メディアグランプリ

コメダ珈琲店に行くたびに後悔する


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:久田 一彰(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
「また食べてしまった」
目の前のお皿はもう空っぽだ。
 
これを食べると確実に太るとわかっていた。
健康診断で引っかかった私にとっては、
食べ過ぎは良くないこともわかっていた。
食べた後も後悔することはわかっていた。
 
でも、行って一口食べるとやめられない。
やめられないとまらない、
かっぱえびせん状態になる。
 
今までは家から車で5分くらいの距離にある
お店に行かないと味わえなかった。
 
休みの日じゃないと行けないから、
そんなにひんぱんには行けない。
 
そもそも、
休日に家族を置いてこっそり行くのも無理だ。
車がなくなるとバレてしまう。
 
例え行けたとしても、食べてきたのはバレる。
食べ物の量は想像を遥かに越えていた。
 
幼少期にこっそりおやつを食べて
ご飯が食べられなくてバレたように、
きっと夜ご飯が食べられなくて
バレるに違いない。
 
そんなことを思っていると、
職場近くの最寄り駅、
福岡の小倉駅に新店舗がオープンした。
 
何という引き寄せ力だろう。
 
願えば叶うというが、
私の食べたいという思いが現実になった。
一つの夢が叶った、正夢になったような瞬間だ。
 
ここは食べる楽しみの他にも、
ゆっくりと時間が流れていて、
落ち着いていられるのがいいポイントだ。
 
フリーWi-Fiも飛んでいるし、
コンセントもあり
スマホやパソコンで作業していても
心配なことはない。
 
まるで自分の書斎や秘密基地のように
過ごせるような工夫がされている。
 
座るソファも独特の座り心地で、
お尻に吸盤がついているんじゃないかと
思うほど長居してしまう。
 
壁やパーテーションも
他の人からは見えにくいように、
少し高めに区切られている。
 
こちらからも人が見えにくいから、
目の前の作業に集中できる。
 
1人用の席に着くと
出入りできるのは一箇所だけで、
三方を山と海で囲まれている
鎌倉の地を思い出される。
 
そうか、源頼朝はこういった気持ちで
鎌倉を選んで過ごすのか、
といった疑似体験もできる。
 
そんな安住の地ともいうべき
コメダ珈琲店でお昼に頼むのは、
「たっぷりアイスコーヒー」と
「みそカツパン」の2つだ。
 
座席に座るとすぐに、
メニューも見ずに注文する。
もはやルーティーンと化している。
 
まずは「たっぷりアイスコーヒー」
 
暑くても寒くても一年中いつでも頼む。
シロップを入れる加糖タイプと、
入れない無糖タイプを
選べるのもポイントが高い。
 
普段は無糖を選ぶが、
ちょっと甘いものが欲しいな、
と思うときは加糖を選ぶことができる。
 
そして、嬉しいことに飲み物を頼むと
一緒にサービスでついてくる、
豆菓子がとてもありがたい。
 
体にちょっとした塩分が入ることで
無限に食べられるんじゃないかというほどだ。
 
あまりにも美味しいので、
10袋入りを追加で持ち帰りに頼んでしまったし、
節分の時にはこの豆菓子を選んだほどだ。
 
そして「みそカツパン」
これは、私の想像を遥かに越えていた。
 
揚げたてのカツに味噌が塗り込んであり、
さらにマヨネーズまで入っているのだ。
 
マヨネーズは希望に応じて、
辛子マヨネーズにも変更できるので、
気分ごとに味わいを変えて楽しむことができる。
 
食べやすいサイズも選ぶことができ、
ガッツリかぶりつきたいときは、
3等分にする3つ切り。
 
一口サイズで食べたいときは、
4等分の4つ切りにすることもできる。
 
もちろん私はかぶりつきたい3つ切りを選ぶ。
 
何より嬉しいのは、
両手より大きいんじゃないかと思うほどの、
ボリューム感だ。
 
食べると次のご飯はいらなくなる。
 
ドラゴンボールに出てくる、
1粒で10日分の栄養が取れる
仙豆を食べたんじゃないかと思う。
 
それでも毎回食べ切ることができるのは、
やはり美味しいということだ。
味も量も満足させてくれた。
 
食べ終わり、お腹をさすった後は、
家でくつろぐように
自分の好きなことをする時間だ。
 
イヤフォンをつけて動画を見たり、
SNSを見る。
読書だってすることができる。
そういえば
天狼院書店のライティング・ゼミの
課題の投稿だってここでやった。
 
周りを見ると友人同士や家族連れで、
思い思いにくつろいでいる。
 
新幹線の止まる駅なので、
スーツケースを持って出張途中と思われる、
パソコンを広げたビジネスマンだっている。
勉強をしている学生だっている。
 
そうか、ここは街の中の別荘なのだ。
みんなが安らぎや自分のやりたいことを求めて、
ここにやってくる。
 
外観や内装も木やレンガなどで
柔らかな雰囲気を出しているし、
ゆっくりできる設備や美味しい料理全ては、
コメダ珈琲店からのおもてなしなのだ。
 
だから何度でも行きたくなるし、
コメダ珈琲店がある街に
住みたくなるほどなのだ!
 
だけど楽しい時間ももう終わりだ。
別荘で過ごした後は、
会計をして家に帰らなくては。
 
名残惜しく席にさようならをし、
レジへと進む。
 
するとレジ横に
「お得なコーヒーチケットあります」
の文字が。
どうやら通常価格より1~2杯分お得なようだ。
 
どうせまた行くならばと、
「コーヒーチケットください」と頼んだ。
 
会計をして店を出た。
さあ、次に行けるのはいつかな。
チケット使うのが楽しみだ。
 
そんなことを思った私は、
どうやらまたしても
コメダ珈琲店の策略に
まんまとハマったようである。
 
 
 
 
***
 
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2022-06-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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