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メディアグランプリ

サンタの真実


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:Masami(ライティング・ゼミ12月コース)
 
 
私は、中学2年生になる息子と二人暮らし。
息子は、のんびりとした性格の、極々普通の男の子。
 
母子家庭だからと言って、不自由な思いをさせたくないとか、片親だから頑張らなくちゃとか、そう言うことをあまり考えたことがなく「ま、楽しくいこーぜ!」的な空気感でゆるい親子関係を築いてきました。
でも、クリスマスだけは頑張ってきたように思う。
特にクリスマスに思い入れがあるわけではないけど、気がつけばそうなってしまったと言うか……
ドラえもんの映画に出てくるしずかちゃんやジャイアンやスネ夫みたいに。
ただ、のび太と遊ぼうと思ってただけなのに、気づけば壮大なドラマに巻き込まれて行っていつしか自分たちも一生懸命になっている的な……
 
私も初めは、一つの年末行事くらいで、11月の終わり頃に息子と一緒にクリスマスツリーの飾りつけをしていました。
クリスマス気分を盛り上げつつ日々の会話の中からこっそり欲しいものをリサーチしてこっそりプレゼントを買いに行く。
そして24日の夜、子供がぐっすり寝たのを見計らってツリーの下にプレゼントとブーツ、お菓子をたくさん置いて「任務完了!」私もベッドに入ってやれやれと眠りに付く。
朝方、息子がムクッと目を覚ましてツリーの下を確認、「あ! 母ちゃん! サンタさん来てる!」と目を輝かせて、もう一回寝る。
「寝るんかい!!」と心の中で突っ込みつつ微笑ましく息子の二度寝を見守る。
再び目を覚まして2度目の喜びを味わいながらプレゼントを開けて願いが叶ったか確認する息子。その笑顔を見て私は一人で「任務完了! お疲れさん!」と自分を労うと言うクリスマス行事を毎年行っていました。
 
でも、これも年齢が上がるにつれてだんだん私の任務のハードルが高くなって行くのです。
低学年の頃は仮面ライダーが大好きで入手困難なライダーベルトを必死で入手。
この頃は何の疑いもなく欲しいものを事前に教えてくれていたので何とか準備ができたものの、3年生くらいになると友達から「サンタさんで親やねんで〜」とサンタもしかしてお母さん? と疑いを持つようになりどんどんと任務レベルが上がっていきました。
この頃になると、家にプレゼントを隠しても見付け出されるリスクがあるからうかつに隠せない問題。
24日の夜は、何が何でもサンタの正体を暴いてやると言う、夜なかなか寝ない問題が私を悩ませていました。
プレゼントは直前まで家に持ち帰らない、「信じてない子供のところには、サンタ来てくれへんで」と言うお決まりの手段でディフェンしつつ、一番大変だったのが、欲しいものを教えてくれない問題。
これが一番頭を悩ませました。
何せ、サンタさんへのプレゼントは当日の朝に窓の外に向けて手紙を貼るので大体予測して準備していた物と違う場合もある。
慌てて当日準備したりで、振り回される。
「サンタさんはフィンランドからトナカイのソリに乗ってくるから1週間くらい前じゃないと出発してしまってプレゼント間に合えへんで!」と説明しても、今まで何とか準備できてしまっていたのが裏目に出て、「サンタさんはいつも持って来てくれるから、いける!」
と当日にしか教えてくれませんでした。
 
毎年そんな大変なクリスマスに私もちょっと疲れてきて、サンタ制度終わりにしたいなぁと思うようになってきていたのです。
小学校4年生のクリスマスの時、お友達と集まってクリスマスパーティを開催して22時くらいまで大人も子供も楽しく過ごし、私は少しお酒を飲み過ぎてしまったのです。
お友達にお家まで送ってもらい、私は酔いつぶれてベッドで寝てしまったのです。
奇跡的に夜中の3時にハッと目を覚まして、プレゼントをツリーの下にそっと置き、またベッドに潜り込んで何も無かったかのように朝まで爆睡していました。
いつもの様に、息子は朝方目を覚ましツリーの下を確認。「あぁぁぁぁぁ! 母ちゃん! サンタ来てる!!!」喜びとも驚きとも言えない声で私も目覚めました。
「母ちゃん、サンタほんまにいてる!友達はサンタはお母さんって言っとったけど、あんなに酔いつぶれてたのに母ちゃんがプレゼントおける訳ないもん!」
私は、失態によって、息子に確信を持たせてしまったみたいです。
 
それからは、友達に何を言われようとも、自分は真実を体験したからサンタはいてる! と確信している様で、そろそろ、サンタ制度を辞めたかった私に更なる試練となってしまいました。
高学年ともなると、なかなか寝ない、家に隠せない、迂闊な行動をするとバレてしまう、相変わらずお手紙は当日の朝とどんどん任務遂行のハードルが上がっていきました。
息子がサンタを信じてるなら、私からバラしたくないなと思う様になり、バレない様に必死で6年生までバレづにサンタ制度をやりきりました。
 
「サンタさんは子供のところにだけプレゼントを届けてくれるねん。中学生になったら子供ではなくなるから、サンタさんは終わりやで」と6年生で卒業しました。
やっとサンタ制度から解放されたのです。
 
でも、息子は未だにサンタを信じている様子……
これは真実を伝えるべきなのか、大人になれば自然と気づくものなのか。
でも、私の口からバラしたくない。
大人になって結婚して、「何で、我が家にはサンタさん来ないの?」って奥さんに聞いたりしたら奥さんドン引きやな……
とよくわからない心配をしてみたりして。真実を伝えるべきかどうか。
 
 
 
 
***
 
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2022-01-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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