私が「ほめ達!」になったワケ
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:ゆみエール(ライティング・ライブ大阪会場)
みなさんは、「ほめ達!」ってご存じでしょうか? ほめる達人、略して「ほめ達!」
一般社団法人 日本ほめる達人協会が、人、モノ、出来事の価値を発見する、価値発見の達人を、「ほめ達!」と名づけて呼んでいます。
私が、ほめ達!を知ったのは、2016年1月1日の朝日新聞でした。「ほめて認めてハッピーに」というタイトルの記事でした。そこには、ほめ達!が誕生したエピソードが書かれていました。
ほめ達!は覆面調査から始まったというのです。覆面調査とは、調査員が一般のお客様を装って、お店や施設を訪問し、スタッフの接客から清掃状況まで依頼のあった項目を調査して、依頼主に報告するというマーケティングリサーチの一種です。
なぜ、この記事に目が留まったかというと、実は私も覆面調査員だったからです。
記事には、こう書かれていました。
悪い点や改善点を指摘すると、ダメ出しと受け取られる。依頼主からは、「ここまでキツイことを書くのか」と言われて、調査結果がなかなか効果に結びつかなかったと。
そう! まさしくその通りでした。
私が所属していた覆面調査のチームでも、同じような問題が起こっていました。調査項目に従って調査をして、「〇」「×」のチェックをつけて、所感に改善アドバイスを記載する。これが、覆面調査の基本的な業務です。覆面調査の目的は、現状の問題点を改善して、顧客満足度を上げることですから。
覆面調査の精度を上げれば上げるほど、悪い点、改善点が見つかります。必然的に所感にも改善アドバイスが増えてきます。これが、「ダメ出し」になると言うのです。覆面調査員は、依頼主の依頼に忠実に仕事をして、熱心に調査をしているだけなのに。
そんなダメ出し覆面調査から、ほめ達!が誕生したと書いてあります。ダメ出しを封印して、ほめる点をたくさん報告し、改善点はすぐに直せそうな1~2点にしたところ、スタッフにやる気が出て、依頼主のお店の業績もアップしたとありました。ダメ出しの覆面調査から、「ほめる覆面調査」に転身したのです。
ちょうどそのころ、私が所属していた覆面調査会社でも、「愛のある調査書を書こう」と努めていました。調査対象者のモチベーションが上がるように、今できていることをしっかりと書いた上で「ここだけ直せば完璧」と思ってもらえるような所感を書こうと取り組んでいました。なんと、私たちも「ほめる覆面調査」をしようとしていたのです。
新聞記事を読んだ私は、「ほめ達!」に興味を持ちました。さっそくインターネットで検索しました。一般社団法人 日本ほめる達人協会の立派なホームページにヒットしました。そこには、検定や書籍の紹介、「協会について」などの項目がありましたが、ほめる達人になるために、どんなふうにほめればいいのかは書かれていませんでした。
また、「ほめ達! 宗教」「ほめ達! 怪しい」なんて、ワードも出てきます。
確かに! 私も胡散臭さが拭えません。まさか、宗教ではないとは思いますが、バブルのころに流行った自己啓発セミナーなのでは? そんな不安がよぎります。
ホームページに、「ほめ達!検定3級」の案内がありました。一番近い検定会場は、大阪市内です。家から、40分ほどで行けます。金額も5千円。そうだ、これに行ってみよう。5千円なら1回飲みに行ったと思えばあきらめもつく。そう決めたときには、新聞記事から1年以上が経っていました。
実際にほめ達!検定を受けてみると、まったく胡散臭いものではありませんでした。コーチングや心理学などを元にした、根拠のある内容です。もちろん壺やお札を買わされることはありませんし、検定2級を強引に勧めることもありません。自分が言われたいほめことばを書き出したり、身近な人をほめてみたり、短所だと思うことを長所に言い換えたりするワークをいくつかするうちに、とっても気持ちがよくなってきます。それは私だけでないようです。だって、受講生のみなさんが笑顔なのですから。ほめ達!には「ほめるは人のためならず」という言葉がある通り、誰かをほめていると、自分がいい気持ちになってきます。ポジティブになってきます。
私は
みなさんは、「ほめ達!」ってご存じでしょうか? ほめる達人、略して「ほめ達!」
一般社団法人 日本ほめる達人協会が、人、モノ、出来事の価値を発見する、価値発見の達人を、「ほめ達!」と名づけて呼んでいます。
私が、ほめ達!を知ったのは、2016年1月1日の朝日新聞でした。「ほめて認めてハッピーに」というタイトルの記事でした。そこには、ほめ達!が誕生したエピソードが書かれていました。
ほめ達!は覆面調査から始まったというのです。覆面調査とは、調査員が一般のお客様を装って、お店や施設を訪問し、スタッフの接客から清掃状況まで依頼のあった項目を調査して、依頼主に報告するというマーケティングリサーチの一種です。
