モーツアルトの心地よい音楽が聞こえてくる。あれ? 今何時だっけ? 慌てて起きると7時半。そうか、朝だったのか。
 
コロナ禍になってから心地よいクラシック音楽で起きる、ということが増えた。夫が朝からFMラジオをかけるからだ。ステイホームになってから、夫婦ともに自宅で仕事をしている。ラジオは仕事の邪魔をしない。だから夫がラジオをかけるようになった。ラジオ、それはドラえもんの四次元ポケットのようなもの。なぜなら、その音楽の世界に行くことができるから。
 
我が家のラジオ、アンテナの関係かFMラジオが一番よく入る。なので必然的にFMを聞くようになるのだが、中でもNHK-FMは一番よく聞く。クラシック、洋楽、歌謡曲、演歌、ジャズ、民族音楽などとにかくジャンルが幅広い。私は音楽が大好きで、自分でピアノを弾く。クラシックしか弾かないが、聞く音楽のジャンルは幅広い。その点、NHK-FMは私にとってとてもいい。もっぱら選局するのは夫の役目。彼の音楽的センスが私はとても好きなので、ほぼお任せしている。
 
朝何の音楽で目覚めるか? これはかなり重要である。なぜならその日をいい気分で過ごせるか、過ごせないかが変わってくるから。朝起きるのにオススメの音楽は、クラシック音楽で中でもバロック。古楽と言われるもの。バッハなどはとてもいい。チェンバロなど古楽器で演奏されている音楽は、とても心地よい。あとはモーツアルトなどメロディーがきれいなもの。これも心地よい。そしてオーケストラではなくピアノやバイオリンなど単旋律のもの。音が大きすぎないもの。そういう音楽が一番目覚めの音楽に適していると思う。
 
私が思う朝の目覚めに一番適してない音楽は、クラシックの歌曲。オペラのアリアのような大げさすぎる感じがするのは、正直朝からやめてほしい。お腹いっぱいになってしまう。それから現代音楽で旋律に流れがないもの。これも聞くに堪えない。この2つがかかっているときの朝の目覚めは、最悪である。「お、何だか不快な音楽が聞こえてくるぞ。もしかして朝なのか?」となるのだ。
 
朝の目覚めの音楽もさることながら、時々その時代のテンポを感じられる音楽に出会うことがある。NHK-FMでクラシックの古い音源がかかると、その時代のテンポを感じられてとてもいい。例えば第2次世界大戦中の音源を聞くと、同じオーケストラ曲なのにとてもテンポがとてもゆっくりなのだ。現代がどれだけ速く演奏をされているのか、社会のスピードがどれだけ速くなっているのか、がオーケストラのテンポから垣間見られるのである。これはとても面白い。自分がその時代に生きていなくても、その時代の息吹を感じられる。音源が残されている、って素晴らしいな、と心から思う。
 
音楽を聞くとその時代がよみがえる、ということがよくある。例えば子供の頃に聞いていた音楽は歌詞も覚えていて、口ずさみ、懐かしくなる。学生時代に聞いていた音楽だと、「あ~、○○ちゃんとこんなことしてたなぁ」など思い出し、懐かしむことができる。音楽は一瞬でその時代に戻ることができるのだ。ドラえもんの四次元ポケットで過去に戻ることができるのと同じだ。
 
ラジオだと、色んな音楽がランダムに流れてくる。ここがとてもいいと私は思っている。自分でCDなど選んで音楽を聞くのももちろんいいと思う。だけど、ランダムに流れてくることで出会う音楽、これがたくさんあるのだ。
 
コロナ禍になってラジオを聞き始めてから、私は「世の中にこんなに自分の知らない曲があるのか」というほど初めて聞く曲にたくさん出会った。世の中に流れている曲というのは、1%にも満たないもので、自分が知らない曲の方が圧倒的に多い、ということを人生で初めて知ったのだった。
 
コロナ禍になり、移動が制限されている。毎年のように私たちは海外旅行に行っていたが、ここ2年ほど全く行っていない。旅好きの私たちにとって、物理的に移動できない、というのはとてもストレスになる。
 
旅とは何だろうか? 今いる場所を離れて、そこで非日常を体験すること、これが旅なのではないかと思う。そういう意味では、今の時代難しい。コロナ禍における旅とはどういうものだろうか?
 
バーチャルトリップ、VRで映像を見て、旅に行っている気分を味わうというものがあるが、今の時代それも旅の一つの形かもしれない。
 
私が思うコロナ禍の旅は、音楽を聞いて、その世界に入りこむことなのではないかと思う。そう、ラジオはドラえもんの四次元ポケットと同じ。物理的にはその場は離れないが、時代を旅することができる。もしかしたら、物理的に移動するのが三次元だとしたら、時代を移動できるのは四次元なのかもしれない。
 
物理的に移動できないからこそ、想像力を豊かにする。ラジオは、想像力をかき立てる素適なメディアではないだろうか? そう、ドラえもんの四次元ポケットのようなものなのだ。
 
 
 
 
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2021-12-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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