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名前を呼べない。あだ名が呼べない

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:鈴木 勇気(ライティング・ゼミNEO)
 
 
名字に“さん付け”で呼ぶのが九割。
男女問わず、年齢問わず○○さんと呼ぶ。
私は仲良くなっても人を下の名前で呼ぶことができない。呼び捨てなんてもっての他だ。今、私の周りにいる人で下の名前で呼び捨てしている人は長男くらいだ。もちろん、あだ名で呼ぶこともできるはずもない。12年間一緒にいる妻でもいまだに“さん付け”で呼んでいる。(さすがに下の名前だが…)
 
そんな私が自分のことを棚に上げて声を大にして言いたい!
人との距離を詰めたいなら「名前を呼べ!」「あだ名を付けろ!」
 
名前は一番のアイデンティティ?それとも自分を表すただの記号?
数年前、会社の同僚女性が結婚することになった。結婚が近づくにつれて、だんだん憂鬱な面持ちになってきた。よくいう「マリッジブルー」というやつだと思っていたので、気分転換に皆で飲みに行こうという話になった。その酒の席で、私は耳を疑う話を聞いた。
「彼とずっと一緒にいたいと思い、結婚を決意したけど名字が変わるのが本当に嫌だ。現在の結婚の制度や会社の制度では、結婚をしたほうがお得になることが多いけど、30年弱連れ添った名字を家族から受け継いできた名字が変わることが悲しい」と。
私は、名字にも名前にも全然愛着がないのでとても驚いたことを覚えている。
分かりやすいし、覚えやすいし、説明しやすいから好きではある。
鈴木は非常に多い名字だし漢字も間違えようがない、名前の勇気も「元気勇気の勇気」と言えば間違えることはない。
ただ、強い愛着もなければ、こだわりも全くと言っていいほどない。なんせあだ名が「びーちゃん」と名前と全く関係がない。私と認識できれば、名前や呼び名なんてなんでもいいと思っている。
強いこだわりがある人もいることを知ってとても驚いた。
ただ、私のような人間のほうが少なくて、名前にアイデンティティを見出している人のほうが多いようだ。
自己啓発本が好きな人なら、一度は通る「デールカーネギー」も著書≪人を動かす≫で、名前の重要性を説いている。人は自分の名前に大きな関心を持っていて、名前を覚えて、呼ぶことは、下手なお世辞よりも効果が高いと。
 
あだ名を付けられる人は天才だと思う。
あだ名を付けるのが得意な人は距離感のつめ方が抜群にうまい。あだ名を付けるためのやり取りで仲良くなれるし、いいあだ名を付けられれば強い印象を持たせることもできる。
自分から○○って呼んでいい? と言えば、呼び名に悩むこともない。
あだ名を付ける天才と言えばやっぱり芸人の有吉弘行だ。基本的には、バカにしてるか、ひどいものが多い。
例えばこんなあだ名を付けている。
・アンタッチャブル山崎 ⇒前世は猪
・大竹まこと ⇒巣鴨の看守
・小島よしお ⇒すべりコンベア、海パンセレブ野郎
普通だったら怒り狂ってもよさそうなものばかりだが、皆なぜか笑いながら受けている。テレビの力なのか。有吉の人柄なのか。どちらにせよ、怒り狂う人はいないのだ。
有吉のあだ名のすごいところは「あぁ~確かに! そんなイメージある! 言われてみるとそうかも」って思うものが多い。これはその人をじっくりみて特徴を捉えている証拠だと思う。あなたのことをちゃんと見ていますよ! ということが分かるから相手もすんなりと受け入れることができるのじゃないかと。
 
人との距離を詰めたいなら「名前を呼べ!」「あだ名を付けろ!」と本気で思っているが、自分ではなかなかできていない。誰も彼も「さん付け」にしてしまい。壁があると言われることが多い。
なんで呼ばないのかというと“自分に自信がない”からだと思う。私なんかにいきなり呼び捨てにされたり、あだ名で呼ばれたりしたら相手は気分を害するだろう…。いきなり距離感つめてこないで! と思われると感じてしまい。距離を詰めることができない。
 
自分自身は下の名前でも呼ばれても全然OK。年下が下の名前で呼んできても、あまり気にならない。というのも名字が鈴木なので、同じ苗字の人に出会うことが多い。小学生の頃から絶対にクラスに2人はいる。だから名字で呼んでしまうと、どっちを呼んでいるのか分からなくなるから下の名前で呼ばれることが当たり前の世界で過ごしてきた。
だから名前で呼ばれることに抵抗は全くない。
 
自分は名前で呼ばれるのはいいのに、人を名前で呼ぶことができない。本当に難儀な性格だとつくづく思う。
 
たった一言「○○って呼んでもいい?」と言うことができないのだ。
次に出会う人こそ「○○って呼んでもいい?」と言おう。
 
 
 
 
***
 
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2022-04-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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