知らずにやってしまってる、それがマウンティング
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記事:田村光平(ライティング・ゼミ4月コース)
最近、テレビやSNSでよく聞く、よく目にする言葉があります。
「マウンティング」
私がこの言葉を初めて聞いた時は、また新しい若者の流行語かなと思いました。
卍、
萌え、
分かりみ、
すでに30歳を回っている私。
「最近の若者言葉、知ってますか?」
街角でリポーターからこんな風にマイクを向けられたら、私はなんて答えるでしょうか。
「最近の流行語って、ニュアンスというか、なんか難しいですよね〜」
「JKとかJDとか、私がついていけたのはあの辺までです(笑)」
たぶんそんな感じになると思います。
初めてマウンティングと聞いた時は、
なんか馬乗りになって相手をボコボコにするのかな〜
年収1000万の金持ちが年収で人をバカにしてる感じなのかな〜
と、思っていました。
確かにそれもマウンティングだと思います。
でもそれだけの話だったら、
「言ってる方も言ってる方だけど、気にしてる方も気にしてる方じゃない?」
「受け取り方次第でどんな話でも、マウンティングされたって言えてしまいそう」
みたいな他人ごと、そう思っていました。
私とは関係ない人たちがやってることみたいに。
でもちょっと気になって調べてみると、思ったよりもずっと奥が深かったのです。
というか、実は私もやってました……
「マウンティング」
自分が相手よりも上である、優位であると示そうとする、行為や振る舞い。
もともとは、サルなどの霊長類が、相手に対して馬乗りになって、自身の優位を示すことだったそうです。
それが対人関係に当てはめられるようになった、そんな感じではないでしょうか。
女子会に5人集まれば、1人ぐらいはいるかもしれない、彼氏の愚痴に見せかけた彼氏自慢女子。
「小物にはこだわりたいよね」
なんて口にしながら、ちょっと腕を伸ばして袖を上げ、ロレックスを覗かせるオラリーマン。
そんな話だけだったら、
いやいや、私はやってないし
そういうのは嫌なやつだよね〜
みたいに思う人も、少なくないかもしれません。
でも、それだけがマウンティングではないのです。
最近の若いのは根性がないよなぁ
↓
年齢マウンティング
君はまだ若いからこういうのも知らないよね
↓
知識・経験マウンティング
君の作品はこうだからこうしないと
↓
スキルマウンティング
君はこうした方がいいと思う
↓
アドバイスマウンティング
「相手よりも、自分が上、優位であることを示す」
その全てに、マウンティングと認識される可能性はあるのです。
私もやっていました。
そして私自身が、
「これは相手のために、親切でやっている」
そう思っていたのです。
でも、相手の受け取り方は違いました。
「あの人はマウントとってくる」
影でそう囁かれるようになっていました。
「なんで教えてあげているのに、そんな風に言われるのか?」
当時の私はそう思い、不満でした。
相手が捻くれているのか、
私の言葉遣いの問題なのか、
そう悩んだことも、何度もありました。
その結果、たどり着いた答えがあります。
私は、自分に自信がなかったのです。
自分の能力に、経験に、これまでの人生に。
だから、自分より何かができない人がいることが、
その人に対して私が教えていることが、
私の不安を紛らわせてくれていたのです。
だから、人に教えようとしていました。
相手が教えられることを求めていない時に、私が教えたいことを押し付けていたのです。
「相手よりも、自分が上、優位であることを示す」
つまりマウンティングだったのです。
「人より自分が劣っているのではないか」
そんな自分のままで、自分の傷を癒すために人と関わっていれば、それはマウンティングになってしまっているかもしれません。
私自身がそうだったからです。
でも今の私は以前のように、
「マウントをとってくる」
とは、言われなくなりました。
昔よりは、いくらか自信がついたところも、確かにあると思います。
でもそれよりも、もっと大きなものがありました。
相手のために関わろうと、思えるようになったのです。
最近の若いのは根性がないよなぁ
君はまだ若いからこういうのも知らないよね
君の作品はこうだからこうしないと
君はこうした方がいいと思う
こういう言葉は、
「私はあなたにこうなってほしい」
という気持ちがこもっている言葉じゃないかなと、私は思っています。
今の私は、
「相手はこうなりたいと思っている」
という時にアドバイスをします。
その時に相手に伝える情報は、相手にとって価値があるものになる、ということではないでしょうか。
コミュニケーションがうまくいかない時、
上から目線だと言われる時、
そんな時は、一度自分の中に目を向けてみるのもいいと思います。
相手に言葉を発している自分には、どんな気持ちがあるのだろう?
それを探してみると、何か見つかるかもしれません。
そしてそれを見つけたら、今度は自分のためではなく、相手のために、言葉をかけてあげてみませんか?
ひょっとしたら、何かが解決するかもしれません。
私と同じ悩みを抱えた人たちへ。
***
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