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体内のコロナウィルス戦ったら8ヶ月かかった話

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:桐渕真人(ライティング・ライブ東京会場)
 
 
2021年8月。コロナウィルス陽性反応が出てしまった。時期と症状から、おそらくデルタ株。その後重症化して1ヶ月入院。入院生活もキツかったけど、退院後も後遺症で8ヶ月くらいダメだった。
 
そんな話を知人にすると、ほぼ「周りにも感染した人は何人か居たけど、重症化した人の話は初めて聞いたよ」という反応だ。そうか。レアなんだな。あれだけ苦しんだんだからネタにくらいなれ、と文章化しておくことにした。
 
さて。
ぼくの職場は、コロナ禍の初期に早々にリモートワークになったし、感染可能性を徹底的に低くして生活できていたと今でも思う。また日常生活も、リズム管理や食事のバランスなど免疫を上げる生活も徹底していたので、自分は感染しても軽症で済むだろう、とか思っていた。
 
その日、なんの前触れもなく喉痛になった。翌日38.5℃。コロナ陽性。マジかよ……。
当時、幸いにも職場ではまだ感染者が一人も居なかった。代表者のぼくが第一号。ギャグだったらよかったのに。
 
ところが次の日、急に元気。やっぱり軽症で済んだか。
そこに保健所からの電話。ホテル療養を勧められたけど、妙に元気なので自宅で療養しますと断ってしまった。失敗した。
ちょうど電話を切ったタイミングで心当たりのない荷物が届いた。パスルオキシメーターという、指を挟むと血中の酸素濃度がわかるデカい洗濯ばさみみたいな機械が、港区からやって来た。
同梱のお知らせに、数字が95になったら保健所に電話しろ、93になったら救急車を呼べ、と書いてある。なるほど、でもぼくは元気だしな、使わないかもとか思ったが、このあとめちゃくちゃお世話になった。
 
その夜は、まず食欲が消えた。
無理やりでも食べなきゃ、と口に突っ込んだ納豆がやたらしょっぱい。いや、塩味しか感じない。ああ、これが味覚障害か。
 
夜中、頭痛と悪寒と、自分の心臓の音で目が覚めた。39.6℃、パスルオキシメーターは92~94。あかん。救急車……を呼ぶのはなんとなく日和って、保健所に電話。パルスオキシメーターで指を挟んだまま深呼吸をしろと指示された。95まで数字が上がったこと伝えると、明日の朝またかけ直してください、だって。病床が空いてないからなのか、メーターの数字を改ざんしに来たんだろうか……。
翌朝保健所に電話をすると、すぐにホテル療養の手配をしてくれた。お迎えに専用のタクシーが来てくれた。電話の40分後に。すごいスピード感だった。必死で荷物を用意した。
 
そしてホテル療養が始まった。
36.0~39.9℃の間で一日中乱高下する熱、枕が触れるだけで激痛が走る頭痛。心臓が爆音すぎて全然眠れない。少しでも食べると全部下痢になって体力が落ちるから、食べられもしない。
ただ、すべての症状がバラバラのリズムでひどくなったり軽くなったりを繰り返していて、1日に15分くらいすべての症状が収まるボーナスタイムがあることに気づいた。その間に洗濯とシャワーを済ませる(ホテル療養は全部自分でやる)。普通にしていても眠れないから、21:00にちょうど眠くなるよう、1.5時間前にシャワーで体温を上げることにした。全く食べないと回復も出来ないので、なんとかゼリーを3食口の中に入れた。味は感じないけど。思えば、このあたりから「思考力低下」の症状が出始めた。テレビや映画を見ると、内容が理解できなくてイライラしてしまった。
 
そんな感じに、ボロボロでもなんとかウィルスに抗おうと1週間。少し症状が軽くなってきて、もうすぐ帰れるかな~と希望を持ち始めた頃、トイレに入ると呼吸が苦しくてたまらなくなった。パスルオキシメーターで測ってみたら85!ヤバい、常駐の看護師さんに伝えなきゃ。死因がうんこになったら最悪だ、とか本気で心配した。だいぶ思考力が下がっている……。
 
流石に酸素濃度が低すぎたのか、鼻に酸素のチューブを突っ込まれ、すぐに病院に移送されることになった。鼻チューブは見た目に痛々しいけど、呼吸は苦しくなくなった。酸素最高。
 
担ぎ込まれた病院では、もちろんコロナ病棟として外部と隔絶されていた。すぐにレントゲンで肺炎を引き起こしていることが確認され、入院決定。ぼくは6人収容できる相部屋の4人目だった。すぐ驚いたことは、相部屋の方たちは3人共150kgオーバーの体の大きな人達で、そういえばTVで糖尿病の患者さんは重症化しやすいとか言ってたな、と思い出したりしていた。
 
相部屋ではあるけど、酸素は幸せだし、酸素濃度が下がれば看護師さんが助けてくれるし、いやー助かった、と思ったが、その夜別の問題が2つ待っていた。
1つ目は、看護師さんから、うつ伏せで寝るよう指示されたことだ。
肺が炎症を起こしている時、背中を圧迫すると肺がうまく働けないらしい。
でもうつ伏せでどうやって呼吸すんの?全然わからず苦戦した。
もう1つは、相部屋に鳴り響く、大きいおじさんの大きいいびき!控えめに言って工事現場。眠れん!ひたすら眠るために意識を集中した
 
そうして、入院したとは言え、コロナは特効薬が無いため、ひたすら自己治癒力で回復するのを待ち続ける2週間が始まった。ヒマだから映画でも、とは全然ならなかった。思考力が低下しきっていて内容を全然理解できず、イライラしてしまうからだった。映画どころかLineの2行のメッセージも理解できない。自分でメッセージを書こうにも、何が言いたいのかわからなくなる。仕事にも穴を開けてしまっていて、早く復帰したい気持ちもあって、焦りばかり募った。この病気、精神に来る……。
 
目安の2週間を終えて、退院前の検査に進んだ。今度は血栓のマーカーが反応した。さらに退院が1週間伸びた。
 
退院したら退院したで、後遺症が始まった。
ぼくの場合は、座っていても常に立ちくらみ状態でよこになるけど、動機が激しく全然眠れない状態になった。また、髪の毛がシャンプーのたびにバサバサ抜けた。
幸い、友人から渋谷にある後遺症の専門医を紹介してもらえた。処方してもらった漢方薬は、ググると更年期障害の薬らしかった。なるほど、自律神経失調だ。
 
薬を飲み続けて、今月で8ヶ月。
もはや後遺症の倦怠感なのか、療養のためにスタミナをなくしたせいなのかわからなくなったところで、ようやくトレーニングで体力を戻そうという心のエネルギーが湧いてきたところだ。
 
こんな感じで、コロナの症状全部やったぼくだが、なんでこんなに重症化したのか?と入院先の先生に質問したら「体質だよ体質」というシンプルな答えだった。
うん、ひたすら体を鍛えよう。それしか無いなと思った。
 
 
 
 
***
 
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2022-06-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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