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メディアグランプリ

夜中、食べたくないケーキを食べるとろくなことはない

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:鈴木みえ(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
ああ。また怒ってしまった
 
子供の寝顔を見ながら後悔する
 
そんな経験をした、という母親はたくさんいるだろう。
 
もちろんダメなことを教えるために怒ることもある。でも、思うようにいかないことに苛立ちを感じ、つい八つ当たりしてしまうことがある。
 
なんで、できないの?
 
できなくて当たり前だ。だってまだこの世に生まれて数年しか経っていないのだから。
私自身、50を過ぎてもまだできないことがたくさんある。
 
子供はかわいい。幸せを感じる瞬間もたくさんある。
小さな身体で一生懸命愛を表現してくれ、そのひとつひとつの仕草が私を笑顔にしてくれる。この子のためなら何でもできる。初めてそう思えた存在だ。
 
それなのに時々感情がコントロールできない自分がいた。
 
あの頃、友達の中では一番早く結婚し、子供を授かった私は幸せの反面、時折どこかで孤独を感じていた。
 
バブルが終わったとはいえ、まだその名残もあり長期休みになると海外旅行に行く友達。
そして、楽しかった思い出話とお土産を持って会いに来てくれる。
 
「日本ではまだ手に入らないんだよ!」と嬉しそうに渡されるのは、当時話題になっていたとても官能的な香りの香水だった。
 
そしてそれは子育てをしている私がつけるにふさわしいものではなかった。「ありがとう!」と受け取ったものの「どうせ」と、ひねくれた自分がそこにいた。
 
見ると友達の爪は長く伸ばされ、マニキュアで彩られキラキラと光っていた。
思わず爪切りできりっぱなしの自分の手を見られないようにぎゅっと握りしめた。
 
なんだか自分がみじめに感じ、そんな感情を悟られないように、必要以上に明るく海外旅行がどうだったのかを聞く。
 
友達が帰った後もあることではなく、ないことばかりに思考が傾く。なんて小さな人間なのだろう。そんな自分が嫌いだ。
 
愛する人と結婚し、かわいい子供に恵まれ、身体も健康でご飯もおいしく食べることができている。
 
なのに、自由な時間がない、子供が言う事を聞かない、おしゃれができない、世間に取り残されている気がする、そんなことばかり頭の中をぐるぐるする。
 
その思いがどんどん自分で自分を不幸にしてしまう。
 
それは、例えると食べたくもないのにストレスを打ち消すために食べ続けることに似ている。いわゆる「やけ食い」だ。
 
満たされない何かを満たすために、お腹が減っている訳ではないのに、味わうことなくどんどん自分の中に放り込む。
 
そして、後悔する。
 
なんでこんなに食べてしまったのだろう。と。
 
それは脂肪になり、身体にぶよぶよとまとわりつく。
 
誰のせいでもない。自分の意思で食べてそうなったのに、鏡に映る自分を見て「こんなはずじゃなかった」とため息をつき、ストレスとなっていく。
 
脂肪を蓄え続けると、自分にとって心地よい体形でなくなる。
その結果、好きな服を綺麗に着こなすことができなくなる。
 
そして段々おしゃれをすることに関心が向かなくなり、どうせ私なんて、と卑屈になり、その他のことにも手を抜き始め、気がついたら自分を丁寧に扱えていない状況に陥ってしまっている。
 
思考も同じではないだろうか。
 
事が思うように進まない時、つい人や状況を責め不平不満探しをすることで感情の責任転嫁をしてしまう。
 
「こんなこと、言われた! あの時もこうだった。この時もこうだった。あの人のこんな所ってどうかと思う。信じられない! 上手くいかないのはあの人のせいだ」と。
 
そして、ついには自分を責め始めるという負のループに陥ってしまう。
「そんなこと考える私って本当にダメだ」とか「いつもこうだ。なんでこんなに容量悪いのだろう……」と、いくらでも考え続けることができる。
 
この状況になると、坂道を転がるように思考が簡単に止まることはない。
 
そんな思考の脂肪は、自分の中にいらない食べ物を詰め込むようにどんどん身体を重くし、見たくない自分を作り出すのだ。
 
増えてしまった思考の脂肪は、誰かがあなたの変わりにダイエットできないように自己責任で何とかするしかない。
 
では、どうすれば良いか。
 
ネガティブな思考になるきっかけは出来事ではなく、その捉え方によると言われる。
 
また、それによって過去に固執したり、未来への不安もどんどん膨らましてしまう。
 
そんな時、意識を切り替えよう! そう思っても簡単に切り替えられるものではないのだ。
 
感情を書き出す、見方を変える、自己肯定感を上げる。等、様々な対処方法があるが、私が普段意識しているのは、とても単純なのだが好きなことに没頭することだ。
 
猫と遊ぶ、音楽を聴く、お風呂で本を読む、美味しいスイーツを食べる……。
 
そんな簡単な方法もあれば、大好きなアーティストのライブに行く、旅行に行くなど条件が整わないとできないものもあるがその効果は絶大だ。
 
最近はUFOキャッチャーにはまっている。難しい大物を狙うのではない。初心者向けであろう小物狙いだ。取れたところでそれをどうしたら良いかわからない。しかし、何度かトライして取れると本気で嬉しい。
 
子供のようにはしゃいでしまい、気が付いたら楽しい気持ちになっている。
 
そうすると、さっきまでの悶々とする時間の居心地の悪さに気付き、そこに戻りたくなくなる。なんとも健全な対処法である。
 
もちろん、問題解決方法ではなく、あくまでもネガティブに傾いた感情をニュートラルに戻すための方法だ。また、溜め込んでからはなく、こまめに対処することも大切だ。
 
思考についた脂肪はなかなか落ち辛く、心を重くし、頑なにする。
 
悪い所探しは寝る前に食べたくないのにケーキを食べるようなものだ。やめた方がいい。
 
そんな思考の負のループにはまっていることに気が付いたら、自分に向かって「太るで。やめとき。ろくなことないで」と言ってみてはいかがだろうか?
 
 
 
 
***
 
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2022-06-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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