fbpx
メディアグランプリ

着物は、伝統的で特別なものではございません。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:尾治(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
最後に着物を着たのはいつですか?
成人式か、学校の卒業式か。結婚式やお葬式。はたまた旅先の貸衣装屋さん。
冠婚葬祭、記念や思い出に残るタイミングで着られた方が多いのではないかと思います。
 
今や、着物と言えば、多くの場合ハレの日に出かけるときの装いと認識されているでしょう。そうでなければ、茶道や華道などの習い事か、由緒正しい”お嬢様”の2択ではないでしょうか。
薄給サラリーマンの私ですが、着物は普段着です。正確に言えば、休日、美術館に行くときや、友達とお茶するとき、近所のスーパーへ買い物に行くときに着ています。
こんなことを言うと、
「着物って高いでしょ?」「着るの、難しくない?」「なんかすごいね」
と、興味半分、尊敬4分の1、『ちょっと引くわ』4分の1の温度を感じる反応をいただきます。この反応、めちゃくちゃわかります。
着物は高い。そうですね、そのイメージはありますよね。着物業界が、高級路線で生き残っていく戦略を取ったがために引き起こしていると言っても過言ではありません。ある意味、業界が意図している通りのイメージを持っている証拠です。
着るのが難しい。これもわかります。帯とかどうやって巻いてんの? って感じですよね。ピシッと着ないといけない、習い事としてあるくらいだから、など難しいと思われているのもわかります。
そして、高い着物を長い時間をかけて習得した”ワザ”でもって着ている、ということが、伝統LOVE! 日本LOVE! の姿勢に見えて、このことが、そこはかとない『ガチ感』に繋がり、『ちょっと引くわ』の感情を呼び起こしているのではないかと思っています。
このイメージ、間違ってはいませんが正しくはありません。
まず、着物はとても安く手に入ります。中古の着物専門ショップというものがあり、モダンで可愛い色柄ものがたくさん流通しています。私が着ているものは、500円から3000円ほど。十分手が出る値段です。
次に着付け。難関は帯結びだと思いますが、帯なんて結ばなくたっていいんです。『結ばない帯結び』という方法があり、胴にぐるぐる巻いて帯締め(帯に一種巻く飾りの紐)で結ぶだけで完成という着方があります。また、帯ではなく、サコッシュのような太いベルトで留める着方もあります。着物にベルト、めちゃくちゃ可愛いですよ。襦袢(着物のインナー)ではなく、セーターやブラウスの上から着ると、更に着やすくなります。
足元は足袋に草履ではなく、ブーツやパンプスで。歩きやすさも担保されます。
「着物って堅苦しくないんだ!」そう思ってもらえると嬉しいです。
着物と言っても、所詮は服。裸が隠れる機能を果たせば、どんな風に着ても良くないですか?もちろん好みはあると思います。私も、最近のファッションコーディネートの中でも、サンダルに靴下とか、オーバーサイズのベストをシャツに合わせるものは好きにはなれませんもの。もちろん、否定はしません。服はどんな風に着られても良くて、着る人の自由があるからです。
この服装への価値観を壊しにやってくる存在がいます。それは着物警察です。
着物警察とは、着物を着ている人の装いを見るにつけて『あれがだめだ、これがだめだ』と指摘してくる人達のことです。見ず知らずの人の服装に難癖付けてくるヤバい人達です。着物のハードルが上がるのは、こういう人達がいるせいだと思っています。
着物警察は、誰も着物を着ていません。『こうやって着るべき!』というイメージだけ持った一般人です。絵を描かない画家の指導、カナヅチのスイミングコーチの指導に大した価値がないのと同じです。
もし仮に、着付けの免状を持っていて、先生をしている人に指摘されたら、むしろ『タダで教えてもらっちゃった! ラッキー!』程度に思うことにしましょう。まぁ、いくら先生でも、他人の服装にツッコミいれるなんてとんだ野暮であることに変わりはありませんが。
 
そもそも、現代の私たちが着物を着ている人としてパッと思い浮かべる姿というのは、昭和に作られた奥様のイメージであり、それ以前の着物の着方というのは、だいぶ自由なものでした。だって普段着なんですもの。習わないと着れないようなものを、生活の中で着ていたと思いますか? 毎日高級な着物で過ごしていたと思いますか?
着物だって、どんな着方をされてよいものです。
 
伝統だから特別だ。それは違うと私は思います。
伝統は日常です。長い時間、日常であり続けたからこそ、時代も世代も超えて今ここにある。特に着物というのは衣服で、人々の生活に密着したものです。特別なものとして日常から線を引けば、それは衰退していく一方。ワザだけもてはやして、いくら美術品としての価値を高めても、使われないものは消えて行ってしまいます。
「着物っていいよね、日本の伝統だよね」
そう思うなら、まずは日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。あなたのクローゼットにお気に入りの着物が加わったら、愛好者の一人として大変嬉しく思います。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325



2021-12-31 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事