メディアグランプリ

奥さんのたった一言でプレゼントを贈るのが大好きになった


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:旦那よーちん(ライティングゼミ・12月開講コース)

僕はプレゼントを贈るのが嫌いだ。

趣味じゃなかったらどうしよう。
持っている物だったら邪魔になる。
やっぱり消耗品なら、無くなるしちょうど良いか。

そんなマイナス思考で選ぶことがクセになっているからだ。

「見てー!」
「嬉しすぎー!!!」
女性起業家である奥さんがセミナーを大成功させた自分へのご褒美として
ずっと欲しかった靴を買って大喜びしていた。

クリスマスの朝、プレゼントを自慢する子供のように
奥さんはドヤ顔で僕に見せつけた。

「本当にすごい!」
「頑張ったもんね」
そう言った僕だったけれど
正直、心の底からは喜べず

”羨ましいなぁ”

と思っていた。

別に
「サポートをした僕にも何かちょうだい!」
と言いたい訳ではない。

むしろ逆だ。
欲しい物がない僕は、
ただ
“欲しい物がある”奥さんが羨ましかった。

僕は現在36歳。
30歳の奥さんと個人事業主として
お仕事をしている。

3年前まではお互いに会社勤めで
僕は管理職をさせていただいていた。

その頃の貯金や
今の奥さんの頑張りもあって
個人事業主として開業してからもお金に困ったことはない。

事業として必要な機材は買えるし
趣味が料理なので、食材や調味料は必要な時にいつでも買っている。

そんな恵まれている環境だからなのか
奥さんのように目をキラキラと輝かせて
「いつか絶対に買おう」
という憧れに近い”何か”が全く思い浮かばなかった。

しかし
奥さんもほとんど同じ環境で過ごしている訳だから
環境が理由でないことはすぐにわかった。

ではなぜか

年齢のせいか。
つまらない人生だから。
自分は周りに興味を持てないから。

ネガティブな言葉がどんどん湧いてくる中、
宝石のような靴を手に入れた奥さんは
Instagramやブログで一通り靴について楽しそうに投稿をし始めていた。

夜になり、
ごはんを食べている時に奥さんから提案があった。
僕にも同じように喜びを分かち合いたい気持ちからか

「よーちんは何か欲しい物ない?」
「プレゼントするよ!」

幸せそうな奥さん。
それとは裏腹に僕は

でたー。

そんな風に思っていた。
一般的には、とても嬉しいはずの提案なのに
欲しい物がない僕にとっては
「お昼なに食べる?」と同じくらいに面倒な質問に感じた。

「んーなんだろう?」
「何か今の仕事を効率化できる物とか?」

なんというアバウトでつまらない答えだろう。
僕が受け手だったら
「いや、それが何かを言ってよ!」
と言いたくなる。

本当に欲しい物が浮かばなかった。

そんなアバウトな答えにも関わらず
奥さんは箸を止めて、斜め上を眺めながら真剣に考えてくれている。

「そうしたら……」

「女性起業家さんの旦那さんで、よーちんと同じく奥さんのサポートをされている方がいて」
「その旦那さんに話を聞いてもらったり、アドバイスをもらうとかは?」

なるほど!
それは嬉しい!!

と同時に僕の中で
プレゼント=物じゃなくて、体験でも良いんだ!
という閃きが生まれた。

そんなことは当たり前すぎることだと
思っている方も少なからず居るだろう。

しかし
僕の中でプレゼントの概念が書き変わった瞬間で、
この気づきが1番のプレゼントと言っても良い程だった。

それからの僕は
プレゼント選びが楽しくて仕方なくなった。

夫婦でのお酒時間が大好きなとーちゃんの誕生日には
日本のワイナリーが育てているの葡萄の苗木の所有権。

投資に興味が出始めた弟には
お得な口座開設キャンペーンのリンクと、
投資信託の積み立て1ヶ月分の現金。

引っ越しをして、ベランダの広くなったねーちゃんには
天気の良い昼間からベランダでチェアに座りながらビールのお供になる高級缶詰セット。

プレゼントを贈るのが楽しくなってから僕は
三つのワクワクポイントに気がついた。

一つ目は
物でも体験でも、プレゼントによって新しい発見や、
大それたことを言えば
新しい価値観を与えられることが嬉しくて楽しすぎる!
ということ。
「こう言うのがあるんだ!」
「知らなかったよ!ありがとう!」
と言われたら「よしよし」とついつい、ニヤけてしまう。

二つ目は
プレゼントを贈るようになって
「ありがとう」に触れる機会が爆発的に増えたこと。
それに伴ってなのか、人との繋がりに感謝を感じる機会も増えて
感謝の好循環に今まさに巻き込まれている最中だ。

三つ目は
なにより僕自身が欲しい物に気がつけたこと。
以前よりも欲しい物を聞かれるようになったから、どうせならと
自分の理想の未来・状態に近づける物が何かを考えるようになった。
それをベースに必要な物・体験・知識・価値観に触れることが
僕にとって何よりのプレゼントであると今はわかっている。

そして
素敵な発見をプレゼントしてくれた奥さんの誕生日が2ヶ月後に待っている。
どんな素敵な発見を僕はプレゼントできるだろうか。

僕はプレゼントを贈るのが大好きだ。

***

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2022-01-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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