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友達との旅にストレスを感じたら


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記事:よしかたよしこ(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
「友達と旅の感覚が合わなくて疲れる……」
 
国内旅行中の幼馴染からLINEがきた。
女2人で四国を巡っているらしい。
 
私は早起きして色々行きたいのに、友達は朝早いのが苦手で出発が遅くなる。
夕食は勝手に高い方のコースを選ばれている。
 
普段半日くらい一緒に遊んでいる分にはそこまで気にならない、感覚のズレ。
旅先で見えてきてしまうことってあると思う。
 
 
私はよく海外旅行をする。だいたいは、大学時代の友達とバックパッカースタイルの自由旅だ。
ある時お互いの休暇が合わず、私が先にスリランカに入国し、数日後途中の町で友達と合流することになった。
合流地はキャンディ。
友達はコロンボの空港からタクシーを3時間ぶっ飛ばして来た。
 
キャンディの一番の見どころといえば仏歯寺だ。地球の歩き方にも「ここを訪れずにスリランカは語れない」と書いてある。
私達もそこへ向かった。
が、入れなかった。
「肌を露出する服はダメ。そこでストール買って」
 
そういえば地球の歩き方に書いてあった。でも暑すぎて忘れていた。
上着を取りに行くにもホテルはちょっと遠い。ストールは買いたくない。
「入場料も高いし、見なくてよくない?」
 
結局ビールを飲んで町をブラブラするだけでキャンディを発った。
ちなみにコロンボからのタクシー代に比べたら、仏歯寺の入場料など大したことない。
普通の人なら絶対に見たいと思うだろう。
 
まあこんな風にバッチリ旅感覚が合うのは稀だとして。
そうじゃない友達とどうしたらストレスなく旅ができるか?
それは、自分がいつもよりちょっと我儘になることだと思う。
 
 
スリランカに行ったのとは別の友達(A子とする)との旅でのこと。
 
17年前、ペルーに行こうということになり、旅程を見積もっていると途中でA子が言い出した。
「先輩が行ったボリビアのウユニ塩湖がすごくいいらしい。せっかくペルーに行くならついでに行きたい」
 
今や有名なウユニ塩湖だが、当時はここまでメジャーではなかった。私はその存在を知らなかったし、時間・費用の面でもどちらかというと後ろ向きだった。
が、あまりにA子が主張するのでそこまで言うなら……と行くことにした。
 
当時はウユニまで空路の選択肢はなかったと思う。ペルーからボリビアのラパスに入り、ウユニへのバスチケットを買いに旅行会社のオフィスへ行った。
ところが、バスは出ないという。ストライキでバリケードがされているというのだ。
日本への帰国便は数日後に迫っているし、ここで足止めをされている時間はない。
他に手段はないかと詰め寄ると、旅行会社の人は言った。
 
「スクレという町まで飛行機で行け。そこからウユニへのバスがあるはずだ。知らんけど」
 
これは賭けだ。スクレまで行って足止めをくらうくらいなら、ラパス観光の方がまだましだ。
慎重派の私はまた後ろ向きだった。
が、A子の意志は固かった。どうしてもウユニ塩湖に行くためとにかく前進したい。
またもや私はその熱意に押されスクレへ飛んだ。
 
しかしスクレに着くと案の定ウユニへ行く手段はなかった。
タクシーの運転手にもバリケードがあるからと相手にされない。
途方に暮れる私達の前に、ビジネスマン風のペルー人が現れた。
「僕のセスナに乗る? ウユニへのバスが出る町まで15分で連れて行ってあげるよ。1人$100ね」
 
!!!! 怪しい!!!!
 
$100はボリビアではもちろん非常に高額である。
しかしここまでくるともうやけくそ。$70に値切ってセスナに乗りこんだ。
 
少し揺れるだけでヒヤヒヤしながらひたすら着陸の無事を祈り固まっている私をよそに、A子はちゃっかりセスナの操縦もさせてもらっている。
A子とでなかったら、私はこんなに無茶な旅はしていないだろう……。
私は思った。A子とは旅の感覚にズレがある……。
 
だがそんな心配もよそにセスナは無事着陸。怪しいと思っていたビジネスマンは親切にもバス停まで車で送ってくれ、そこから夜行バスに乗って12時間、ようやくウユニへ辿り着くことができた。
 
ウユニ塩湖の美しさはあえて語る必要もあるまい。
ただ写真や映像と生とでは感動が何十倍も違うことは主張しておきたい。
ここに辿り着くのが簡単な道のりではなかったのは当然のように感じられた。
 
 
さて、どうしたらストレスなく友達と旅ができるか? という話に戻る。
 
私はA子と旅感覚が合わない。
本当はA子のように大きなリスクを背負いたくない。
 
だけど、A子がそれでもどうしても行きたいという場所。その熱意。
私は結局それに押された。
その結果、想像を超えた景色に出会うことができた。
 
表面的に見ればA子の我儘である。
でもその中身は、A子の目的に対する強い意志であり、それを成し遂げるために相手を巻き込もうとするプレゼン力だ。
 
旅の目的を明確にしそれを達成することに前のめりになり、これが絶対楽しい、という説得力をもって同行者を巻き込む。
なんとなく相手に任せる、という姿勢をやめる。
そうすると、ストレスはなくなる。
 
友達がどうしても高いコースが食べたいと主張したら、OK、じゃあ私はどうしてもここに行きたいから早朝の電車に乗ろう、とプレゼンすればいい。
 
日常では出さない少しの我儘。
旅ではそれを発揮した方が、楽しめるのではないだろうか。
 
 
幼馴染から次の日またLINEがきた。
 
「高い方のコース、美味しかった。自分では選ばないような場所やプランになるのは、それはそれで新鮮だね」
 
そう、旅の我儘は同行者を巻き込んで旅を豊かにする。
お返しに自分も我儘を言ってみればいいのだ。
 
 
 
 
***
 
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2022-05-04 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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