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ラクダに乗ってなんぼ〜50代からの時間とお金の使い方〜


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:辻恵(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「鳥取の砂丘が見てみたい」
最近少し体調を崩している友人が「やりたいことをやっておこうと思ってるんや。だから、今のうちに行きたいところにも行ってみたい」と話した。
「よし、一緒に鳥取行こう」
上の子が幼稚園時代からのママ友。あと2人も誘って、鳥取旅行を計画した。
私は子どもを出産してから、家族以外の人と旅行をするのは初めてだ。
ホテルの予約や切符の手配から、全て買って出た。
ネットで調べたり、鳥取のガイドブックを立ち読みしたりと、2ヶ月も前から旅先でのスケジュールを考えた。
「砂丘といえばラクダや」
考えただけでワクワクした。
娘達に話すと「おばちゃん4人がラクダに乗ってる姿、想像するだけで笑ける」とネタにされた。
 
上の子は来年27になる。なので、友人達とはもう20年以上の付き合いになるのだ。
子ども達は、それぞれなんとか無事に成長してくれた。しかし、まだまだ心配なことも数知れず。
たまに友人達と会うと、やはり子ども達の話題が中心になる。それぞれの子どもの近況を伝え合う、母としての話題。それから、夫や他の家族のこと(愚痴が中心)、つまり妻としての話題。
それぞれの共通点、母、妻としての役割を持っての話題で盛り上がる。
ただ、最近はそれぞれ仕事をするようになり、母、妻以外の顔を覗かせるようになった。ママ友としての話題ではなく、友人としての会話。
それは、ほぼ世間話にはなるのだけれど、母、妻から解放された楽しい話題だ。
 
今回の旅行では、そんな友人達と学生時代に戻ったかのような素晴らしい時間を過ごすことができた。それは、まるで卒業旅行さながら、ママ友ではなく友人として共有した時間だった。
 
中でも、念願だったラクダライド。
ラクダライド体験1500円。ライド時間、約3分ほど。「ちょっと高いかな」
いやいや、やっぱり「砂丘といえばラクダや」
緊急事態宣言が明け、砂丘にも多くの旅行客が訪れていた。ラクダ乗り場にも、小さな子どもを連れた親子など、多くの人が列をなしていた。
「おばちゃんが並んで申し訳ないね」と少し遠慮しながらも、これは譲れない。しっかりとチケットを握りしめ子どもの後ろに並んだ。
4人のおばちゃんがラクダに乗っている姿は、かなりシュールだっただろう。しかし、心は学生時代に戻っているので許してね。
ラクダに乗って眺めた鳥取砂丘は圧巻だった。一人ずつラクダに乗った姿も写真に残した。
 
これはずっと、彼女達と笑える思い出話のネタになるな。
 
家族とは違う友人との共通の思い出ができたのだ。母でもなく、妻でもない自分。
そして、その自分のためだけに、贅沢にお金を使った。
3分間1500円。
 
もし、家族と20年前に来ていたら、多分私はラクダに乗らなかっただろう。
きっと子どもに、この楽しい体験は譲ったと思う。母である私は、自分に3分1500円は払わない。夫には、「少し高いからもったいないな」と話しただろう。妻である私は、家計のことを心配する。
 
50代になり、色々な場面で人生の転換期と感じることがある。
子どもが成人し、少しだけ肩の荷が軽くなった。もちろん、まだまだ心配だが、心配するだけで、手を差し伸べないといけない機会は減った。おまけに最近は、体のことなど逆に子どもに心配されるようにさえなった。
そして、夫とは……
ずっと、子ども中心で家庭生活が続いていたが、今は二人で過ごす時間が増えてきた。長年連れ添った夫との会話は多くはないが、二人で過ごす時間も悪くないと思い始めている。
 
そして、母、妻として以外の自分の時間が増えた。
50代、人生半分以上過ぎ、何となくこれから先のことが見えてきたように思う。人生のピークを過ぎ、なだらかではあるが、ゆっくりと下り坂を降りていく。
なので、ちょっとだけ自分に贅沢な時間やお金を費やしてもいいことにしようと思う。
砂丘でラクダに乗ったのは「やりたいことをやっておこう」と言う友人の言葉がきっかけになったが、やりたいことというのも、中々思いつかないものだ。
これからは、自分が人生の中でどうしてもやっておきたいということを、見つけていく作業も必要だろう。
それは、単に家族を忘れて遊び回るとか、無駄遣いをするとかいうことではもちろんない。
人生の折り返し地点にきて、改めて自分の心と向き合い、これからの人生を有意義に充実したものにできるよう、自分に投資するのだ。
 
ライティング・ゼミに申し込んだのもその一つ。
 
自分に時間とお金をかける。
なんて贅沢なことだと、主婦としては考えられないような言葉だが、私は家計をやりくりしてでも必要なことだと思っている。
そして、これは夫にも言えること。夫も定年を前にして、そろそろ自分の人生を見返す時期に来ている。
 
ラクダに乗ってなんぼ。
乗らなかったら、きっと後悔しただろう。
母として、これからもずっと子どもの心配は続いていくし、妻として、これからもずっと夫を支えていこうとは思っている。
そして、時々一人の女性として、ラクダに乗った時のような自分だけの楽しい時間を過ごしたい。
 
やりたいことを、また友人達と探す旅をしようと思う。
 
 
 
 
***
 
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2021-12-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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