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これから中年になるみんなへ


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:木田 和廣(ライティングゼミ・4月コース)
 
 
私は今、「こんなことも知らなかったなんて、自分のバカ!」と痛切に思っている。
 
その「こんなこと」をもっと若い時に知っていたら今の自分の人生、もっと良いものだったはずだぞ。と思う。
私は今、55歳。中年真っ盛りである。そして「こんなこと」は、この歳になって(実際には数年前)はじめて気づいた。自分をバカと思う理由は気がつくのが遅かったからである。しかし、バカはバカだが、仕方のない面もある。若い時はなまじ体力があるから気が付きにくいのだ。中年になり、体力が落ちる。急には落ちないがダラダラと落ちる。気づくと若い頃の体力はない。すると、潮の引いた海から岩礁が顔をだすように「こんなこと」に気づかざるを得なくなる。
 
私は昔、自分が中年になるなんてことは想像していなかったから、きっとみんなもそうだと思う。でも、確実になる。あまり愉快な話ではなくて申し訳ないが、間違いなくみんなも中年になる。そこで、私がもっと昔に知っておけばよかった「こんなこと」についてみんなに伝えたい。「私は、若いから関係ないよ」そう思うかもしれないが、読んだ後は「読んで得した」と思うはずである。
 
「こんなこと」は1日の流れで説明できる。そして、毎日のことである。
 
まず、朝だ。
 
みんなは朝、何時に起きている? 私は5時前後。早ければ4時半、遅くとも5時半だ。みんなはきっと、夜12時頃に寝て7時ころに起きているんじゃないかな? みんなよりも2時間程度は早い時間だと思う。そして起きたら30分程度、犬を連れて散歩にいく。毎朝だ。「早起きは加齢の結果、眠りが浅いからじゃない?」そうかもしれない。けれど、夜は10時に寝て、あえて早起きしている。つまり、意図的にデザインしたものである。
 
なぜそんなに早起きなのか? ストレスから自分を守るためである。
 
精神科医の樺沢紫苑先生が著書「精神科医が教えるストレスフリー超大全」で言っていることを要約すると、こうなる。
 
「朝起きてから1時間以内に太陽の光を浴びながらリズム運動すると脳内でセロトニンが分泌される。この物質は覚醒、意欲と関連した脳内物質であり、スッキリとした気分や集中力が得られる。さらに午前中に分泌されたセロトニンを材料に夕方、睡眠物質であるメラトニンが生成される。メラトニンにより、夜、ぐっすりとした、質の高い眠りが得られる。そのサイクルを回すことでストレスフリーになる」
 
私も昔は、会社に遅刻しないギリギリの時間におき、朝食もそこそこに出社し、夜遅くまで残業し、深夜に寝る。負のサイクルに陥っていた。ストレスから回復する時間帯がなく、よりメンタルをやらなかったと思う。単にラッキーだっただけだ。
 
午前中になった。
 
仕事を片付ける。「できるビジネスマンはレスポンスが早い」そんなことを思いながら午前中にメールの返信をする。
バカだ。みんなも中年になると分かるが、考える力は一日の中で、起きたばかりが一番高く、夜寝るまでにだんだん減っていく。つまり、同じ1時間仕事をしても、午前の1時間はエース級の脳みそ、午後の1時間は敗戦処理投手級の脳みそである。つまり、午後は絞りカスである。午前中にこそ、企画、アイデア出し、書籍やブログの執筆、セミナーの資料作成などクリエイティビティを必要とする仕事をして、午後、メールの返信などどうでもいいルーチンの仕事をした方が良い。私はベンチャー企業の取締役をしながら、ここ数年で、4冊書籍の執筆、4つのUdemy講座の作成、100を超えるウェビナー、セミナー、トレーニングの講師をしてきたが、朝の散歩の後の時間を活用したからできたことだ。
 
夜だ。
 
お酒を飲んで寝よう。お酒を飲むとぐっすり眠れるからな。
バカだ。私は昨年まで、週7日365日、毎晩寝る前にお酒を飲んでいた。お酒を飲むことは(お酒の代金はかかるが)体力的にはコストを伴わない活動だと思っていた。リラックスするからどちらかというと体力的にプラスの活動だと思っていた。とんでもない。FitBitという装着型のトラッカーで睡眠中の心拍数を確認するとよく分かる。理想なのは、寝るとともに心拍数が下がり、寝ている間下がり続け、目が覚める時間が近づくにつれ上がっていく、折れ線グラフにすると「ハンモック型」なんだそう。
お酒を飲んだ夜の心拍数を見てみよう。寝ている間もずっと高いままだ。安静時心拍数より高いところで推移している。つまり、休まっていない。体は、アルコールを分解するために必死に働いている。まるで夜間に稼働する工場のようだ。そのため、本当は行わなければいけない工場のメンテナンスができない。壊れた細胞の修復にあてるべきリソースをアルコールの分解にあててしまっているんだ。そのため、発がんリスクが高まる。
 
これに気づいたので、お酒を減らした。今は、機会飲酒、つまり、飲むべき理由があるときにだけ飲む。習慣飲酒はやめた。もっと若いうちに気づくべきだった。
 
さあ、22時だ。
 
そろそろ寝よう。「おやすみ」
バカだ。寝る前には、明日朝起きて取り掛かるタスクを確認してから寝るのが良い。起きてから「さぁ、何に取り掛かろうか?」と考えたのでは初動が遅れる。タスクのリスト化と優先順位付けに、貴重な、目覚めたばかりの新鮮な脳みそを使ってしまうことになるのだ。それに、もしラッキーならば、寝ている間に「頭の中の小人」が考えを整理してくれたり、アイデアがでる準備をしてくれたりすることがある。それがおきると、生産性がものすごく高まるのだ。そして、その「頭の中の小人」を動かすにはまずタスクを正確に認識するという作業が必要なのだ。
私は、若い頃、晩酌の結果、酔っ払ってそのまま寝ていた。ずいぶん、もったいないことをしたものだ。
 
中年になって体力がおち、いやがおうでもそれに気付かされてから生活を変えるのではなく、若いうちから生活サイクルを最適化することでみんなの成し遂げられることは飛躍的に増えるに違いない。騙されたとおもって、やってみて欲しい。
 
 
 
 
***
 
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2022-05-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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