なぜ、この記事に目が留まったかというと、実は私も覆面調査員だったからです。
記事には、こう書かれていました。
悪い点や改善点を指摘すると、ダメ出しと受け取られる。依頼主からは、「ここまでキツイことを書くのか」と言われて、調査結果がなかなか効果に結びつかなかったと。
そう! まさしくその通りでした。
私が所属していた覆面調査のチームでも、同じような問題が起こっていました。調査項目に従って調査をして、「〇」「×」のチェックをつけて、所感に改善アドバイスを記載する。これが、覆面調査の基本的な業務です。覆面調査の目的は、現状の問題点を改善して、顧客満足度を上げることですから。
覆面調査の精度を上げれば上げるほど、悪い点、改善点が見つかります。必然的に所感にも改善アドバイスが増えてきます。これが、「ダメ出し」になると言うのです。覆面調査員は、依頼主の依頼に忠実に仕事をして、熱心に調査をしているだけなのに。
そんなダメ出し覆面調査から、ほめ達!が誕生したと書いてあります。ダメ出しを封印して、ほめる点をたくさん報告し、改善点はすぐに直せそうな1~2点にしたところ、スタッフにやる気が出て、依頼主のお店の業績もアップしたとありました。ダメ出しの覆面調査から、「ほめる覆面調査」に転身したのです。
ちょうどそのころ、私が所属していた覆面調査会社でも、「愛のある調査書を書こう」と努めていました。調査対象者のモチベーションが上がるように、今できていることをしっかりと書いた上で「ここだけ直せば完璧」と思ってもらえるような所感を書こうと取り組んでいました。なんと、私たちも「ほめる覆面調査」をしようとしていたのです。
新聞記事を読んだ私は、「ほめ達!」に興味を持ちました。さっそくインターネットで検索しました。一般社団法人 日本ほめる達人協会の立派なホームページにヒットしました。そこには、検定や書籍の紹介、「協会について」などの項目がありましたが、ほめる達人になるために、どんなふうにほめればいいのかは書かれていませんでした。
また、「ほめ達! 宗教」「ほめ達! 怪しい」なんて、ワードも出てきます。
確かに! 私も胡散臭さが拭えません。まさか、宗教ではないとは思いますが、バブルのころに流行った自己啓発セミナーなのでは? そんな不安がよぎります。
ホームページに、「ほめ達!検定3級」の案内がありました。一番近い検定会場は、大阪市内です。家から、40分ほどで行けます。金額も5千円。そうだ、これに行ってみよう。5千円なら1回飲みに行ったと思えばあきらめもつく。そう決めたときには、新聞記事から1年以上が経っていました。
実際にほめ達!検定を受けてみると、まったく胡散臭いものではありませんでした。コーチングや心理学などを元にした、根拠のある内容です。もちろん壺やお札を買わされることはありませんし、検定2級を強引に勧めることもありません。自分が言われたいほめことばを書き出したり、身近な人をほめてみたり、短所だと思うことを長所に言い換えたりするワークをいくつかするうちに、とっても気持ちがよくなってきます。それは私だけでないようです。だって、受講生のみなさんが笑顔なのですから。ほめ達!には「ほめるは人のためならず」という言葉がある通り、誰かをほめていると、自分がいい気持ちになってきます。ポジティブになってきます。
私は「胡散臭いかも」なんて警戒しながら会場にやってきたのに、終わるころにはすっかりとほめ達!の虜になり、もっと学びを深めたいという気持ちになっていました。
そして、その後2級検定を受けて、認定講師講座まで受講して、今では「一般社団法人 日本ほめる達人協会 認定講師」という肩書を持つまでになりました。
2018年にほめ達!検定3級を受けてから今年で4年目です。ようやく、人をほめることが自然にできるようになってきました。ほめ達!に出会う前の私は、覆面調査員として、依頼に忠実に改善点を探して、良かれと思って調査対象者に改善アドバイスをしていました。そして、それの何が悪いのだろうと思っていました。
でも、今ならわかります。良かれと思った改善アドバイスも、相手にとってはダメ出しでしかなく、それで心が折れてモチベーションを下げてしまっていたということを。これは、決して、覆面調査という特殊な仕事だけではなく、職場の上司と部下、先輩後輩、学校の先生と生徒、親と子、どんな関係にも共通しています。人は、認められたいし、ほめられたい。認めてほめてくれる人のアドバイスは素直に聞けるし、良かれと思って言ってくれていると感じられます。でも、ダメ出ししかしない人の言うことには耳を傾けないのです。
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