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誤解されているトラウマの真実 - アナタがどう感じ経験したか編


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:Dr Blue(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
トラウマという言葉を聞いてアナタは何を思い浮かべるだろうか?
多くの人は、「私には関係ない」と素通りしてしまう言葉かもしれない。
もしくは、トラウマという言葉を聞いただけで凍りついてしまう人もいるかもしれない。
 
日本的な対処の仕方の一つに「臭いものには蓋をする」という言葉がある。
多くの人は、トラウマという言葉を私が昔勘違いしていた様に、誤解したまま放置してしまっている可能性がある。
 
だから、アナタがトラウマの真実を知る事で、トラウマの世代間連鎖ではなく「希望」という未来を、次世代に託す事が出来る様になるキッカケになればと思う。
 
「トラウマとは「何が起こったか」ではなく、アナタがどう感じ経験したか」
 
トラウマという言葉を聞くと多くの人は、テレビやニュースで報道される様な悲惨な事件や事故を思い浮かべるのではないだろうか?
 
そして、実際の多くのトラウマサバイバー達も、私に起こった事をトラウマと言うのは、おこがましい気がすると感じてしまう事があるのではないかと思う。
 
子供の頃私は、世界で一番平均寿命が短いと言われているシエラレオネに関する本を読んで、衣食住全てが揃って、明日戦争に巻き込まれて死ぬ恐怖がない生活を送っているはずの自分の日常を、トラウマがあると感じている事に一種の恥を感じていた。
 
ただ実際家庭内では、目の前で包丁が飛び出す様な夫婦喧嘩が日常茶飯事。そして、妊娠した母に父と姑が堕胎と避妊手術を迫り、ほとほと困り果てた母が10歳にも満たない私をカウンセラー代わりにして命の相談をしていた事も。ここにはこれ以上詳しくは書かないが、子供の私にとってそれは子供としてのキャパを超えたトラウマ以外の何者でもなかった。
 
だけど、人間思い込みとは怖いものである。
 
トラウマは、他者からその惨劇を認めてもらえるレベルでなければ、トラウマという言葉を使ってはいけないとずっと思い込んでいた。身体的虐待はあったけど、それは身体の一部を失うレベルではなかった。だから、トラウマなんて存在しない!という思い込みをし、また、ずっとさせられてきた。だがら、私はサバイバルする為に、自身の感情に蓋をした状態で30年以上生きてきたのである。
 
赤ちゃんや子供にとっては、身の回りの世話をしてくれる親(大人)の存在無くしては生き延びる事はできない。だから、子供はこれはおかしいとどこかで感じ、理解したとしても、親の不適切養育や人間性を疑うのではなく、自分が悪い子であると思い込む事でなんとかサバイバルしようとする。そして、その思い込みは残念な事に潜在意識に蓄積され、大人になっても、その潜在意識の理解を基準にして日常を過ごしてしまう。
 
だから、トラウマが起こった時期が早ければ早い程、ここでいう
「アナタがどう感じたか」
という言葉を理解する事が難しくなる事は、残念ながらよく起こりえる話である。
 
では、何故「トラウマとは「何が起こったか」ではなく、アナタがどう感じ経験したか」というトラウマの真実を知る必要があるかといえば、
 
「自分がどう感じたか」
 
という感覚を取り戻す事こそ、トラウマ回復の一歩であるからである。
何が起こったかではなく、アナタがどう感じたか。
 
私達が自分の気持ちを大切にし始めた時、やっと私達は囚われてしまって過去から解放されるのである。
 
そして、自分の感覚は間違っていなかったんだという経験を積み上げる事こそ、奪われてしまった、自尊心や自己肯定感を取り戻す第1歩となる。
 
残念ながら、海外と比較すると日本は感情を表に出す事をあまりよしとしない文化が根付いている様に思う。そういった中で、自分の感情をどう表現したらいいのかロールモデルをみて学ぶ機会さえ正しく与えられていない気がする。
 
そこで一つオススメするのが、海外のドラマやドキュメンタリー映画を見てみる事である。各国の色々な感情表現の方法を見て学ぶ事で、感情表現の選択肢の幅が広がる。そして、色々な感情がある事を観て学ぶ事で今まで全て「怒り」という言葉で表現していた事が、実はその怒りという言葉の中にも、フラストレーションを感じている部分があったり、恥ずかしいって気持ちからくる怒りがある事に気づくかもしれない。(気になる人は是非、「感情の輪」という単語をネットで検索して欲しい)
 
日々の生活の中で、私達は色々な感情に出会う。
 
そういった、日々感じる感情に蓋をしてやり過ごすのではなく、是非その感情達に寄り添って、その感情達がアナタに何を伝えようとしているのかそっと耳をかたむけてあげて欲しいと思う。誰だって、無視されるのは面白くない。それは感情も同じ。そうやって、自分の感情に寄り添ってあげる事で、これまで無視され、苦しんできたパーツさんの信頼を取り戻す事が、トラウマによってブロックされた本来の自分に出会う為の近道である。そして、本来の自分に出会う時、きっと私達は自分がこの世に産まれてきた理由や使命を思い出す事が出来るのではないかと思う。
 
 
 
 
***
 
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2022-05-04 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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