メディアグランプリ

オールドレンズのすすめ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:庄司健人(ライティング・ゼミ12月コース)
 
 
私は4年ほど前に一眼レフカメラを購入し、趣味で写真を撮影しています。一眼レフカメラは電源を入れ、SDカードを差し込み、シャッターを押すことで簡単に写真を撮ることができます。当たり前ですが、これは「デジタル」 の世界です。カメラの歴史を振り返ってみると、写真撮影はフィルムで現像することが当たり前でした。今でこそ、撮影した写真をその場で確認し、すぐスマートフォンに移して共有するといったことができてしまいますが、20年ほど前までは一眼レフは高級品で、フィルムカメラを使っている人が大多数でした。この「アナログ」 の世界では、手間が多くかかります。フィルムカメラで撮影をするためには、フィルムを買ってきて、撮影をして、その後カメラ屋さんで現像をするといった手順が必要です。もちろん世の中の大多数の人は簡単に撮影できる「デジタル」 を選択します。その方が圧倒的に便利だからです。ただ一方で、「アナログ」 の良さを感じる人も多く存在します。フィルムカメラで撮影した写真は柔らかい雰囲気が特徴的なため、その特徴を利用して写真の雰囲気作りに役立てている方を多く目にします。
 
カメラ目線で話を進めていましたが、世間一般の目線で考えてみるとメールと手紙に例えるとわかりやすいでしょうか。今では当たり前に「デジタル」 のメールが飛び交っています。もはやメールを使ってすらいないのかもしれません。LINEなどのチャットツールが当たり前になり、友人との連絡もチャットですませてしまうことが普通です。しかし、思い返してみると昔は手書きの手紙が当たり前でした。相手のことを考えて、自身の手で文字を書き、相手に届ける。文字が綺麗でなかったとしても、その文章からは相手の心情や想いを読み取ることができます。たとえ相手が読むまでに時間がかかったとしても、その手間をかけてでも相手に届けるために手を動かしていました。現在でも、特に冠婚葬祭などの際には手書きではがきや手紙を書くことがあるかと思います。人々は本質的に気持ちを込める時には「アナログ」 な方法を無意識に選択しているのです。
 
カメラの話に戻りましょう。私自身も「アナログ」 のフィルムカメラの表現が好きで、手間をかけてでも撮影をすることがあります。しかし、メインは「デジタル」 の一眼レフカメラです。よく、フィルムカメラで撮りたいけどいろいろ面倒だなぁと感じて持ち出さないこともたびたびあります。「デジタル」 と「アナログ」 の共存は難しく、どちらかを犠牲にして撮るしかないのかと落胆していました。しかし、これら二つの一見相反するものをいいとこ取りできるものがカメラの世界にはあるのです。その名はオールドレンズ。オールドと聞くとレトロなものを想像されるかと思います。オールドレンズとは一般的に、フィルムカメラに使用されていたレンズで、2000年以前に作られていたものもあるレンズです。フィルムカメラのために作られたレンズですが、専用の機材を介することで最新の一眼レフカメラでも使用することができます。オールドレンズを使用すると、「デジタル」 の機能も使えて、「アナログ」 の表現も得ることができます。このいいとこ取りができるレンズにはカメラに詳しくない人でも使いやすく、大きいメリットが2つあります。
 
1つ目は値段が安いことです。「デジタル」 のレンズは機能が高く、高性能のため非常に値段が高くなります。数万円から数十万円のものが普通です。しかし、オールドレンズは安いものだと数千円から購入することができます。初めてのオールドレンズとしてよくあげられるスーパータクマーというレンズがあるのですが、こちらは1万円以内で買うことができます。カメラは持っているけど、そんなに高いレンズは買えないといった方にも導入しやすいものです。2つ目はSNSによくみるエモい写真が簡単に撮影できることです。オールドレンズ撮影の特徴として、フィルムカメラのようなどこか懐かしく柔らかい表現が特徴的です。加えて、メーカーやレンズごとに特徴が違っていて、レンズが長い時間を経て使用されてきた味のようなものがそれぞれにあることも魅力のひとつです。人との出会いのようにレンズも巡り合わせなんだなと撮影していると感じさせられます。
 
技術がどんどん進化していく中で、古き良きものに目を向けられていない世の中になってしまっているなと感じることが多々あります。仕事などに追われていると、なかなかそういったものに目をむける余裕がないものです。ぜひ一度時間がある時にでも、身の回りにある「アナログ」 なものに目を向けてみてはいかがでしょうか。きっと心落ち着くものが必ずあるはずです。

 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325



2022-01-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事