メディアグランプリ

頭の矯正

thumbnail


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:高橋久美(ライティング・ゼミNEO)
 
 
私は頭の矯正をしたことがあります。息子も、生後3か月の時にしています。
え、なにそれ、ヤバい系のやつ? と思ったあなた。大丈夫です。違いますよ。
歯の矯正と似たようなもので、「頭蓋骨の矯正」というのがあるのです。
 
子供のころからずっと頭の形を気にしていた私。
いわゆる「おはちが張ってる」というやつで、頭頂部が左右両サイドともポコッと張っているのです。しかも後頭部も絶望的に「絶壁」ときています。
男子はスキンヘッドの方を除きあまり気にならないのかもしれませんが、女子はポニーテールにしたり、ロングヘアにしたり。とかく後頭部のバランスは気になってしまいます。
 
お葬式で、頭の形がキレイなお坊さんを見たとき、思わず自分の頭を触ってみて思いました。私の頭って…、立体のハート? いやハートほど割れてないけど、何というか、頭のてっぺんが「おしり」?
ドクタースランプ・アラレちゃんに出てくる「ニコちゃん大王」みたい…。古いか…。
 
頭のてっぺんがおしり、かつ、後頭部を頂点から斜めにカットしたような、本来丸くあるべき後頭部が、スッパリと平らになってしまっている私の頭は、ポニーテールなどしたら、どうしたそれ?といいたくなるバランスの悪さ。
学生の時にワンレンにしたら髪が横に広がり、日本史学科の友人から「落ち武者」と命名されたほどなのです。
 
とにかく頭を丸くしたい。近場にできたマッサージ屋さんにメニューをみつけ、一式20万円の費用をものともせず「これだ、これしかない!」と飛びついたのでした。
 
結論。
なんと、頭は本当に丸くなったのです。
いや、冗談抜きで、本当に後頭部が出て、絶壁がマシになったし、お鉢部分も少し引っ込みました。
頭蓋骨は実は23個もの骨がくっついてできていて、その縫合部分の隙間やズレを正しい位置に整えるのが頭蓋骨矯正なのだそうです。
カイロプラクティックのような、ゴキッとかバキッとかの音もなく、先生の10本の指が5グラムほどタッチで私の頭を優しくマッサージ。押されるたび、脳から変な汁が出てくるような、不思議な気持ちよさ。
頭蓋骨を含めて1回2時間かかる全身矯正は、トータル5回ありましたが、私は毎回、ほとんど意識がありませんでした。用意された服に着替え、静かな個室でベッドに横になり、ただただ先生に身をゆだねる体験は、別に、あんなことやこんなことをしているわけではないのに、少しだけ後ろめたいような、秘密の思い出なのでした。
いや、ほんとに何もしてない……よね?
 
バッチリ丸くなったわけではないけど、以前より断然マシになり、悩みポイントから脱した頭の形でしたが、それから約10年後、またしても頭の形に悩むことになりました。
それは産まれたばかりの息子の「向きグセ」。
いつも左ばかりを向いている。頭を触ると、やっぱり、歪んでる…。
インターネットで夜な夜な検索し、意を決して予約したのが、東京女子医科大学病院、脳神経外科。
頭の形に合わせてオーダーメイドでヘルメットを作成し、一日最大11時間、赤ちゃんの頭にかぶせて使用します。頭はどんどん大きくなるので、それに合わせてヘルメットも作り替え。現在は国産ヘルメット矯正ができるようですが、当時はアメリカ製しかなく、これまた費用が20万円ほどかかりました。期間は7か月。嫌がらずにかぶり続けてくれ、すっかりキレイな形になりました。
 
だって、運動会の徒競走、この子、まっすぐ走れないかもしれないですよ、なんて言われたら…。
 
なんだかお金がかかっている頭だな、と改めて思うのでした。
さて、中身にもお金がかかるんだよなぁ。
来月から夏期講習か。20万円で済むかなあ…。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325



2022-06-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事