メディアグランプリ

青山写真学校とギブの精神

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:佐藤良樹(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
「おい! ヘッタクソだなぁ! いい感じの写真なのに、ピンボケしてんじゃん!」
イベントの様子を模造紙にまとめ、写真を貼っているときに職場の同僚に笑いながら言われた。満面の笑顔で続ける。
「いい一眼持ってんのにピンボケしっちまうんだな、やっぱ大事なのは道具じゃなくてここだな、ここ」
と言いながら、腕を叩いて見せた。私のしょげた様子を感じ取ったのか、苦し紛れに、
「次はいい感じのやつ頼むぜ!」
そう言いながら、肩をぽんぽんと叩くと、どこかへ行ってしまった。
 
悔しい気持ちと自分の写真を使ってもらえなかった悲しさが入り混じり、なんとも言えない複雑な気持ちになった。半分仕事のために、半分自分の趣味として、夏のボーナスで一眼レフを買った。せっかくなので、イベントの時の写真記録員として立候補した。初めて、いろんな写真を撮って回ったが、ボタンを押して、綺麗に見える写真を何も考えず撮るだけで楽しかった。でも、それだけではダメだったようだ。
 
買った当初は、
「デジカメみたいに、電源入れて、ボタン押せば綺麗な写真撮れるっしょ!」
そう簡単に考えていたのだが、現実は違った。デジカメよりもやれることがたくさんある一眼レフは、素人の私には使いこなすことができない代物だった。デジカメよりも画素数の高い綺麗な写真が撮れる機械になっていた。
 
悔しさから、もっと映える綺麗な写真が撮りたいと思った。以前家族が買ったのであろう、写真の撮り方についての本を見つけた。読んでみると、構図についてや表現の仕方について勉強することができた。また、カメラの機能について少しだけ知ることができた。
 
そのおかげで、星空の撮影をしたり、ポートレートを使いながら映えてるっぽい写真を撮ったりできるようにはなった。何よりも、同じ状況でも構図や光の量を変えるだけで、自分の理想に近い写真が撮れるようになり、それを楽しんでいる自分がいることに気がついたのだ。
 
梅の花の写真を撮りに行った日は、普通なら1時間もあれば十分園内を回りきれるのだが、カメラを向けたが最後、あっという間に時間が過ぎて日が暮れそうになっていた。一緒に行った友達はそれに付き合わされて、最初は被写体として楽しんでくれていたが、最後には疲れ切ってやつれた顔をしていた。
 
「もっといい写真を撮って、売ってお金をもらえる生活できたら最高だな」
そんなことを考えながら日々を送っていると……。天狼院書店と言う本屋さんの広告が目に入った。それは、なんとも不思議感の漂う構図と色合いで表現された可愛い女の子が写っていて、左側に大きく「青山写真学校」と書かれていた。よく見ると小さい字で、「1年で写真家として独り立ちできる実践知が習得できる年間カリキュラム。毎回評価付きで全力指導!」と説明があった。
 
とにかく目を引いた。「これは僕のために用意されているカリキュラムなのではないか!」と運命さえも感じた。内容を見ても、自分を売り込むために必要な強み探しから、写真の撮り方はもちろんのこと、写真展の開き方まで教えてくれるという。
 
「すぐに申し込みをしたい!」
そう思ったが、2000字の文章を毎週提出する講座を講習中の身であり、4月から仕事も忙しくなるため、踏み切れずにいた。3月の講座を受けに、天狼院書店を訪れた時、
「青山写真学校について気になってるんです」
と伝えると、店員さんが
「青山写真学校の青山さんが生放送で紹介してくれたものがあるんだよ」
と、丁寧に動画を再生して見せてくれた。
「素人の人と青山さんが写真を撮るときは、初めから被写体になってもらう人のことを考えていて、接し方がこんなにも違うんだ。神回だから、見てみて!」
とお薦めされた。
 
家に帰って早速動画を見てみると驚きの連続だった。まず、再生時間6分という早さで、目からうろこが落ちた。それは、青山さんの紹介だ。
「ペンギンとショートヘアと猫をこよなく愛する“究極の晴れ男”」
「フェチなのにピュアな作風で、制服やコンプレックスを魅力的に撮影」
これだけなのだが、とても重要なのだ。
 
カメラマンは綺麗な写真が撮れればいいわけではない。信用を得られるかが大事で、そのためにはコミュニケーションをすることが必要なのだ。だから、自分を簡単に正しく幅広く伝えるためのブランディングをして、コミュニケーションを取るために、共感してもらえる言葉を散りばめておくのが大事だということを学んだ。
 
次に、実際の写真撮影の様子だ。普通なら、いきなりカメラを構えて、「はい、笑って!」と言ったり、「撮りますよ!」とだけ伝えたりして撮ることが多いと思う。しかし、青山さんは自己紹介をしてコミュニケーションを図りながら撮っていくのだ。そこには細かい配慮がたくさんあったが、一番の驚きは、話していく中でモデルの方が自然と微笑み、楽しそうに撮られていたところだ。
 
プロとして、相手を喜ばせる写真を撮らなければならない。写真撮影もサービスなのだと思った。サービスをしてお客さんに尽くすからこそ、ギブの精神があるからこそ仕事にできるのだなと強く感じた。この動画を通して、ギブにこだわる青山さんの写真学校は、これから生徒になるであろう人にもしっかりギブをしてくれるだろうと確信した。
 
だから、すぐにでも4月からの講習を受けに行きたいのだが……。来年の募集があれば絶対に! と思いながら、今日もまた文章を書き続ける。
 
 
 
 
***
 
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2022-03-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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