メディアグランプリ

気分転換のジプシー


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記事:青山 聡美(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
皆さんは、普段仕事で、こんなことないだろうか?
打ち合わせでなかなか意見が収束しない。着地点を見出せない。
難しい課題に取り組んでいるけど、なかなか解決の光が見えない。
長時間同じことをやっていたり、飽きてくる。
 
大体、そういうときは、私は頭に血がのぼっている。
体温もかなり上がっていると思う。汗をかいていることもありそう。
呼吸もちゃんとできていないかもしれない。
時間があっという間に過ぎているのに、気持ちばかり焦ってしまう。なけなしの自信も時間と共にどんどん失われていく。
 
「ハァ〜、どうしてこんなことになるんだ。この状況はいったいいつまで続くんだ」
こんなとき、どうするか?
 
はい。みなさん、ほとんどの人がこう答えるでしょう。
「休憩しましょう。気分転換をしましょう」
もちろん私もそう答える。
 
先日、とても良い気分転換になるものを見つけた。
私は、普段在宅ワークをしている。このコロナ禍でかれこれ2年間続いている。
通勤がないというのはとても快適だ。
仕事の隙間に家事をやったり、宅配便も受け取れる。子供の小学校の行事やPTAの集まりにも参加できる。
通勤をしていたときは、朝全ての洗濯や掃除を終わらせ、食事の仕込みをしていた。そのときに思い出せず準備ができなかったことは諦めるしかない。荷物受け取りの時間変更などがいい例だ。
学校行事も休暇が取れなければほぼ諦めていたので、在宅ワークになってからは、自分がやりたいのにできなかったことが全て叶えられるように思えた。
 
しかし、大きな盲点があった。
快適に仕事ができるようにと部屋を整えたのもあって、景色が変わらないのである。
そして、仕事中は家に一人。
打ち合わせなどの人と話す時間やトラブルが起きていない時間は、何も刺激がない。
飽きるのである。
時々宅配が来たり、勧誘が来たりするが、そんなものは毎日はやってこない。
 
うまくいかない状態が長く続いたり、飽きたときに、在宅ワークだとなんだかうまく気分転換ができない、ということに気がついた。
 
出社していたときは、こんなとき、どうしていたんだろう?
同僚を誘ってちょっと立ち話をしたり。
コンビニに行ったり。
自席から離れて、ひとりワークスペースにこもったり。
 
何かしら、景色を変えたり、行動をして刺激を得ていた。
ところが、在宅だとこのような刺激が圧倒的に少ないのである。
 
刺激だ。気分転換には刺激が必要だ。
そこから、在宅ワークの気分転換アイテム探しが始まった。
 
とりあえず、同僚にどんな気分転換をしているか聞いてみた。
散歩に行く。
ギターを弾く。
こんな話が出た。
 
散歩もコンビニに出かけるのもうまくいっていないときは時間が惜しく、なかなかやろうという気持ちになれなかった。
音楽は、自分が趣味にしたこともなく楽器も持っていないため、できなかった。
 
じゃあ、大好きなチョコレートかしら。
これはとても自分に合っているように思えた。
ところが、食べ始めたら、止まらないのである。
ただでさえ、運動量が落ちているのに、毎日止まらずに食べていたら、体重も増えていく。
チョコレートは心が満足するが、健康を損ないそうだ。たまになら良さそうであるが、定番にするのはやめることにした。
 
窓を開けてみる、YouTubeをみながら体操も試してみた。
それらもしっくりこなかった。
すっかり刺激のジプシーである。
そんなジプシーも、ついに安住の地を見つけたのである。
どうやら、素直に「刺激そのもの」を追い求めた方が近道であったようである。
 
それは、「スースー」であった。
「スースー」とは何か? 皆さんはどんなものを思い浮かべるだろうか?
 
私の「スースー」とは、ミントのような刺激である。
中でも、ベスト3は歯磨き、チョコミントアイス、かゆみ止めの薬である。
最近はこれらを気分転換に使っている。
 
歯磨きは、食後だけではなく、人と衝突してしまいスッキリしたいときにとても効果があるように思える。
口の中がさっぱりすると、同じ相手でも気分を引きずることなく会話を継続できるように思える。
 
チョコミントアイスは、最近販売されているガリガリくんのチョコミント味がとても気に入っている。これはチョコレートも入っているので、心の満足も得られる。冷凍庫に3本ぐらい、常備している。
上がった体温を下げるのにも、とてもいい。
実際は下がっているわけではないようだが。
 
そして、かゆみ止めの薬だが、こちらは最近導入した新人だ。
暖かくなって虫に刺されるようになったのもあるが、塗ったところはまさに「スースー」して、眠気覚ましにもなるし、何より香りが刺激的だ。呼吸を意識できる感じがする。
塗ったところがひんやりするのも、気に入っている。
 
今のところ、私の「スースー」ベスト3はこれらだが、季節ものもあるので、手に入らなくなったらまた「スースー」ジプシーをするのかもしれない。
新しい何かに出会えるのかもと思うと、ジプシーをしている時間も悪くない。
そんな日々が来るかもしれないけど、今のお気に入りを惜しむことなく、「スースー」の力を今日も借りている。
 
 
 
 
***
 
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2022-05-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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